生活+英語+理科の話ー。
実際には霜降り肉は大理石ではありませんが、少し関わってはいるようです。
お肉の「霜降り肉(しもふりにく)/marbled beef(マーブルド・ビーフ)」と、
石*1の一種「大理石(だいりせき)/marble(マーブル)」の話を。
前置き。
本を読んでいると「霜降り肉(しもふりにく)」という言葉を目にしまして。
これを英語で言うとどうなるのか?と思って調べてみました。
※
まず「霜降り肉(しもふりにく)」ですが、これはお肉(食肉)の種類・状態の一つですね。
Wikipediaによれば、筋肉(きんにく)*2の間に脂肪(しぼう)*3が細かく網(あみ)の目のように入ったものをいうようです。
柔らかくておいしいので、日本では高級なお肉、というイメージがありますね。
そんな「霜降り肉」は英語で何というのか?と調べてみると、
和英辞典では「marbled beef(マーブルド・ビーフ)」となっておりました。
「beef(ビーフ)」は「牛肉(ぎゅうにく)」ですが、「marbled(マーブルド)」が何なのか気になりますね。
というわけで、今度は英和辞書で「marbled(マーブルド)」を調べてみると、
これは「霜降りの」の他にも「大理石(だいりせき)の」という意味があったりしました。
どうやら単語「marble(マーブル)」に、「大理石(だいりせき)」という意味もあるようです。
Wikipediaや辞典によれば、「大理石(だいりせき)」とは石(いし)の一種ですね。
よく建物や彫像(ちょうぞう)などに使われる、高級な材料としても有名だったりします。
で、この大理石、ネットで画像を見てみると、細かい「ひび」のような模様が入っているものも多いようです。あと白いものも多いようですね。
なので、この「大理石(marble)」の「白い」+「細かい模様」のイメージが、白い脂肪が細かく散らばった「霜降り肉(marbled beef)」にも使われている、という感じかもしれません。
※
ちなみに「marbled beef(マーブルド・ビーフ)」なら「霜降り肉」ですが、
単語「marbled(マーブルド)」だけだと、「霜降り」と「大理石」のどちらか分かりづらかったりもします。
なので仮にファンタジーなどで「大理石の牛肉」というものがあったら、そちらも「marbled beef(マーブルド・ビーフ)」といえるかもしれませんね。なかなか固そうですが。
すると「霜降り肉」=「marbled beef(マーブルド・ビーフ)」=「大理石の牛肉」となりますので、
略すと「霜降り肉」=「大理石」みたいな感じに見えて、なかなか面白いですね。
もし、あなたがファンタジー世界に行って「marbled beef(マーブルド・ビーフ)」を出されたら。
「やった、霜降り肉(marbled beef)だ!」だと思って喜ぶ前に、
それが「大理石の牛肉(marbled beef)」の方でないか、ちょっと確認した方がいいかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに辞典によれば、「霜降り」は「霜(しも)*4が降ったように」白い細かい点(てん)が一面にあること、となっておりました。
(そして「霜(しも)」とは空気中の水分が何かに触れて凍ったものです)
なので霜降り肉の場合は、白い脂肪が「霜」のように散らばっているものをいうわけですね。
またこの「霜降り」はお肉だけに使う用語ではなく、服(ふく)の模様(もよう)にも「霜降り」というものがあるようです。
もっとも辞書によれば服の方はちょっと表現が違って、「pepper-and-salt(ペッパー・アンド・ソルト)」、つまり「塩とコショウ(の柄)」というようです。
確かに大理石も白黒の点が散らばっている様子は、塩とコショウが混ざって散らばっているようにも見えますね。
ところで「霜降り肉」という表現は日本的であることには、少し注意が必要かもしれません。
例えば「霜」は英語で「frost(フロスト)」と言いますが、
海外に行った時「霜降り肉」のつもりで「frost beef(フロスト・ビーフ)」と言っても、多分通じないかと。
どちらかというと、凍ったままの「霜(frost)」のついたお肉が出されそうですね。
追記2
ちなみに「マーブル」について調べている途中に
「Ms.マーベル(ミズ・マーベル)」というキャラクターの名前を目にしました。
アメコミの「マーベル・コミック社」のコミックに登場するスーパーヒロインということらしいです。
◆用語集
・霜降り肉(しもふりにく):
関連用語:「赤身(あかみ)」*5、「すき焼き」*6、「ヒレカツ」*7、「ステーキ」*8、「ハンバーグ」*9、「贅沢(ぜいたく)」*10、「サーロイン(sirloin)」*11、「グルメ」*12、「食いしん坊(くいしんぼう)」
・大理石(だいりせき):
・marble(マーブル):
ちなみに「ビー玉」*13も英語では「marble(マーブル)」だったりする。
関連用語:「マーブル・マシン」*14
*1:「石(いし)」については 12/26 英語:単語/関係(かんけい)を意識してみる ~石と山とか、朝と夜とか~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「筋肉(きんにく)」については 6/10 理科:武器(ぶき)と筋肉(きんにく)と位置エネルギー - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「脂肪(しぼう)」については 11/18 歴+美:「愛」と「脂肪(しぼう)」の物語 ~時代による美しさの基準~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「霜(しも)」については 1/16 英語:「氷(こおり)」関係の英単語~氷魔法アイスクリーム~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「赤身(あかみ)」については 7/6 理+生他:「マッスルパワー」で魚の色が変わる!? ~紹介記事、魚の赤身(あかみ)と白身(しろみ)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:料理の「すき焼き(すきやき)」については 8/29 生+社:世界の「焼肉(やきにく)」、古代(こだい)の「焼肉」!? ~色んな「焼肉」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:料理の「ヒレカツ」については 11/10 生+英他:ヒレカツの「ヒレ」と魚の「ヒレ」の話! ~「Filet」、鰭(ひれ)、もう一回「Filet」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:料理の「ステーキ」については 12/10 英語:medium(ミーディアム)/巫女(みこ)さんとステーキ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:料理の「ハンバーグ」については 1/6 歴+家:「タルタルステーキ」と「地獄(じごく)」の関係!? ~「タタール人」と「タルタロス」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「贅沢(ぜいたく)」については 10/14 国+体他:「贅肉(ぜいにく)」は「贅沢(ぜいたく)」な「肉(にく)」ですか? ~「贅(ぜい)」の字と「余分(よぶん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:肉の部位の一つ「サーロイン(sirloin)」については 3/6 生+英:「サーロイン」と「ふんどし」の関係!? ~「sirloin(サーロイン)」と「loin(ロイン)」と「loincloth(ロインクロス)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:「グルメ」や「食いしん坊(くいしんぼう)」については 9/14 フラ+国他:「食いしん坊」と「グルメ」は違いますか? ~「gourmand(グルマン)」と「gourmet(グルメ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:「ビー玉」については 1/13 歴史:「ビー玉」の「ビー」って何? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:ビー玉を使って演奏する楽器「マーブル・マシン」については 10/8 音+理:ビー玉を使って演奏する楽器! ~「マーブル・マシン」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。