国語+英語の話ー。
別に「君、今流行の『ドキュメント』書いてないの!?」的な話ではありません。
情報が書かれた文書「書類(しょるい)/document(ドキュメント)」と、
映画の形式などに使う英語「ドキュメンタリー(documentary)」の話です。
前置き。
もうすぐ4月、入学(にゅうがく)など色々始まるシーズンですね。
でもそれに向けて書く「書類(しょるい)」も多いかも…ということで、
今回は「書類」について調べてみました。
※
まず「書類(しょるい)」とは、文書(ぶんしょ)…情報が書かれた物ですね。
国語辞典などを見ると、割と公的(こうてき)な情報に関するもののようです。
(名前とか学歴とか、オープンで重要な情報に関係するイメージですね)
だからか「書類」というと、会社や学校、役所(やくしょ)など、重要で真面目そうな所に出すイメージがあります。
学生の方は、受験(じゅけん)や入学の時に書くことが多いかもですね。
では、この「書類」は英語では何というのか?と調べてみると。
和英辞典によれば、①「document(ドキュメント)」、②「papers(ペーパーズ)」などと言うようです。
「paper(ペーパー)」は「紙(かみ)」*1のことなので、②の「papers」はまさに「情報の書かれた紙(paper)」→「書類(papers)」って感じですね。
ちなみに、①「document」に関しては「documentary(ドキュメンタリー)」という言葉もありまして。
これは英語では「文書の」、「記録に基づく」などの意味なのですが、
「ドキュメンタリー映画(documentary film)」といった場合は、「事実(じじつ)をそのまま伝える映画」みたいな感じになるようです。
例えば映画は、実際の出来事(できごと)をモデルにしてても、
細かい所は変えたり、オリジナル設定を足したりすることもあるのですが。
でも「ドキュメンタリー」はそれらがない、またはほぼない形式のようです。
だからか「ドキュメンタリー映画」というと、「事実を伝えようとしている!」という真面目(まじめ)で骨太(ほねぶと)な感じがしますね。
まあ「書類(document)」と「ドキュメンタリー(documentary)」は違いますが、
あなたがイヤイヤ書類を書いているときにでも、
「私は今、『ドキュメント(書類)』を書いている…!」と思ってみると、ちょっと楽しいかもしれません。
ちょっと映画監督か、作家さんになった感じがするかもですね。
※
ちなみに、書類の提出(ていしゅつ)には、色々注意が必要な場合もありまして。
例えば「期限(きげん)が決まっている」ものは多いのですが、
それでいて「そもそも渡されるのが遅い」場合もあり。
また「受け取る側の窓口(まどぐち)が早めに閉まる」という場合もあります。
…実は結構「罠(わな)」っぽいものが多いわけですね。
重要書類を書くのは緊張するし、面倒…ということで、
つい「いつでも出せるから…」と先送りにしたくなるかもですが。
後で思わぬトラブルが起こったりして、出せなくなってしまうかも?
「あの人は書類をおろそかにしたせいで、ひどい目に…」なんて、
誰かに「ドキュメンタリー(documentary)」調で語られぬよう、
「書類(document)」の扱いは、少し注意した方がいいかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・書類(しょるい):
ちなみに「書類仕事(しょるいしごと)」といった言葉もある。
関連用語:「文字(もじ)」*2、「印刷(いんさつ)」*3、「印刷機(いんさつき)」、「活字(かつじ)」、「クリップ(clip)」*4、「閻魔帳(えんまちょう)」*5、「謄本(とうほん)」*6、「抄本(しょうほん)」、「朱印状(しゅいんじょう)」*7、「白書(はくしょ)」*8
関連記事:『文字を表す外国語セブン』
・document(ドキュメント):
ちなみにパソコン・ネット関係でもよく聞く言葉だったりする。
ちなみに「心臓がドキドキする」みたいな意味の擬音(ぎおん)に「どっきゅん」というものもあるが、特に関係ない。関係ないが、何故か「ドキュメント」という言葉を見る度に思い出してしまうのでメモっておく。
似てる言葉:「monument(モニュメント)」*9
・documentary(ドキュメンタリー):
関連用語:「ルポルタージュ」*10
・どっきゅん:
ちなみに『どっきゅんばっきゅん』や『LOVEドッきゅん』というタイトルの楽曲もあるようだ。
*1:「紙(かみ)」については 1/12 歴史:マイナーに見えて大切なこと~「紙(かみ)」編~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「文字(もじ)」や記事『文字を表す外国語セブン』については 3/26 国+諸外:「文字(もじ)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「印刷(いんさつ)」、「印刷機(いんさつき)」、「活字(かつじ)」については 3/27 国+歴:そういえば「活字(かつじ)」って何ですか? ~「活字(かつじ)」と「活版印刷(かっぱんいんさつ)」と「無限ループ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:紙などを挟む文房具「クリップ(clip)」については 7/24 生+英:「クリップ」と「クリップ」は違いますか? ~「clip(クリップ/挟(はさ)む」と「clip/切り取る」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「閻魔帳(えんまちょう)」については 1/19 社+国他:「先生(せんせい)」は「地獄(じごく)」の「大王(だいおう)」ですか? ~「閻魔帳(えんまちょう)」と「教務手帳(きょうむてちょう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「謄本(とうほん)」、「抄本(しょうほん)」については 5/9 生+英他:「謄本(とうほん)」は「コミケ」でも売ってますか? ~「謄本」と、同人誌(どうじんし)の「コピー本」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:朱印が押された文書「朱印状(しゅいんじょう)」については 6/20 社+国:「朱印(しゅいん)」は「生活(せいかつ)」に必要ですか? ~「朱印状(しゅいんじょう)」、「朱印船(しゅいんせん)」、「朱印地(しゅいんち)」等の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「白書(はくしょ)」については 8/19 社+英他:「白書(はくしょ)」は「白紙(はくしょ)」ではダメですか? ~「white paper(ホワイト・ペーパー)/白書、白紙」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「monument(モニュメント)」については 3/25 理+英他:「トキ」は「ナチュラル」な「モニュメント」ですか? ~「モニュメント」と「天然記念物(てんねんきねんぶつ)/natural monument」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:英語だと「documentary」になることもある言葉「ルポルタージュ」については 11/24 フラ+英他:授業では「ルポルタージュ」を書きますか? ~「reportage(ルポルタージュ)」と「report(レポート)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。