国語+英語+社会の話―。
貴重(きちょう)な品物を指す語「貴重品(きちょうひん)」と、
それに対応する英語の一つ「valuables(ヴァリュアブルズ)/貴重品」、
そして、「貴重品って、ある意味『レアグッズ(rare goods)/貴重な品物』とも呼べるのでは…?」的なジョーク話です。
遅くなってしまったので簡単に。
※ちなみに「value」等はカタカナ語では「バリュー」表記が多い印象ですが、
本記事では発音(はつおん)を重視し、「ヴァリュー」等と記しています。
前置き。
昨日「貴兄(きけい)」などの語について調べた流れで、
「貴重品(きちょうひん)」という語を思い出したので、その話を。
※
まず「貴重品(きちょうひん)」とは、貴重(きちょう)な品(しな)・物のことですね。
といっても「とても珍しい品」だけ指す訳ではなく、
普段は値段(ねだん)の高い物や、お金なども指すことが多い印象です。
例えば、財布(さいふ)やスマホ、時計(とけい)などですね。
ちなみに和英辞典で「貴重品」を調べてみると、
英語では「article of value(アーティクル・オブ・ヴァリュー)」や、「valuables(ヴァリュアブルズ)」(総称)となっていました。
英和辞典によれば「of value(オブ・ヴァリュー)」は「価値(かち)のある」、
「article(アーティクル)」は「品物(しなもの)」、
「valuables(ヴァリュアブルズ)」は「貴重品」の意味があるらしいので、
「価値のある(of value)品物(article)」→「貴重品(article of value)」、またはそのまま「貴重品(valuables)」って感じですかね。
なので、上記の英語には納得…という感じではあるのですが。
しかし一方で、「貴重な」という意味では「rare(レア)」、
「品物」的な意味では、「goods(グッズ)」等の英語もあったりします。
そういう意味では「貴重品」を表すのに、
「rare goods(レア・グッズ)」という言い方もできるかもですが。
そうすると「あなたは『貴重品』を持ってますか?」という質問が、
「あなたは『レアグッズ(rare goods)』を持ってますか?」となり、
「なんかコレクターだと思われている…!?」みたいな気分になりそうですね。
※
まあ「rare(レア)」は「数が少なくて珍しい」とか、「希少(きしょう)な」ことを表すようなので、
普段の「貴重品」を表すのには、ちょっと合わないかもですが。
(財布やスマホは、世の中にたくさんあるとも言えますし)
でも例えば、自分という存在が「世界に一人」と考えると、
そんな自分が持っている貴重品も「世界に一つ」なので、
ある意味「珍しい(rare)品物(goods)…!」と言えるかもしれません。
なので、財布やスマホなどの「貴重品(valuables)」を持っている時、
たまに「私は今、『レアグッズ(貴重品)』を手にしている…!」と思ってみると、
ちょっと特別感が出て、楽しいかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・貴重品(きちょうひん):
関連用語:「幻(まぼろし)」*1