英語+社会+フランス語*1+こころの話ー。
いかにもダジャレ的なタイトルで恐縮ですが。
オープンな感じの性格*2「フランク(frank)」を初めとして、
人名の「フランク(Frank)」や部族「フランク族(Frank)」など、
色んな「フランク」があるみたいだ…という話です。
前置き。
昨日「フランケンシュタイン」*3について書いた流れで、
似た語の「フランク」が気になったので、その話を。
※
まず①性格(せいかく)としての「フランク(frank)」は、
「おおらかで接しやすい」みたいな印象の語ですね。
例えば「フランクな人」というと、割とオープンな人や、
堅苦しくなく人づきあいする人…、というイメージです。
ちなみに英和辞典での「frank(フランク)」を調べてみると、
「率直(そっちょく)な」、「ざっくばらんな」、「腹(はら)を割った」などの意味がありました。
なのでこの辺りの意味が、上記①「フランク」にも現れていそうですね。
(「丁寧(ていねい)」というより「ワイルド」って感じもします)
ところで英和辞典によれば、別の「フランク」も色々あるようで。
例えば②人名としての②「Frank(フランク)」という物もあり、
また部族(ぶぞく)の③「フランク族」も、英語では「Frank(フランク)」と書くようです。
この辺りの関係の詳細は不明ですが、
でもWikipediaには、性格の①「フランク」は部族の③「フランク族」に由来すると書いてありました。
古フランス語に「franc(フランク人、自由な)」という語があったようですね。
またフランク族の建てた国に「フランク王国」*4というものがあるので、
人名の②「フランク」も、これら部族や国に由来がありそうではあります。
まあ詳細はともかくとしても。
上記のように①性格、②人名、③部族と、それぞれズレた「フランク」があるので、
「②『フランク』(人名)は①『フランク』な性格!」と言うことも、あるかもしれません。
…文としては普通にあり得るのですが、やはりジョークっぽくなってしまいますね。
※
ちなみに、他にもまだ「フランク」はあったりします。
例えば④姓(せい)…名字(みょうじ)の「フランク(Frank)」もありますし、
また食べ物の⑤「フランクフルトソーセージ(frankfurter sausage)」も、日本では略して「フランク」と呼ばれたりしますね。
なのでまとめると、
「③『フランク(族)』の④『フランク(姓)』で①『フランク(性格)』な②『フランク(人名)』が⑤『フランク(食べ物)』を食べた」*5
…みたいなこともありえそうですね。超ややこしいですが。
まあ、ここまでの文はなかなかないでしょうが。
ただ国語の古文や英語の長文では、
形容詞や説明たっぷりの、長めの一文が出てくることもあります。
言葉が入り組んでいて、それぞれがどんな意味なのかも見失いやすいですね。
なので、テストで長文を前にした時は、
最初から「この○○はこの意味だろ…」と決めてかかるのも良いかもですが。
でも時間があれば、上記の色んな「フランク」を思い出し、
「この○○に、他の意味はなかったか…?」と考えてみるのもいいかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・frank(フランク)【性格など】:
関連用語:「honest(オネスト)/正直な」*6、「清廉(せいれん)」、「潔白(けっぱく)」、「積極的(せっきょくてき)」*7、「positive(ポジティブ)」*8、「陽キャラ(ようキャラ)」*9、「dry(ドライ)」*10、「tender(テンダー)/優しい」*11、「temper(テンパー)/気性(きしょう)」*12、「曖昧(あいまい)」*13、「感謝(かんしゃ)」*14、「お人好し(おひとよし)」*15、「なれなれしい」*16、「気安い(きやすい)」*17
似てる言葉:「blank(ブランク)」*18
関連記事:『感謝を表す外国語セブン』
・Frank(フランク)【人名】:
関連用語:「ティンダロスの猟犬」*19【クトゥルフ】
・フランク族(Frank)【部族】:
・Frank(フランク)【姓・名字】
・フランクフルトソーセージ(frankfurter sausage):
*1:「フランス語」や「フランス」については 10/22 生活:「青いチョコレート」の話! ~フランスの町「アンジェ」のチョコレート紹介~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「性格(せいかく)」については 12/26 こころ+中他:「のんき」は「暖(あたた)かい空気(くうき)」ですか? ~性格の「のんき/暖気」と「暖気(だんき)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「フランケンシュタイン/フランケンシュタインの怪物」については 10/5 社+国他:「フランケンシュタイン」はどこで生まれましたか? ~「メアリー・シェリー」と「ディオダティ荘の怪奇談義(かいきだんぎ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「フランク王国」については 6/12 ゲーム+歴:「ヨーロッパ」にはお父さんがいた!? ~「シャルルマーニュ」こと「カール大帝」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:適当に考えた英文だと「The frank "Frank Frank" of the Franks ate "frank" (frankfurter sausage) .」とかになるかもしれません。…英文の方がまだわかりやすい気もしてきますね。
