のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

4/13 歴史:「猫(ねこ)」と「相撲(すもう)」と「宇多天皇(うだてんのう)」!? ~うちの猫の毛並み~

 歴史の話ー。
 猫(ねこ)*1と相撲(すもう)*2を取るわけではないので悪しからず。


 朝見たテレビ番組『チコちゃんに叱られる!*3で、
 猫を飼っていたとされた天皇、「宇多天皇(うだてんのう)」についての話です。

 (※本文中、人名等敬称略)


 前置き。
 今朝テレビ番組『チコちゃんに叱られる!』を見ていたのですが、
 そのなかで「猫(ねこ)」についての話がありまして、
 昔の天皇*4宇多天皇(うだてんのう)」が猫を飼っていた、という話が紹介されていました。
 興味深かったので、調べてみました。


 まず「宇多天皇(うだてんのう)」は日本の59代の天皇です。
 生存年が「867年 - 931年」なので「平安時代*5の方ですね。


 で、Wikipediaなどで確認すると、宇多天皇の日記である『寛平御記(かんぴょうぎょき)』に、
 「黒猫(くろねこ)」を飼っていたことが記されているそうです。
 (※ちなみに猫を飼うことはまだ一般的ではなく、貴族などが飼っていたようです。
   一般に広まるのは江戸時代*6からくらいとのこと)
 しかもテレビ番組では、飼っていた猫について「他の猫と毛並みの色が違う」みたいなことを書いていたとも。
 …現代のペットの飼い主も言いそうなことですね。ここら辺の感覚は、今も昔もそう変わらないのかもしれません。


 ちなみにこの「宇多天皇」は、上記の他にも面白いエピソードの持ち主だったりします。
 例えば宇多天皇天皇家の人物なので「皇族」なのですが、
 色んな事情で小さいころに臣下(しんか)である「源氏(げんじ)」*7へと下ろされたりしています。(「臣籍降下(しんせきこうか)」)


 でも、この「源氏」であった時代に、宇多天皇は貴族の「在原業平(ありわらのなりひら)」*8と「相撲(すもう)」をとり、
 内裏の「殿上の間」にあった椅子の手すりを折ってしまったりしているようです。
 つまり「朝廷(ちょうてい)」の椅子、またはファンタジーとかで言うと「お城の椅子」を壊しちゃったみたいな感じです。
 立場を下げられている時になかなか怖いもの知らずですな…。なぜそこで相撲をしてしまったのか。
 この「在原業平」も有名な歌人さんなので、余計に「何やってんの」感があります。


 今回は「猫」から調べたので、個人的に「猫好き」のイメージが強くなってしまいましたが、
 「宇多天皇」についてちょっと調べてみても、それだけで結構面白いかもしれません。


 まあそんな感じで~。



追記
 またWikipediaによれば、
 宇多天皇は「菅原道真(すがわらのみちざね)」*9など色んな人物を登用した人物であったり、歌合(うたあわせ)…歌を詠む会を開いて、多くの「歌人(かじん)」を生み出すきっかけを作ったりされたそうです。
 そして、国語の教科書にもよく出てくる、京都の「仁和寺(にんなじ)」を建てたのもこの方だったりします。
 なので、宇多天皇がいなかったら、現在の歴史は色々変わっているかもしれませんね。
 (もちろん誰がいなくても変わりはしますが、それはそれとして)



◆用語集
宇多天皇(うだてんのう):
 日本の第59代天皇
 父は第58代天皇光孝天皇(こうこうてんのう)」。子どもには第60代天皇醍醐天皇(だいごてんのう)」がおられる。
 源氏であったころの名前は「源定省(みなもと の さだみ)」。
 また「宇多源氏(うだげんじ)」の祖先でもあるとのこと。


・『寛平御記』(かんぴょうぎょき):
 宇多天皇の日記。現存する天皇の日記としては最初のものらしい。


・黒猫(くろねこ):
 黒い猫(ねこ)。
 欧米などでは不吉な存在とされたり、魔女の使いとされたりする。
 一方Wikipediaによれば、近代以前の日本では割と縁起のいい存在とされていたようだ。
 江戸時代には、黒猫を飼うと労咳(ろうがい)…つまり「結核(けっかく)」が治るという迷信があったようで、
 幕末の「新選組(しんせんぐみ)」の「沖田総司(おきた・そうじ)」*10労咳を患った時、この迷信を信じ黒猫を飼っていたとのこと。


仁和寺(にんなじ):
 京都府京都市にあるお寺。
 Wikipediaによれば真言宗(しんごんしゅう)御室派(おむろは)の総本山とのこと。
 「古都京都の文化財」として、世界遺産に登録されている。
 開基(かいき)…つまり創立者宇多天皇。ただし、第58代の「光孝天皇(こうこうてんのう)」のころから作り始めてはいたとのこと。
 『徒然草(つれづれぐさ)』*11には「仁和寺の法師」の話が載っており、それが国語の教科書によく載っていたりもする。
 ちなみに仁和寺の桜は「御室桜(おむろざくら)」というらしい。また「お多福桜(おたふくざくら)」ともいうとのこと。 


光孝天皇(こうこうてんのう):
 日本の第58代天皇
 父は第54代天皇の「仁明天皇(にんめいてんのう)」。


醍醐天皇(だいごてんのう):
 日本の第60代天皇
 関連用語:「醍醐(だいご)」*12、「ゴイサギ五位鷺)」*13【鳥】



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*1:「猫(ねこ)」については 4/17 国+理:「猫(ねこ)」と「すこ」と「スコティッシュフォールド」の話! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「相撲(すもう)」については 4/5 体+社:神vs神、神vs人の格闘技!? ~相撲(すもう)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:テレビ番組『チコちゃんに叱られる!』については 8/8 ゲーム+社:色々気になった言葉メモ(ゲーム+歴史) - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:天皇(てんのう))」については 3/18 社+国:天皇(てんのう)さんと五穀(ごこく)の祭り! ~祈年祭(としごいのまつり)、新嘗祭(にいなめのまつり)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:平安時代(へいあんじだい)」については 11/10 歴+英:平安時代の「デーモンズゲート」!? ~「鬼門(きもん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:「江戸時代(えどじだい)」については 12/7 英語:「I am」でたらめ翻訳(ほんやく)のお遊び - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:「源氏(げんじ)」については 2/26 歴史:謎めく歴史の魅力 ~頼朝、義経、二人に何があったんだ!?~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:歌人としても有名な貴族「在原業平(ありわらのなりひら)」については 7/22 国+英:「筒(つつ)」に関する話メモ ~「pipe(パイプ)」、「tube(チューブ)」、「cylinder(シリンダー)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:菅原道真(すがわらのみちざね)」については 2/21 学習:手持ちの本をつなげるゲーム! ~ブックリンカ―~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:新選組(しんせんぐみ)」や「沖田総司(おきた・そうじ)」については 1/29 歴+ゲーム:病弱な天才剣士!? ~「沖田総司(おきた・そうじ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:徒然草(つれづれぐさ)』については 12/24 国語:「ことわざ」は「言葉(ことば)」の「技(わざ)」ですか? - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*12:「醍醐(だいご)」については 1/30 理+家:「乳酸(にゅうさん)」と「乳酸菌(にゅうさんきん)」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*13:醍醐天皇に「正五位(しょうごい)」を授けられたことが名前の由来という鳥「ゴイサギ五位鷺)」については 5/1 理+歴:「ゴイサギ」は「貴族(きぞく)」の「鳥(とり)」ですか? ~「五位鷺(ごいさぎ)」と「正五位(しょうごい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。