社会+国語+こころ+ゲームの話―。
国語辞典では「邪神(じゃしん)を和(なご)める」というすごい説明が書いてあった、
罪・ケガレを払う神道(しんとう)行事の一つ、「夏越(なごし)/夏越の祓(なごしのはらえ)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
調べ物をしている間に見つけた単語、
「夏越(なごし)」の説明が面白かったので、その話を。
※
まず「夏越(なごし)」とは、日本の神道(しんとう)…神社(じんじゃ)系の用語ですね。
ざっくり言うと、6月・または陰暦(古い暦の)6月に行われる行事のようです。
ではこの「夏越」はどういう行事か?というと。
まず神道には罪(つみ)・ケガレ(汚れ)を浄化する儀式に
「大祓(おおはらえ、おおはらい)」という物があるのですが。
Wikipediaによれば、その「大祓」を民間(みんかん)で6月に行うものを、
「夏越の祓(なごしのはらえ)」と呼んだりするようですね。
なので、ざっくり言うと「6月の大祓」、「6月のケガレ浄化イベント」って感じですかね。
で、何故わざわざ今、6月の行事「夏越」について書いたかというと。
なんと国語辞典によれば、
「夏越」には「邪神(じゃしん)を和(なご)める意」があるらしいからですね。
「和める(なごめる)」とは、和(なご)ませる、穏(おだ)やかにするということですね。
いわゆる「和む(なごむ)」の動詞形という感じなのですが、
…おどろおどろしそうな語の「邪神」と、
ほんわかした感じの「和む」の組み合わせは、中々インパクトがありますね。
で、最初から「和める」ことが無理な相手に、儀式は行わないと思われます。
なので「夏越の祓」があるということは、時(とき)に邪神を「和める」ことはできる…、
つまり「『邪神』も時には『和む』…!」と言えるかもしれません。
…なんかほんわかした感じやギャップがすごいですね。現代のラノベで『凶悪なはずの邪神とゆるふわ友達になった件』とかありそうですね
※
まあ筆者も神道や儀式系で、「(邪神などを)鎮(しず)める」という言葉は見たことがあるので、
上記の「和める」も同じくらいの意味なのかもですが。
でも、「和む」という言葉は日常でよく使うからか、余計に親近感が湧く感じがしますね。
筆者などは、戦闘系のマンガやゲームとかも好きなので、
つい「邪神」とかは「倒す」、「消し去る」…みたいな連想をしてしまいますが。
でも戦わなくても、相手に「和んでもらう(和める)」ことで解決できたら、
それは、実はかなり平和的かもしれません。
まあ邪神相手でなくとも、人間の世界も色々難しく、
近年は特に争いが多かったりしますが。
でもそれぞれの正当性とは別に、争いが続くと地球がヤバそうではあります。
なので上記の「夏越」の説明のように、
相手を「和める」、またはこちらが「和む」道を、
探し続けることも、また大事かもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・夏越(なごし):
・和む(なごむ):
関連用語:「和睦(わぼく)」*1、「和合(わごう)」、「親近感(しんきんかん)」*2
*1:「和睦(わぼく)」、「和合(わごう)」については 10/15 社+国他:「和睦(わぼく)」から「結婚(けっこん)」は可能ですか? ~「和睦」と「和合(わごう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「親近感(しんきんかん)」については 10/16 こころ+社他:「親近感(しんきんかん)」は「強そう」な「感じ」ですか? ~「親近感」と「親近(しんきん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。