こころ+社会+国語の話―。
たぶん大抵(たいてい)の「親近感」は「強そう」ではないのでご注意を。
身近(みぢか)な感じを表す語「親近感(しんきんかん)」と
王様などの近くの家来(けらい)を指す語、「親近(しんきん)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
この頃「和む(なごむ)」*1、「和睦(わぼく)」*2など、
相手と仲良くする…「親しむ」系の語を調べていましたが。
そこから「親近感(しんきんかん)」という語が気になったので、その話を。
※
まず「親近感(しんきんかん)」とは、身近(みぢか)な感じのことですね。
主に人、他人に対して使う用語という印象です。
例えば「親近感を覚(おぼ)える/~を持つ/~が湧く(わく)/~を抱(いだ)く」という感じですね。
(※重複的ですが、「親近感を感じる」という使い方もよく見る気がします。
筆者も過去のブログで使っちゃってますね。誤用でしたらすみません)
例えば、学校でクラスが新しくなった時などに、
新しく出会ったクラスメイトは、少し「遠く」感じたりもしますが。
でもそこから会話をして、お互い共通の趣味が見つかったりすると、
相手を少し「身近に」感じる…、というのが「親近感を覚える」感じですかね。
で、よく知らない人の方が「怖く」、また「強く」見えたりもするので、
「親近感」はある意味、「強そう」の逆っぽい気もしますが。
しかし一方で、「親近感」が「強そう」に見えることもあるかもしれません。
何故なら「親近(しんきん)」には、「王様(おうさま)の近くの家来(けらい)」的な意味があったりするからですね。
まず漢和辞典によれば、「親近(しんきん)」には、
「したしみ近づける」とか「近い親類」といった意味の他に、
「近臣(きんしん)」や、「おそばつきの家来(けらい)」などの意味もあるらしいです。
(国語辞典によれば、「近臣(きんしん)」は「主君(しゅくん)のそば近く仕える臣下(しんか)」という意味らしいです)
で、王様の近くの家来…兵士(へいし)には
警護(けいご)のため、特に「強い」人が選ばれていたりもします。
(例えば王様の近くの衛兵である「近衛兵(このえへい)」は、他の衛兵より強かったりもします)
それらをイメージしてからだと、
「親近感」が「『親近(王の近くの家来)』っぽい『感じ』」とも見えるので、
ちょっと「『親近感』は『強そう』な(『親近』の)『感じ』…!?」なんて感じがするかもですね。
※
まあ上のことはジョークであり、
王様の家来としての「親近」の意味は、今は聞かなさそうですが。
でも例えば、歴史の教科書の絵や画像で、
「王様の前や近くに、『家来』たちが集まっている」とか、
「大統領の横に『衛兵』が立っている」みたいな図は、よく見る気もします。
なので、そういう絵や画像を見た時は、
「この人たちが、いわゆる『親近(王の近くの家来)』かな?」とか、
「ちょっと『強い』人が選ばれてたりするのかな…」と思ってみると、
より興味(きょうみ)や「親近感」を持って、教科書を読めたりする…かも?
まあそんな感じで~。
*1:「和む(なごむ)」については 10/14 社+国他:「邪神(じゃしん)」も時(とき)には「和み(なごみ)」ますか? ~「夏越(なごし)/夏越の祓(なごしのはらえ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「和睦(わぼく)」や「和合(わごう)」については 10/15 社+国他:「和睦(わぼく)」から「結婚(けっこん)」は可能ですか? ~「和睦」と「和合(わごう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。