のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

10/17 国+英他:「姉(あね)」は「弟(おとうと)」になれますか? ~「弟子(でし)」と「弟」の字の話~

 国語+英語+社会+学習の話―。
 「性別変更の上、若返り…!?」的な話ではありません。


 よく考えると、ガッツリ「弟(おとうと)」*1という字が入っている、
 「弟子(でし)」という語についての話を。
 対応する英語などと比べつつ。


 遅くなってしまったので簡単に。あとほぼ思いつきのネタです。


 前置き。
 昨日「親近感(しんきんかん)」*2について書いたことから、
 「親(おや)」の反対語っぽい「子(こ)」周りを調べていたら。
 ふと「弟子(でし)」という語気になったので、その話を。


 まず「弟子(でし)」とは、ある人の元で学んだり、修行(しゅぎょう)する人ですね。
 教える側の人は「師匠(ししょう)」や「先生(せんせい)」などと呼ばれたりします。
 「弟子」は、いわゆる「生徒(せいと)」などに似た感じもしますが、
 弟子という場合、もっと少人数で、専門的なことを学ぶイメージがある気もしますね。


 で、マンガ等では「師匠に弟子入りして、強くなる」的な展開も多いですし、
 筆者も「弟子」について、特に違和感はなかったのですが。


 …でもよく見ると、「弟子」には「弟(おとうと)」という漢字がガッツリ入ってますね。


 「弟(おとうと)」というと、主に「ある人より年下の『男』のきょうだい(兄弟)」みたいな感じですが。
 しかし、誰かの「弟子」になることは、基本的には誰でもできるので、
 例えば「姉(あね)」*3…「ある人より年上の『女』のきょうだい(姉妹)」でもできたりします。


 すると、自分の「姉」が誰かに「弟子入り」した場合、
 「『姉』が『弟子』になる」ということになりますが。
 字面の上では「『姉』が『弟』になったの…!?」みたいにも見えて、ちょっと面白い気もしますね。


 まあ漢和辞典によれば、「弟」という字は「弟(おとうと)」の意味だけでなく、
 それ自体に「でし(弟子)」の意味があったり、「年下(としした)」の意味もあるようです。
 また「弟子(ていし)」という読みだと、「年の若い者」、「教え子(おしえご)」、「門弟(もんてい)」の意味があるようなので、
 「姉が弟子になる」ことに、特に矛盾(むじゅん)は無さそうではありますが。


 ただ例えば和英辞典では、「弟子」にあたる英語は「pupil(ピューピル)」「disciple(ディシプル、ディスィプル)」apprentice(アプレンティス)」などだったので、
 特に「brother(ブラザー)/兄弟」「sister(シスター)/姉妹」などの語は関係していないようです。
 なので海外から見ると、「弟子」という語が奇妙に見える可能性はあるかもですね。


 上記「『姉』が『弟子』に~」というのは、筆者の一発ネタではありますが。
 ただ海外の人に「なんで『弟子』には『弟』って字が入ってるの?」とか
 「『弟子』は、『弟』や『年下(弟)の男』しかなれないの?」なんて聞かれた時のため、
 改めてそれらの字や意味をチェックしておくのも、いいかもですね。



 まあそんな感じで~。





追記
 ちなみに「弟子」の前に、兄弟姉妹系の言葉がつくこともあります。
 例えば「兄弟弟子(きょうだいでし)」「兄弟子(あにでし)」「弟弟子(おとうとでし)」「姉妹弟子(しまいでし)」姉弟子(あねでし)」「妹弟子(いもうとでし)」などですね。
 (意味的にはそれぞれ「先輩(せんぱい)の弟子」、「後輩(こうはい)の弟子」みたいな感じですね)
 …それにしても「兄弟(きょうだい)」と「兄弟子(あにでし)」、「姉弟(してい」と「妹弟子(いもうとでし)」、すごい字面が似てますね。

 ちなみに自分の兄が、誰かに弟子入りして、そこで「弟弟子」として扱われる可能性もあります。
 そうすると「兄は弟弟子」となって、なかなか文の見た目がややこしくなってきますね。


追記2
 ちなみに「弟(おとうと)の子(こ)」…弟の子どもと、「弟子」はまた違う語ですね。
 言ってみれば「『弟の子』と『弟子』は違う」という感じです。
 日本語に馴れた人なら「当たり前だろ?」と思ったりするかもですが、
 日本語を学んでいる海外の方とかは、「何で!?」とか「すごいややこしいな!」と思ったりしそうではあります。


追記3
 ちなみに追記1と追記2を合わせると、
 「弟の子の弟子は兄の兄弟子」という文が成立する可能性もあります。…我ながらややこしいですね。
 (この場合の関係としては
  先生:弟の子
  兄弟子:弟の子の弟子
  弟弟子:兄
  みたいな感じですね)


追記4
 ちなみに「弟子」という言葉はもう広まっているので、
 「そんなに性別を気にしなくても…」と思われる方もおられるかもです。
 (筆者もそう思うところもあります)

 ただ、例えばこれが「弟子」という語でなく「妹子」(※造語)という語で成立していた場合、
 男である筆者は誰かの「妹子」(弟子)になろうとする時、
 「女性でないのに、『妹』に…?」みたいな気分がなくもないので、
 逆に、今の「弟子」という語に、違和感を持つ女性(または男性など)の方もおられるかもですね。
 (まあ、昔から「妹子」という語が使われていたら、今の筆者も気にしていないかもですが) 

 …ちなみに、それはそれとして「妹子(いもこ)」というのは普通に人名であったりします。
 (例:「小野妹子(おののいもこ)」(敬称略)など)
 合わせて考えるとなかなかややこしいですね。妹子さんが弟子になったり妹子(造語)になったり




◆用語集
・弟子(でし):
 英語では「pupil(ピューピル)」、「disciple(ディシプル、ディスィプル)」、「apprentice(アプレンティス)」など。
 関連用語:「入門(にゅうもん)」*4、「魔法使い(まほうつかい)」*5
 関連作品:『魔法使いの弟子*6
 関連記事:『兄弟を表す外国語セブン』、『姉妹を表す外国語セブン』



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*1:「弟(おとうと)」や「兄(あに)」、「兄弟(きょうだい)」、また記事『兄弟を表す外国語セブン』については 2/10 生+諸外他:「兄弟(きょうだい)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「親近感(しんきんかん)」や「親近(しんきん)」については 10/16 こころ+社他:「親近感(しんきんかん)」は「強そう」な「感じ」ですか? ~「親近感」と「親近(しんきん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「姉(あね)」や「妹(いもうと)」、「姉妹(しまい)」、また『姉妹を表す外国語セブン』については 2/17 生+諸外他:「姉妹(しまい)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「入門(にゅうもん)」については 8/19 学+国他:「入門(にゅうもん)」の「逆(ぎゃく)」は何ですか? ~「学び始め」と「学び終わり」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「魔法使い(まほうつかい)」については 7/19 英+ゲーム:「ファンタジー世界の職業」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:魔法使いの弟子』については 9/15 音+歴:受け継がれる「魔法使いの弟子」! ~ゲーテ、デュカス、そしてディズニー~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。