国語+ゲームの話ー。
「毎日、何かの特殊能力に目覚めていく…!」的な話ではありません。
寝ている状態から起きる事などを指す語、「覚醒(かくせい)」と、
マンガやゲーム中でキャラが強くなるイベント、「覚醒イベント」などの話です。
前置き。
昨日は「暗転(あんてん)」という語について書きましたが。
「意識(いしき)が暗転する」という言い回しに対しては、
「意識が覚醒(かくせい)する」という言い回しもあったりします。
ので、その話を。
※
改めて「覚醒(かくせい)」とは、目覚めることですね。
眠りから目覚めたり、気絶(きぜつ)から目覚めたりした時に使う感じです。
または自分の間違いに気づいたり、迷いが晴れたりする意味もあるようですね。
「覚」も「醒」もそれぞれ「覚(さ)める」、「醒(さ)める」といった意味を持つ語なので、
似た意味の漢字が重なっている訳ですね。
さて、眠りのことを考えると、毎日やっていそうな「覚醒」ですが、
アニメやゲームなどでは、また違う意味を持っていたりもします。
というのも、主人公などが「特殊な力に目覚める/急に強くなる」ことが、
よく「覚醒」と呼ばれているからですね。
(それこそ「眠っていた力が目覚める/力に目覚める」って感じです)
例えば「最初は普通の人間だったが、事件に巻き込まれ特殊能力に目覚める」とか、
「最初は気弱な性格だったが、覚悟を決め、覚醒して強くなる」みたいな感じです。
やはり強くなる場面は格好良いからか、
「覚醒イベント」、「覚醒シーン」なんて言葉も聞くくらいには、
割とお馴染みの印象もありますね。
ところで「覚醒イベント」という語について考えてみると。
英和辞典によれば「event(イベント)」は「(重要な)出来事」などの意味を持っているようです。
なので「起きること(覚醒)は重要な出来事(イベント)」と考えると。
「毎日、寝てる状態から起きて(覚醒して)学校へ行く…」という日常風景も、
実は「『覚醒イベント』が毎日起きている…!」なんて言えるかもですね。
…マンガとかだとすごい勢いで強くなっていそうです。
※
こう書くと、「ただ起きることは重要じゃない」と思われるかもですが。
でも朝にちゃんと「覚醒」できないと、学校などに遅刻してしまうかもしれません。
そう考えると、やはり「覚醒(目覚めること)」は、「イベント(重要な出来事)」と言えるかもです。
なので「毎日、朝起きるの面倒だな~」と思っている人は、
「今日も『覚醒イベント』をこなせたぞ!」なんて思ってみてもいいかもですね。
ちょっとだけ強くなった気持ちで、学校とかに行けるかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちょっと物騒な話ですが。
昨今の世の中、コロナ禍や、戦争などの問題もあり、
必ず明日も生きられるか、起きられるか分からない…という感じもします。
その意味では、明日もちゃんと起きられる(覚醒できる)…ということは、実はかなり重要なことかもしれません。
追記2
ちなみに「覚醒」を和英辞典で調べてみると「awakening(アウェイクニング)」となっていました。
「awake(アウェイク)」が「目覚める」とか「目覚めさせる」等の意味を持っているので、それの関係ですね。
またゲームなどでは「awaken(アウェイクン)」というスキル・魔法を見ることも多い印象です。
これは睡眠状態の仲間を起こす効果の時もあれば、
一時的に力に目覚めさせる感じで、仲間を強化する…という効果の時もありますね。
◆用語集
・覚醒(かくせい):
関連用語:「曖昧(あいまい)」*1、「波乱(はらん)」*2、「ドリームキャッチャー」*3【魔除け】、「コツ」*4、「コツをつかむ」
*1:覚醒の反対語っぽい「曖昧(あいまい)」については 10/31 こころ+国:「曖昧(あいまい)」に「愛(あい)」はありますか? ~「曖昧」と「曖(あい)」と「愛」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「波乱(はらん)」については 12/14 国+こころ他:「人生(じんせい)」に「波瀾(はらん)」は付きものですか? ~「波瀾」と「波乱(はらん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:悪夢を捕まえるという魔除け「ドリームキャッチャー」については 1/28 社+国他:「夢(ゆめ)」も「悪夢(あくむ)」も「つかめる」ものですか? ~魔除けの「ドリームキャッチャー」と「夢をつかむ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「コツ」や「コツをつかむ」については 1/29 学+国他:「骨(ほね)」を「つかむ(掴む)」のは得意ですか? ~「コツをつかむ」、「骨(こつ)」、「骨法(こっぽう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。