社会+国語+こころの話ー。
争いを止めて仲良くすること「和睦(わぼく)」と、
それと同じ意味になることがある語「和合(わごう)」の、
「結婚(けっこん)させる」などの意味の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
昨日「和む(なごむ)」などの語について調べた流れで、
似た語の「和睦(わぼく)」が気になったので、調べてみました。
※
まず「和睦(わぼく)」とは、争いを止めて仲良くすること、みたいな語ですね。
特に戦争(せんそう)に関して使われる語の印象です。
ただ現代だと「和平(わへい)」や「停戦(ていせん)」などの語がよく使われる印象なので、
「和睦」は、昔が舞台のドラマとかで聞く気もしますね。
で、筆者は「和睦」について「戦争」(停戦)のイメージしか無かったのですが。
しかし調べてみると、
意外にも少し「結婚(けっこん)」と関わりがある語、と言えるかもしれません。
というのも漢和辞典によれば、「和睦(わぼく)」は戦争限定の語というわけでなく、
「仲よくする」、「和らぎむつむ(和らぎ睦む)」、「和合(わごう)」、「仲直り」、「和解(わかい)」*1などの意味もあるらしいのですが。
この中の「和合(わごう)」が、「仲よく親しむ」とか、「結婚させる」などの意味を持っているらしいからですね。
ちなみに中国には「和合神(わごうしん)」という、婚礼(こんれい)の神様もおられるようです。
なので、「和睦」が「和合」の意味のことがあり、
「和合」が「結婚」的な意味のことがある…と考えると、
「和睦」≒「和合」≒「結婚」という感じで、
「『和睦』から(一気に)『結婚』も可能なの…!?」って感じもして、すごいですね。
※
まあ実際には、和睦(停戦)時、または和睦からすぐの「結婚」は、
政略結婚(せいりゃくけっこん)…というか無理やりの結婚っぽくて、
なかなか気になる所がありますが。
(パフォーマンスのために、自国の王子・王女を差し出す…とかありそうですね)
ただ長いスパン(時間軸)でみると、
「昔、敵国だった国の人と、今では結婚できる」というのは、
「(昔の)『和睦』からの(今の)『結婚』」と言えるかもですね。
現代では色んな国の人同士が結婚できるので、実は重要なことかもしれません。
まあ、国家間の争いには色んな感情が絡むので、
何が良くて悪い、というのは難しいですが。
でも例えば、近くに「外国の人と結婚した」人がいる方は、
「もしや、昔の『和睦』が『結婚』に繋がっていたり…?」なんて考えても、面白いかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみにマンガとかラノベ等では、
「負けたからお前と結婚するぜ!」(※本人は乗り気)みたいな話もあるので、
その意味では「和睦≒結婚」みたいなことは(現実より)あるかもしれません。
(※一方で政略結婚や、無理やりの結婚もよく出てきますが)
◆用語集
・和睦(わぼく):
関連用語:「親近感(しんきんかん)」*2、「親近(しんきん)」
・和合(わごう):
*1:「和解(わかい)」については 6/8 生+国他:「手打ち麺(てうちめん)」で「手打ち(てうち)」にてきますか? ~「麺(めん)」、「取引(とりひき)」、「和解(わかい)」の「手打ち」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「親近感(しんきんかん)」、「親近(しんきん)」については 10/16 こころ+社他:「親近感(しんきんかん)」は「強そう」な「感じ」ですか? ~「親近感」と「親近(しんきん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。