国語+社会+理科の話ー。
手や足の代わりをしてくれる道具「義手(ぎしゅ)」・「義足(ぎそく)」等と、
それらの「義(ぎ)」の字の意味って何だっけ…と調べてみる話です。
(※義手や義足はまとめて「義肢(ぎし)」とも言えそうですが、
なんとなく難しい響きの気もしたので、「義手」などの方を使っています)
思いつきなので雑です。すみません。
前置き。
この頃「擬人化(ぎじんか)」とか「擬態(ぎたい)」とか、
何かに似たもの、真似(まね)した物について記事で書いていますが。
その中でふと、似た響きの「義手(ぎしゅ)」などを思い出したので、その話を。
※
まず「義手(ぎしゅ)」や「義足(ぎそく)」とは、手や足の代わりをしてくれる物ですね。
例えば手足のない人、手足を失った人などが使ったりします。
で、義手や義足は、それぞれ形も手や足に「似せて」あったりする訳なのですが。
ならば上記「擬人化」などの「擬」の字でもいいのでは?なんてことを思いまして。
するとむしろ「義手」などの「義」の字は何の意味があるのだろう?
などと思って調べてみました。
漢和辞典で調べてみると。
「義(ぎ)」という漢字には、「よい」とか「正しい」意味もあるのですが、
他にも「かり(仮)」、「代用(だいよう)」という意味もあるようです。
なので「義手」は「義(仮の、代用の)手」ということになりそうですね。
一方で「擬(ぎ)」の字には「にせもの(偽物)」という意味もあったので、
例えば「義手」を「擬手(ぎしゅ)」としてしまうと、ちょっとイメージが良くないのかもしれません。
まあ、これで答えは分かった気もしますが。
しかし、「義」の字が「かり」という意味を持つのは、少し不思議な気もします。
個人的には「正義(せいぎ)」などの語があるように、「義」も「正しいこと」というイメージがあるので、
それと「仮」というイメージが、あまり結びつかない気もしますね。
まあ漢和辞典によれば「義」には「つとめ」という意味もあるようなので、
「つとめ」≓「機能(きのう)」と考えると、
「手のつとめ(義)/機能を果たすもの」→「義手」(?)ということかもしれません。
これは結構いい線の気もしますが。あくまで筆者の仮説なので、不明ですね。
もちろんインターネット等をもっと調べれば答えがありそうですが、
キリがいい感じもしたので、ここで一度調査を止めておこうかと思います。
※
さて、昨年・今年は「東京パラリンピック」や「北京パラリンピック」もありましたし、
筆者も「義手」や「義足」という語は聞き慣れた気でいましたが。
しかし一方でその「義」の意味は、ちゃんと理解していなかったですね。反省です。
もちろん「義手」や「義足」の語を使うのに、
全部の要素を理解する必要はないかもですが。
でもたまに「この字って、どういう意味で入ってるんだ?」なんて思ってみると、
それぞれの語の「義(正しい理解)」に、少し近づきやすくなるかもですね。
まあそんな感じで~。