体育+英語+ドイツ語の話ー。
実は月面(げつめん)に行かなくても、「月面宙返り」はできたりします。
月(つき/moon)の名が入った体操(たいそう)の技、
「ムーンサルト(Moonsault)/月面宙返り(げつめんちゅうがえり)」の話を。
前置きで、調査の経緯(けいい)から。
今夜は十五夜(じゅうごや)、中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)ですね。
なので筆者も「月(つき)/moon」に関する言葉を探している内に、
「ムーンサルト」という語を思い出したのですが。
しかし英和辞典で「moon」近辺を探しても、これが見つかりませんで。
ネットで調べてみると、これは実は和製英語のようです。
改めて、Wikipediaによれば「ムーンサルト(Moonsault)」は、
体操競技(たいそうきょうぎ)の技、「後(前)方二回宙返り一回ひねり」の通称で、和製英語らしいです。
…道理で英和辞典で見つからなかったわけです。
またWikipediaには、英語の「moon」とドイツ語の「Salto」の合成語とも書いてありましたが…何故最終的に「Moonsault」のつづりになっているのかは不明です。すみません。
「ムーンサルト」を編み出したのは「塚原光男(つかはら・みつお)」選手で、
1972年「ミュンヘンオリンピック」の鉄棒で発表した技が、初めてこう呼ばれるようになったようです。
これの3年前の1969年に人類は「月面着陸(げつめんちゃくりく)」を達成したらしいので、それが関係あるようですね。
「新技だ!月面着陸みたいな偉業(いぎょう)だ!」とか、
「無重力感がすごいな…月にいるみたいだ」という感じだったのかもしれません(※これらは筆者の想像)。
ちなみにムーンサルトは別名「月面宙返り(げつめんちゅうがえり)」らしいです。
月面(げつめん)…月の表面(ひょうめん)で宙返り(ちゅうがえり)をするという、すごい名前ですね…。
筆者は何となく聞き慣れてますが、初めてこの名前を知った方は、
「『月面(で)宙返り』ができるんですか!?」という気分になるかもですね。
※
まあ上のことはジョークで、本当に月面で宙返りしている訳ではありませんが。
しかし先日、民間の会社「スペースX」が、
民間人(みんかんじん)だけの旅行に成功した、というニュースも聞きました。
ということは、体操選手も宇宙に行ける可能性が高まってそうなので、
「月(moon)」で本当の「月面宙返り(Moonsault)」ができる日も、そう遠くないのかも?
まあ、仮にできても安全とかに気をつけないとですが、
そんなことを考えつつ今夜の月を見てみるのも、面白いかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・ムーンサルト/月面宙返り:
ちなみにプロレスには「ムーンサルトプレス」という技もあるようだ。
またゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズには、「ムーンサルト」も技として出てくるらしい。