理科+国語の話ー。
ダークなファンタジーとかではなく、ジョークの話です。
たくさん飼ってもケンカしないらしい、鳥*1の「ジュウシマツ(十姉妹)」と、
その昔の呼び名っぽい、「十姉妹(じゅうしまい)」などの話を。
英訳の一つ、「society finch(ソサエティ・フィンチ)」にも着目しつつ。
前置き。
先週金曜日は「兄弟(きょうだい)」*2について調べたので、
明日の金曜日は「姉妹(しまい)」*3を調べようか…などと思っていると。
ふと「十姉妹(じゅうしまつ)」という語を思い出したので、その話を。
※
まず「ジュウシマツ(十姉妹)」とは、鳥(とり)の一種ですね。
Wikipediaによればスズメ目カエデチョウ科らしいので、
ざっくりいうとスズメの仲間と言えそうです。
で、「ジュウシマツ(十姉妹)」は「十(じゅう)/10」という数字が名前に入ってますが。
Wikipediaによればジュウシマツは「多頭飼い(たとうがい)」…、つまり一度にたくさん飼っても喧嘩(けんか)せず、仲良くしているかららしいです。
なので「仲の良い十人の姉妹」に見えたって感じですかね(兄弟でもいいかもですが)。
さて、このジュウシマツの「十姉妹」という漢字表記、
そのままだと「十姉妹(じゅうしまい)」…十人の姉妹に見えるので、
いわゆる人間とかの「三姉妹(さんしまい)/三人の姉妹」とかに似てますが。
でも、発音(はつおん)は「~シマツ(ジュウシマツ)」と「~シマイ(じゅうしまい)」で、わずかに違います。
なので筆者は最初、「発音で(鳥と人の)違いが表現されているのかな?」と思っていたのですが。
でも、調べてみると意外とそうでもないようです。
というのも、「ジュウシマツ」も昔は「じゅうしまい」と呼ばれていたっぽいからですね。
まず国語辞典には、「ジュウシマツ(十姉妹)」は、
正音「ジフシマイ」の誤読(ごどく)に基づく、と書いてありまして。
また漢和辞典によれば「十姉妹」の読みで、
「ジフシマイ」、また「十姉妹(じゅうしまい)」という物が載っていました」。
そのため「ジュウシマツ(十姉妹)」は、
昔は「十姉妹(じふしまい)」や、「十姉妹(じゅうしまい)」と呼ばれていた可能性が高そうですね。
…後者だと、人間の「十姉妹(じゅうしまい)/十人姉妹」と区別できないですね。
なので、例えば人間の姉妹の数が増えて、
名前が、三姉妹、四姉妹、五姉妹…とかになっていった時。
その過程で十人になり、「十姉妹(じゅうしまい)」になると、
ちょっと「『姉妹』が増えて『鳥(十姉妹)』になった…!?」みたいな感じで面白いですね。
※
まあ、上のことは単なるジョークですが。
ともあれジュウシマツの由来でもある、
たくさん集まってもケンカしない(らしい)…というのは羨ましい気もしますね。
ちなみに和英辞典によれば「ジュウシマツ」は「society finch(ソサエティ・フィンチ)」と載っていました。、
英和辞典によれば「society(ソサエティ)」は「社会(しゃかい)」、
「finch(フィンチ)」は鳥のフィンチ…、アトリ科の小鳥を表すようです。
意訳すれば、ジュウシマツは「社会的なフィンチ(society finch)」となるでしょうか。
近頃は人間の世界でゴタゴタやもめ事も多いので、
「ジュウシマツ(十姉妹)」が「仲の良い十姉妹」に見えるにしろ、
あるいは「社会(society)」を作れるほど、賢く穏やかに見えるにしろ。
人間もちょっとその性質を見習う…なんてのも、いいかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・ジュウシマツ(十姉妹):
関連記事:『鳥を表す外国語セブン』*4
*1:「鳥(とり)」については 1/9 英語:素材(そざい)/生物(せいぶつ)系あれこれ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「兄弟(きょうだい)」については 2/10 生+諸外他:「兄弟(きょうだい)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「姉妹(しまい)」については 2/17 生+諸外他:「姉妹(しまい)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:記事『鳥を表す外国語セブン』については 9/25 理+諸外:「鳥(とり)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。