生活(図画工作)+英語の話ー。
別に下敷きがいきなりモデル*1・デビューしたわけではありません。
文房具(ぶんぼうぐ)*2、の「下敷き(したじき)」と、その英訳などの話です。
前置き。
昨日は「カッター」*3の話をしましたので、今日は「下敷き」の話など。
※
まず学校で馴染みのある「下敷き(したじき)」というと、ノートの間に挟む板(いた)を指しますね。
文房具(ぶんぼうぐ)の一種だったりします。
一応使い方を説明すると、ノートの紙の下(した)に入れて、その上の紙に文字を書く感じですね。
ノートの紙はある程度柔らかく、ペンが深く沈んで書きにくかったりします。
そのため、紙の下に硬めの下敷きを入れておくことでペンの沈み幅が減り、書きやすくなる効果などがあるわけです。
(ちなみに「敷く(しく)」とは地面などに平らに広げたり、置くことですね。
「下」に「敷く」ので下敷き、ということです)
で、この「下敷き」を英語で調べてみると、
手元の和英辞典では「celluloid sheet(セルロイド・シート)」となっておりました。
「セルロイド」とは素材の一種ですね。
ただ、ネット検索してみると今では「plastic sheet(プラスティック・シート、プラスチック・シート)」という言葉を使うことが多いようです。
こちらの方が分かりやすいかもですね。
(ちなみにカッターを使う時に敷く「下敷き」はゴム*4製だったりします。これは机などを傷つけないようにするためのものですね)
ちなみに文房具以外にも「下敷き」という言葉は色々あります。
例えばある計画や案を「手本(てほん)」にして改良していく、という意味でも「下敷きにする」という言葉はありまして。
(例:「この案を下敷きにする」など)
これに対しては、辞書では「model(モデル)」という言葉が対応しておりました。
「モデル」というと職業名でもあり、よく「モデルさん」もいらっしゃるわけですが。
上のことを利用すると「『下敷き』は文房具であり、model(モデル)さん…!?」ということもできそうで、ちょっと面白いですね。
(まあ下敷きがモデルの職業を始めたわけではないのですが)
※
文房具の下敷き(plastic sheet)があると文字が安定(あんてい)し、
手本の下敷き(model)があると、その後の計画が安定しやすくなります。
そう考えると「下敷き」は、思った以上に私たちを支えてくれているのかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「シート」という言葉から電車の席(せき)の「シルバーシート」などを連想したのですが、
下敷きの方は「sheet(シート)」、席の方は「seat(シート)」と、また違う単語でした。
追記2
ちなみに「ノートの柔らかい紙にペンが沈んでしまう問題」は、
深く考えると、理科の圧力(あつりょく)、力の分散(ぶんさん)、反発力(はんぱつりょく)や弾性力(だんせいりょく)、また数学の「ベクトル」などが関わってきて面白いかもしれません。
追記3
ちなみに靴(くつ)には「中敷き(なかじき)」というものもあります。
でも英語名の「insole(インソール)」の方が、聞き覚えがあるかもしれませんね。
あと辞書によれば「上敷き(うわじき)」というものもあるようです(※後から発見しました)
◆用語集
・下敷き【文房具】:
関連用語:「まな板」*5
・下敷き【一般】:
こちらは下に敷く、敷かれること一般を表す。
例えば「倒れた電柱の下敷きになった」とかはこちらのパターン。
また計画や案を下敷きにする場合は、「叩き台(たたきだい)」という言葉を使うこともある。例えば「この案をたたき台にして~」とかそんな感じ。
・敷く(しく):
若干アレな言い回しであるが、「尻(しり)*6に敷く」という言葉もある。例えば「奥さんの尻に敷かれる」などは、奥さん(※現代ではたぶんあんまり性別は問わない)の方が立場が強い様子などを表す。
逆に夫の方が強い場合は「尻に敷く」とは言わないイメージである。…なんだろう、男女差別的な話になってしまうかもしれないが、成人男性が成人女性を尻の下に敷くというと、とたんに生生しい家庭内暴力(DV)感とか虐待感が出てしまうのは。もちろん奥さんからでも「DV」は成立するので、よく考えると基準は難しいのだが。
夫の方が強い場合は、例えば昔は「亭主関白(ていしゅかんぱく)」と言ったりしていたようだ。逆に奥さんの方が強い場合は「かかあ天下」など。
ちなみにゲーム『Fate』シリーズでは、サーヴァントの召喚呪文の中に「敷く」という言葉が入っていたりするので、聞き覚えのある方もおられるかもしれない。
