学習+国語+こころの話ー。
先生(せんせい)*1が生徒に何かを教える「授業(じゅぎょう)」と、
師について何かを学ぶこと、「受業(じゅぎょう)」の話を。
前置き。
調べ物をしていて見つけた、
「受業(じゅぎょう)」という語が面白かったので、その話を。
※
まず「授業(じゅぎょう)」とは、先生(せんせい)が生徒(せいと)に何かを教えることですね。
授業は学校(がっこう)で行われるイメージも強いですが、
他にも塾(じゅく)や、趣味(しゅみ)の教室(きょうしつ)*2等で行われることも多いですね。
なので「誰かが何かを教えること」…教育(きょういく)系には、大体「授業」が絡むと言えるかもです。
そんな訳でおなじみの感がある「授業」ですが、
これとよく似てて、また違う語もあるようです。
それが「受業(じゅぎょう)」という語ですね。
漢和辞典によれば「受業(じゅぎょう)」とは、
「師(し)について学業(がくぎょう)を学ぶ」などの意味があるようです。
師…先生(せんせい)が「教える」立場なのに対して、こちらは「受け取る、学ぶ」立場の言葉ですね。
なので、「先生が学業を授(さず)ける」→「授業」、
「生徒が学業を受け取る」→「受業」って感じですかね。
(「授(さず)ける」とは、目上(めうえ)の人が目下(めした)の人に何かを渡(わた)す、伝えることですね)
そのため「『授業(じゅぎょう)』と『受業(じゅぎょう)』は違う!」ということになりそうですが。
…音だけでなく、漢字でもややこしいですね、この2つ。
特に外国の方とかには、とても難しそうです。
※
ところで話は変わりますが、
マンガやドラマ等ではよく「人を見てテクニックを盗む」とか、
「動物(どうぶつ)や自然(しぜん)から技を学ぶ」みたいな話がある気もします。
これらは自分から観察(かんさつ)して学んでいる感じなので、
先生がする「授業」とはまた違う気がしますが。
でもこれらも立派な「学び」であり、
自分から「師(先生)」を見いだしている…という意味では、「受業」と言えるかもしれません。
なので「最近、先生の『授業』がつまらんな~」という時は、
良い先生との巡り会いを待っていてもいいかもですが。
たまに「学べる所を探して、自分から『受業』をしてみるか!」とか、
「学校の外でも、何か『受業できる(学べる)』ことがあるかも?」
…なんて思ってみるのも、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「受験(じゅけん)」と「受検(じゅけん)」もよく似た言葉ですね。
国語辞典や漢和辞典によれば、
「受験(じゅけん)」は試験(しけん)を受けることで、
「受検(じゅけん)」は検定(けんてい)や検査(けんさ)を受けることらしいです。
なので普段の学校のテスト(試験)を受けるのは「受験」で、
英語検定などを受けるのは「受検」ということになりそうです。
…でも、検定はしばしば「検定試験(けんていしけん)」という言い方もしますね。
「験」も「検」も入っているのが、ちょっとややこしくて面白い気がします。
◆用語集
・授業(じゅぎょう):
関連用語:「lesson(レッスン)/授業」*3、「指南(しなん)」*4、「講義(こうぎ)」*5
関連ゲーム:『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』*6
*1:「先生(せんせい)」については 12/23 学習:「先生(せんせい)」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「教室(きょうしつ)」については 9/16 学+英他:この「教室(きょうしつ)」は「シアター」ですか? ~「階段教室(かいだんきょうしつ)/lecture theater(レクチャー・シアター)等」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:授業という意味もある英語「lesson(レッスン)」については 9/14 英+国:「レッスン」をアルファベットで書けますか? ~英語とカタカナ語クイズの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「指南(しなん)」については 2/22 国+歴:「指南(しなん)」は南(みなみ)を指しますか? ~「指南」と「指南車(しなんしゃ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「講義(こうぎ)」については 1/12 学習:大学(だいがく)の話メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』については 11/26 生+英:「ピーマン」は「甘い(あまい)」野菜(やさい)ですか? ~「ピーマン」と「sweet pepper(スイート・ペッパー)/甘いトウガラシ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。