*6:「honest(オネスト)/正直な」や「清廉(せいれん)」、「潔白(けっぱく)」については 6/29 国+英他:「清廉潔白(せいれんけっぱく)」は「必殺技(ひっさつわざ)」ですか? ~「清廉潔白/absolute honesty(アブソリュート・オネスティ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「積極的(せっきょくてき)」については 8/9 こころ+理他:そういえば「消極(しょうきょく)」って何ですか? ~「消極的(しょうきょくてき)」、「消極」、「陰極(いんきょく)/-極」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「positive(ポジティブ)」については 1/5 理+英他:「ポジティブ(positive)」も時には不要(ふよう)ですか? ~「positive(ポジティブ)」と「陽性(ようせい)」、「ウィルス」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:フランクなイメージがありそうな語「陽キャラ(ようキャラ)」については 6/7 歴+国他:「キャラ」と言ったら「黒(くろ)」ですか? ~香木(こうぼく)の「伽羅(きゃら)」と「黒」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:性格に使われるときはフランクを通り越して「乾いた」感じになると思われる英語「dry(ドライ)」については 8/14 生+英:「ドライ(dry)」の反対語は何ですか? ~「乾燥(かんそう)」と「辛口(からくち)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「優しい」と言う意味のある英語「tender(テンダー)」については 10/27 英+こころ:「tender(テンダー)」の色んな意味の話! ~「柔らかい」、「優しい」、「壊れやすい」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:「気性(きしょう)」と言う意味がある英語「temper(テンパー)」については 10/26 英+国他:「temper(テンパー)」は「怒りっぽい」で「穏やか」ですか? ~「temper」と色んな「気性(きしょう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:「曖昧(あいまい)」については 10/31 こころ+国:「曖昧(あいまい)」に「愛(あい)」はありますか? ~「曖昧」と「曖(あい)」と「愛」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:「感謝(かんしゃ)」や、記事『感謝を表す外国語セブン』については 12/23 こころ+諸外他:「感謝(かんしゃ)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:「お人好し(おひとよし)」については 12/31 こころ+英他:「お人好し(おひとよし)」は「ソフト」な「ハート」ですか? ~「お人好し/softhearted person(ソフトハーテッド・パーソン)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*16:「なれなれしい」については 1/5 国+英他:「なれなれしい」ことは「必殺技(ひっさつわざ)」ですか? ~「なれなれしい/over-familiar(オーバー・ファミリア)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*17:「気安い(きやすい)」については 10/26 国+こころ:「気高い」と「気安い」は逆(ぎゃく)ですか? ~「気高い(けだかい)」と「気安い(きやすい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*18:英語の「blank(ブランク)」については 6/12 国+英他:時には「ブランク」も必要ですか? ~「空白(くうはく)」と「blank(ブランク)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*19:「フランク・ベルナップ・ロング」氏の小説に出てくる、クトゥルフ神話の怪物「ティンダロスの猟犬」については 9/2 国+英:色んな「急(きゅう)」の話2! ~急な坂、急な曲がり角、急な流れ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。