生活+歴史+英語の話ー。
「古代では『茶位務(ちゃいむ)』と呼ばれていて…」的な話ではありません。
鐘(かね)*1、また鐘っぽい音の「チャイム(chime)」と、
古代では似た感じで「時報(じほう)」に使われていたらしい、
「漏刻(ろうこく)」という「水時計(みずどけい)」の話です。
体調がイマイチなので簡単に。
前置き。
昨日は「ブザー」*2について書きましたので、
今日はそれに似た言葉、「チャイム」について調べてみました。
※
まず「チャイム(chime)」とは、鐘(かね)の音、またはそれに似た音ですね。
(現代では鐘っぽい音は結構「チャイム」と呼ばれるようです)
例えば学校(がっこう)や会社(かいしゃ)では時間ごとに鳴らされたり、
または家の玄関(げんかん)の「呼び鈴」がこう呼ばれることもありますね。
で、「チャイム」の語はカタカナですし、
「日本に入ってきたのは割と近代かな…?」と思っていたのですが。
調べてみると、似たものは日本でも古くからあったようです。
具体的には「飛鳥時代(あすかじだい)」くらいから。
というのも、Wikipediaによりますと。
日本における「時報(じほう)」…時間を知らせる合図(あいず)は、
671年に「天智天皇(てんじてんのう)」が製作した「漏刻(ろうこく)」…つまり「水時計(みずどけい)」が始めなのだそうです。
で、これの時刻を知らせるために「鐘(かね)」や「太鼓(たいこ)」を打ち鳴らしたのが、時報の最初だと言われているようですね。
多分自動(じどう)ではなかったと思うので、水時計を見て、人が鐘を鳴らしていたと思われます。
もちろん当時はチャイム」とは呼ばれなかった絵少子、
英語でいうところの「cihme(チャイム)」とも違うかもしれませんが。
でも現代では「鐘っぽい音」だけで「チャイム」と言われているらしいですし。
その点上記の水時計システムは、「時間に従って鐘を鳴らしている」分、かなり「チャイム」的と言えるかもしれません。
そして「天智天皇」は、「飛鳥時代(あすかじだい)」の人物になります。
なので上記の説に従うならば、
「『チャイム』(的な時報)は(日本でも)『飛鳥時代』からあった!」と言えるかもですね。
※
ちなみに上では日本での例を紹介しましたが。
水時計や日時計は、世界でもっと古くからあったようなので、
それこそ「チャイム」的な時報も、かなり古くからあったかもですね。
学校だとチャイムは何度も鳴りますし、特にありがたみはないでしょうが。
たまにはその音に耳を澄ませつつ、
「この『チャイム』的な音は、世界で古くから鳴っていたのかな…」
なんて想いを馳せてみるのも、面白いかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・チャイム:
関連用語:「jingle(ジングル)/チリンチリン」*3
*1:「鐘(かね)」については 6/25 音+諸外:「鐘(かね)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「ブザー」については 6/23 生+英他:「ブザー」はいつも「バズって」ますか? ~「ブザー(buzzer)」と「buzz(バズ)」と「バズる(buzzる)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:金属などのチリンチリンという音も表す英語「jingle(ジングル)」については 11/17 音+英他:「小銭(こぜに)」の鳴る音は「ジングル」ですか? ~「ちゃらちゃら/jingle(ジングル)」と『ジングルベル』の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。