国語+こころの話ー。
今日は8月の11日…1(ひ)・1(び)の日ということで、
「ひび(ヒビ)」こと「皹(ひび)」や「罅(ひび)」についての話を。
暑いので簡単に。
前置き。
まず「ひび(ヒビ)」というと、固いものなどにできる割れ目のイメージですね。
例えば冬、手の固い部分などに「ひび」が入ったり、
あるいは固い陶器(とうき)を落として「ひび」が入ったりする感じです。
「ひび割れ」という単語もありますね。
そんな「ひび」ですが、実は国語辞典によれば、2種類の書き方があるようです。
それが①「皹(ひび)」と②「罅(ひび)」ですね。
意味の範囲は
①「皹(ひび)」…手や皮にできるもの
②「罅(ひび)」…陶器やガラスなどの細い傷
…という感じのようです。
生物と無生物とで分かれそうですね。
項目も分けてあったので、あるいは別単語と考えた方がいいかもしれません。
筆者は今まで全部「ひび」として考えていましたが、
細かく言うと「ひび(皹)とひび(罅)とは違うもの」、ということなのかもしれません。
※
ちなみに「友情(ゆうじょう)にひびが入る」という言葉もあります。
もめ事などで、友達と上手くいかなくなってしまうことですね。
そちらの「ひび」は②の「罅(ひび)」の方らしいです。
つまり陶器などの無生物の方であり…、手の①「皹」と違って「自動的に治らないもの」と考えることもできます。
手の「皹(ひび)」も「痛く」て嫌なものですが、
コロナ禍で人と離れがちなこの状況では、
友情に「罅(ひび)」が入ることこそ、より「痛い」かもですね。
まあもめても早い内なら「罅」も修復しやすいかもしれません。
謝ったり、お互いの気持ちを伝えあったりして、
できるだけ友情を大事にしていけたらいいですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「ひび」に関連しそうな言葉で「しわ」というものもあります。
布や皮の表面に出る・入る線のことですね。
漢字では「皺(しわ)」。…画数が多くて難しいですね。
人間の場合、しわは「老化(ろうか)」の象徴として嫌われていたりしますが、
一方でよく笑う人の「笑いじわ(笑い皺)」は縁起が良い、みたいな話もあります。
ちなみにポケモン映画『名探偵ピカチュウ』では、ピカチュウがしわしわの顔を見せることがあり、それが「しわしわピカチュウ」と呼ばれたりしたようです。
その顔の公式ぬいぐるみも出ているようですね。
◆用語集
・皹(ひび):
英語では「chaps(チャップス)」など。
・罅(ひび):
英語では「crack(クラック)」、「fissure(フィッシャー)」など。
関連用語:「ハート」*1