国語+社会+生活の話―。
マニアックなタイトルでお送りしておりますが。
男性の先輩(せんぱい)等に対する呼び方①「貴兄(きけい)」や、
男性の後輩(こうはい)等に対する呼び方②「貴君(きくん)」、
そして、女性の先輩などに対しての呼び方③「貴姉(きし)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
昨日「弟子」や「弟」について調べたことから、
逆に「貴兄(きけい)」という語を思い出したので、その話を。
※
まず①「貴兄(きけい)」とは、男性の同輩(どうはい)や先輩(せんぱい)への呼び方ですね。
(「同輩(どうはい)」とは、年齢や地位が自分と同じくらいの人ですね)
国語辞典を見ると、「貴兄」は主に手紙(てがみ)で使われる呼び方のようですが、
西洋の中世・ファンタジー系のマンガなどでは、会話でもけっこう見る気がしますね。
ところで「貴兄」に対して、②「貴君(きくん)」という呼び方もあるようでして。
これは自分の(男性の)同輩、または下(した)の人、後輩(こうはい)などに対して使う呼び方のようですね。
敬意(けいい)を込めた呼び方ではあるようですが、
国語辞典によれば、「貴兄」の方が丁寧(ていねい)な語らしいですね。
(「貴兄」>「貴君」>「きみ(君)」みたいな関係らしいです)
で、①「貴兄」が「同輩・先輩(上の人)」に、
②「貴君」が「同輩・後輩(下の人)」に対する物なので、
ちょうど「以上(いじょう)」と「以下(いか)」みたいな関係ですね。
そのため筆者は「①『貴兄』の『逆』は、②『貴君』かな?」と思ったのですが。
でもさらに調べてみると、「貴兄」の逆っぽい語は他にもあるようです。
というのも、③「貴姉(きし)」という語があるらしいからですね。
この③「貴姉(きし)」とは、ネットによれば、
自分と対等、または上の女性への呼び方のようです。
「貴兄」などの説明に合わせると、「女性の同輩・先輩への呼び方」って感じですかね。
ともあれ、「『兄』の反対は『姉』だろ!」と考えると、
「①『貴兄』の『逆』は何ですか?」と聞かれた時に、
「③『貴姉(きし)』!」と答えることもできるかもですね。
※
まあ現代で「貴兄」とか「貴君」といった言葉を使うと、
どの語を選ぶかで「上下関係」が見えてしまうところもあるので、
なかなか難しいかもですが。「俺を下に見ているのか!?」みたいなことになりそう
でももしあなたが、昔の時代の物語を書くことがあり、
その中に(貴族とかが)手紙を書くシーンでもあれば。
「貴兄」、「貴君」、「貴姉」などの語を使ってみると、
ちょっとそれっぽい感じが出せるかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「貴姉」についての話ですが。
本文で「ネットによれば~」と書いたように、
この「貴姉」は、筆者の手元の国語辞典・漢和辞典でも、またパソコンやスマホの漢字変換でも出てきませんでした。
なので、それらでスッと出てきた「貴兄」や「貴君」に比べると、珍しい語ではあるかもしれません。
そのため筆者も今回の調査中、
途中まで「『貴兄』に対して、『貴姉』的な語はないのか…」と誤解しておりました。
(「貴女(きじょ、あなた)」という語はありますが、「兄」や「姉」とは少し違いますし)
でもダメ元でネットを調べてみたら見つかったので、やはり確認は大事ですね。反省。
自分の失敗(未遂)を元に話すのも恥ずかしいですが、
皆さまも調べ物をするとき、一つだけでなく複数の手段で調べてみると、
より自分の知りたいことを、知りやすいかもですね。