社会+英語の話ー。
「衛兵が夜な夜な村の牛を食べていくのじゃ…」的な昔話ではありません。
イギリスのロンドン塔の衛兵隊、「ヨーマン・ウォーダーズ(The Yeomen Warders)」と、
その別名「ビーフィーター(Beefeater)/牛食い」の話を。
体調がイマイチなので簡単に。
前置き。
もうすぐクリスマス…チキンのイメージもある日ですが。
肉について考えている間に、
「ビーフィーター」という語を思い出したので、その話を。
※
まず「ビーフィーター(Beefeater)」とは、
イギリスの「ロンドン塔」の衛兵隊(えいへいたい)の別名ですね。
つまり「ロンドン塔」という場所を守る人々、という感じです。
Wikipediaによれば、彼らは正式には「ヨーマン・ウォーダーズ(The Yeomen Warders)」という名前らしいのですが、
一部では「ビーフィーター」という別名も有名だったりします。
というのもお酒の一種に「ビーフィーター・ジン(Beefeater Gin)」というものがありまして、
そのラベルに上記の衛兵「ビーフィーター」の姿が描かれたりしているからですね。
ちなみに筆者が「ビーフィーター」の語を知ったのも、このお酒からだったりします。
では「ビーフィーター」が何を意味するのか?というと、
「牛食い」…つまり「牛肉食い」などを意味するようです。
まず英和辞典によれば、
「beef(ビーフ)」が「牛肉(ぎゅうにく)」、
「eater(イーター)」が「食べる者」などの意味を持つようです。
(そして動詞の「eat(イート)」が「食べる」)
なので「牛肉(beef)を食べる人(eater)」→「ビーフィーター(Beefeater)」って感じですね。
で、彼らがこの名前で呼ばれる理由は、諸説あるようですが。
Wikipediaや手元の資料によれば、
①庶民が牛肉を食べない時代から、食べていたから
②給料が高かったから嫉妬されたから
…などの説があるようです。
②の場合は「高級食材の、牛肉食べてる人たち」→「牛食い」みたいな感じですね。
なので「(ロンドン塔の)『衛兵』は『牛食い(Beefeater)』!」と言えそうですが。
…「牛肉食い」じゃなくて「牛食い」というと、牛をそのまま食べてそうですね。
※
ところで冒頭で述べたように、もうすぐ「クリスマス」な訳で。
チキンや七面鳥(しちめんちょう)を食べることも多いかと思いますが。
もし「ロンドン塔の衛兵の方々(Beefeater)」がチキンを食べたなら、
「『牛食い(Beefeater)』が『チキン』を食べている!」って感じで面白いですね。
もしクリスマスで「牛肉(beef)」や鳥肉の料理を見たり、
またはお酒の「ビーフィーター・ジン(Beefeater Gin)」を見ることがあれば、
色々思い出してみても面白いかもです。
まあそんな感じで~。