英語+ゲーム+国語の話ー。
「ものまねできるってことは、お前モンスターだな!」的な話ではありません。
人や動物、物などを真似(まね)する「ものまね(物真似)」と、
それに対応する英語の1つ「mimicry(ミミクリー)」、
そしてRPGなどに出てくる、宝箱をまねたモンスター「ミミック(mimic)」の話を。
前置き。
昨日は「擬人化(ぎじんか)」という語について書きましたが。
そこから「擬態(ぎたい)」や「ものまね」という語を連想したので、
その辺りを調べてみました。
※
まず「ものまね(物真似)」とは、何かの「まね(真似)」をすることですね。
まねるものは人や動物以外に、機械とか物体の非生物のこともあります。
お笑い系でも「ものまね芸人」の方や「ものまねグランプリ」的な番組があったりするので、
聞いたことがある方は多そうですね。
そんな「ものまね」を和英辞典で調べてみると、
対応する英語に「mimicry(ミミクリー)」というものがありました。
英和辞典によれば「mimicry(ミミクリー)」は「模倣(もほう)」、「模造品(もぞうひん)」、「擬態(ぎたい)」などの意味を持っているようです。
(「模倣(もほう)」とは何かをまねすることですね)
さらに、これに関わる語に「mimic(ミミック)」というものもあります。
こちらは動詞で「(他人の声・身振りなどを)まねる」とか、
名詞では「模倣者(もほうしゃ)」、「物まね師」などの意味を持っているようです。
この「ミミック」という語ですが、RPG系のゲームをやる方は聞き覚えがあるかもしれません。
というのも、ファンタジー系のRPGには、
よく宝箱(たからばこ)のふりをしたモンスター、「ミミック」というものが出てくるからですね。
「宝箱だ!」と開けようとしたら襲いかかってくる…、危険な存在です(※しかも普通より強いことが多いです)。
いわば「宝箱の『ものまね』をしたモンスター」、「宝箱の模倣者(mimic)」と言えるかもですね。
なので、特にゲーム等をしない方は、
「mimicry(ものまね)」という語を見ても、あまり何とも思わないかもですが。
でもRPGなどでモンスター「ミミック(mimic)」を知っている方は、
「『ものまね(mimicry)』といえば『モンスター(のミミック/mimic)』…!?」なんて連想するかもですね。
そして苦い思い出が蘇る
※
まあ、現代社会にはモンスターの「ミミック」はいないので、
幸い気をつけなくても良さそうですが。
しかし代わりというわけでもないですが、
インターネット上には、「何かのふりをしている(mimic)」危険がいっぱいある気もします。
例えば本物のサイトのふりをした「偽サイト」や「詐欺サイト」、
また無害な振りをした「コンピューターウイルス」や「ランサムウェア」等の話はよく聞きますし。
なので現代社会でも、
モンスターの「ミミック(mimic)」に気をつけなくて良い代わりに、
「ものまね(mimicry)」した数々の危険には、注意しておくと良いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに上ではテンポ上略しましたが、
和英辞典によれば「ものまね」に対応する英語で「miming(マイミング)」というものもあるようです。
これに関する動詞では「mime(マイム)/まねをする」というものがあり、
日本でも「パントマイム(pantomime)」(無言で身振り手振りをする劇)などで知られている語ですね。
・ミミック【モンスター】:
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*3:記事『箱を表す外国語セブン』については 8/5 生+諸外:「箱(はこ)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。