理科+英語+歴史の話ー。
物を溶かす力が強い液体、「王水(おうすい)」についての話です。
ちょっと体調が悪いので簡単に。
(※本記事中、人名等敬称略)
前置き。
辞書を調べていたら、
「王水(おうすい)」という物の訳語が「aqua regia(アクア・レギア)」となっているのを見つけたので、その話を、
※
まず「王水(おうすい)」とはざっくり言うと、
濃い塩酸(えんさん)と濃い硝酸(しょうさん)を3:1の体積比(たいせきひ)で混ぜてできる液体のことですね。
金属(きんぞく)の中でも、金(きん)や白金(はっきん)は普通の酸(さん)には溶けないらしいのですが、
王水はそれらも溶かすことができるらしいです。強力ですね。
Wikipediaによれば、王水は昔から知られており、錬金術師(れんきんじゅつし)が名前を付けたようです。
例えばイスラムの錬金術師「アル・ラーズィー」(854年 - 925年)などの錬金術師の方が、本などで言及していたようですね。
で、時は経って1789年、「アントワーヌ・ラヴォアジエ」というフランスの科学者の方が、
この液体(王水)を「aqua regia(アクア・レギア)」と(改めて?)名付けたそうです。
日本語の「王水(おうすい)」はこの「aqua regia」の訳語みたいですね。
元の名前も日本語もカッコいい感じがします。
※
ちなみに、王水は日本では「劇物(げきぶつ)」扱いとなって取り締まられているようです。
(「毒物及び劇物取締法」に引っかかるらしいです)
それだけ危ないものってことですね。
まあ「名前がカッコいい!」からといって「王水」は作れない気もしますが、
ラノベの「異世界もの」作品では、時に「チート」というすごい能力が身に付いたりもします。
つまり、危ないものも作れてしまうかもしれないわけで。
もしあなたが異世界に行った時には、「王水」や「aqua regia」には注意した方がいいかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・王水(おうすい):
関連用語:「水(みず)」*1
*1:「水(みず)」については 12/16 地理:都市運営ゲーム/「水(みず)」編ですよ、市長(しちょう)! - のっぽさんの勉強メモ を参照。