国語+社会+音楽の話ー。
演劇(えんげき)や演技を指す言葉「芝居(しばい)」と、
その由来に関わるらしい「芝(しば)」*1の話を。
前置き。
昨日は4月8日…4(し)・8(ば)の日だったということで、
「芝居(しばい)」という言葉について調べてみました。
(※最初、今日が4月8日と誤解して調べ始めてしまいました)
※
まず「芝居(しばい)」とは、演劇(えんげき)・演技(えんぎ)みたいな印象の語ですね。
何かの物語(ものがたり)や、役(やく)を演じたもの、という感じです。
日常でも「芝居がかった」(派手な、わざとらしい)という言い回しもあるので、
色んな所で、わりとお馴染みの言葉ではないかと思います。
そんな、なんとなく知っている感のある「芝居」ですが。
ふと「芝居の『芝』って何だろう?」と思ったので調べてみました。
Wikipediaによれば「芝居」とは、
猿楽(さるがく)等の芸能を寺社の境内(けいだい)で行った際、観客は芝生に座って鑑賞していたことから、見物席(けんぶつせき)や観客を指して「芝居」と呼んでいた…ということらしいです。
(「猿楽(さるがく)」とは、昔の伝統芸能(でんとうげいのう)のことですね)
つまりざっくり言うと、「客席(きゃくせき)」やお客さんを指して「芝居」と呼んでいたということですね。
でもその「芝居」の意味はだんだん変化して、
演劇を行う場所や、演劇・演技そのものを指すようになっていったようです。
むしろ今の「芝居」は、最後の「演劇・演技」のイメージが強いかもしれません。
※
現代でも「芝居」が行われる場所は多いかと思いますが、
実際に「客席(芝居)」に「芝」を生やしている所は少なそうですね。
なのでもし、「芝の地面」に座って劇でも見ることがあれば。
「野外より室内の方が良かったなー」と思ってもいいですが、
「いや、これは本来の『芝居』の状態かもしれない!」
なんて思ってみるのも、楽しいかも?
まあそんな感じで~。
追記
ところで「観客が芝にいたから、芝居」と考えると、
観客が「土(つち)の地面」にいたら、「土居(どい)」と呼ばれていた可能性はあるかもですね。
…と思ったら「土居」という言葉はまた別にあるようです。
これは「土手(どて)」*2や「土塁(どるい)」など、積み重ねられた土を表す言葉みたいですね。
◆用語集
・芝居(しばい):
関連用語:「ショー(show)」*3、「裏方(うらかた)」*4、「笑い(わらい)」*5、「お笑い(おわらい)」
*1:草の一種、またはそれを生やした地面「芝(しば)」については 5/24 理+国:この「しば」は、どっちの「しば」ですか? ~草の「芝(しば)」と、木の「柴(しば)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「土手(どて)」については 1/12 英+国:色んな「バンク」の話! ~「bank(バンク)」と「bunk(バンク)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:英語の「ショー(show)」については 11/20 英+フラ:「ショー」はいつでも「温かい(あたたかい)」ですか? ~「show(ショー)/出し物」と「chaud(ショー)/温かい」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「裏方(うらかた)」については 4/7 国+社:「裏方(うらかた)」は「御裏様(おうらさま)」ですか? ~色んな「裏方」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「笑い(わらい)」、「お笑い(おわらい)」については 1/23 国+こころ:「わらう」とは「馬鹿(ばか)にする」ことですか? ~色んな「わらう」と「嘲り笑う(あざけりわらう)」などの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。