関連用語:「敷物(しきもの)」*7、「畳む」(たたむ)」、「座敷(ざしき)」*8
・セルロイド(celluloid)):
Wikipediaによれば、「ニトロセルロース」と「樟脳(しょうのう)」などから合成(ごうせい)される合成樹脂(ごうせいじゅし)、硝酸セルロースの名称。
歴史上最初の人工(じんこう)の「熱可塑性樹脂(ねつかそせいじゅし)」であるとのこと。また象牙(ぞうげ)の代用品として開発されたらしい。
人形(にんぎょう)の素材に使われたこともあり、「セルロイド人形」という言葉もある。
昔は色んな製品に広く使われていたようだ。またWikipediaによれば「セルロイド」は登録商標のようだ。
現在はあまり使わなくなっているらしいが、ピンポン玉やギターのピック、また眼鏡フレームに使ったりするらしい。
またアニメの「セルアニメ」の製作に使われるセルは当初セルロイドのシートを使用していたため、1950年代に別の素材(トリアセチルセルロース)が使われるようになってからも、「セル画」と呼ばれているとのこと。
似た響きの言葉に「アンドロイド」、「ボーカロイド」、ゲームの『メトロイド』などがあるが、多分特に関係はないと思われる。
関連用語:「セルロース」*9、「セロファン」
・sheet(シート):
就職活動をしている方は「エントリーシート」で聞き覚えがあるかもしれない。
ちなみにベッドの「シーツ」も言葉としてはこの「sheet」であったりする。
・『メトロイド』:
初作は1986年に発売されたアクションゲーム。
メトロイドは作中に出てくる生命、または敵の名前であり、主人公の名前は「サムス」。
ちなみに普段サムスは顔も見えないパワードスーツ*10を着ているが、性別は女性であったりする。パワードスーツを脱いだ姿の名称は「ゼロスーツサムス」などと呼ばれる。
メトロイドのキャラクターは『大乱闘スマッシュブラザーズ』などに参加してもいる。
またゲームジャンルとして「メトロイドヴァニア」という言葉もある。
・メトロイドヴァニア(Metroidvania):
サイト『ニコニコ大百科』様によれば、上記のゲームシリーズ『メトロイド』(Metroid)と「コナミ」開発のゲームシリーズ『悪魔城ドラキュラ(海外名:キャッスルヴァニア、Castlevania)』の二つを彷彿(ほうふつ)と…つまり想像させるような要素を持つゲームを総称し指す、とのこと。
日本よりは主に海外で使われる用語らしい。また「インディーズ」(大企業というより個人などが作ったゲームなど)に対して使ったりする言葉のようだ。
これに当てはまるゲームで筆者が知っている者では、『ストライダー飛竜』*11(2014年版)やフリーゲーム『洞窟物語』また海外の『Shantae(シャンティ)』などがあるようだ。また『Hollow Knight』(ホロウナイト)もそうである様子。
関連用語:「ローグライクゲーム」*12、「ダンジョン」*13
・『悪魔城ドラキュラ(海外名:キャッスルヴァニア、Castlevania)』
アクションゲームの名前。
システムは横スクロールアクション型であることが多い。
関連用語:「IGAAAAAAAAA」*14、「アンフィスバエナ」*15
・『洞窟物語(どうくつものがたり)』:
・『Hollow Knight(ホロウナイト)』:
アクションゲームの名前。
ちなみに中国のバーチャルライバー「八木迪之(ヤギ ミチユキ/Yagi)」さんもプレイされたようだ。
関連人名等:「鈴原るる」*16
・八木迪之(ヤギ ミチユキ/Yagi)【バーチャル】:
中国*17の「VirtuaReal(バーチャリアル)」所属バーチャルライバーの方。
関連ゲーム:『Hollow Knight(ホロウナイト)』(上記)
関連人名等:「度人(Tabibito)」【六期生・同期】*18、「羽音(Hanon)」【三期生】
*1:「モデル(model)」については 5/21 こころの話:人生モデル ~そこを歩くお年寄りは私のモデルです~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「文房具(ぶんぼうぐ)」については 3/29 学習:お気に入りの文房具(ぶんぼうぐ)を買いに行こう - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:道具の「カッター」については 9/24 生+英:「カッターナイフ」は(英語で)「カッター」ではない!? ~「和製英語」と「英語」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:素材の「ゴム」については 5/6 歴+英:「ラバー(rubber)」は「こするゴム」ですか? ~「ゴム」と「消しゴム」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:料理道具の「まな板」については 4/15 国+家:「まな板」の「まな」って何? ~魚・菜・肉を切るやーつ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:体の部位の一つ「尻(しり)」については 7/13 生+国:「そぼろ」は「おぼろ」で「でんぶ」ですか? ~「素朧(そぼろ)」、「朧(おぼろ)」、「田麩(でんぶ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「敷物(しきもの)」や「畳む(たたむ)」については 3/16 国+英他:「畳(たたみ)」は「ラッシュ」でできている!? ~「藺草(いぐさ)」と「rush(ラッシュ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「座敷(ざしき)」については 10/25 社+英他:「座敷わらし(ざしきわらし)」は「パーラー・チャイルド(parlor child)」ですか? ~「座敷わらし」と「座敷(ざしき)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「セルロース」や「セロファン」については 10/28 理+英:「セロハンテープ」=「セロテープ」ではない!? ~種類と商品名の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「パワードスーツ」については 10/15 社+理:力(ちから)を与える「スーツ」の話! ~「パワードスーツ」や「パワーアシストスーツ」などの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:ゲーム『ストライダー飛竜』については 5/31 理+英他:「アメンボ」は「池(いけ)」の「スケーター」ですか? ~「アメンボ(水馬)」と「pond skater(ポンド・スケーター)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:ゲームジャンルに関わる用語「ローグライクゲーム」については 7/21 英語:色んな「ローグ」の話! ~「映画(えいが)」と「神(かみ)」と、あと「悪党(あくとう)」!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:「ダンジョン」については 2/10 学習:問題 is ダンジョン!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:「IGAAAAAAAAA」については 9/8 理+国他:「いが」は「ケース」で「毬(まり)」ですか? ~クリ(栗)などの皮、「いが」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:伝説の生物「アンフィスバエナ」については 6/13 ラテ+英他:「アリーナ(arena)」といえば「砂(すな)」ですか? ~闘技場(とうぎじょう)と砂の関係の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*16:にじさんじ所属のバーチャルライバー「鈴原るる」さんについては 5/26 体+社:サッカー・イン・目隠し! ~「ブラインドサッカー」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*17:「中国(ちゅうごく)」やバーチャルライバーグループ「VirtuaReal(バーチャリアル)」については 12/16 英語:中国はなんで「China(チャイナ)」って言うの? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*18:中国「VirtuaReal」のバーチャルライバー「度人(Tabibito)」さんや「羽音(Hanon)」さんについては 7/14 数+ゲーム:『シャドウバース』で確率を考える! ~投入カード枚数と初期手札編~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。