理科+国語+社会+英語の話ー。
「よく見ると左側は点が少ない…!」的なクイズではありません。
今日「こどもの日」*1によく見る植物の「ショウブ(菖蒲)」と、
違う種なのにショウブと一緒にされて来たっぽい植物、
「アヤメ(菖蒲)」などの話を。
まず「ショウブ(菖蒲)」とは、植物の一種ですね。
外見は緑色で、シュッと伸びた草という印象です。
Wikipediaによれば、「ショウブ目ショウブ科のショウブ属」(APG体系*2)らしく、
また別のページには「サトイモ科の多年草」という説明もあったりしました。
ショウブは「端午の節句(たんごのせっく)」*3こと、今日5月5日の「こどもの日」に使われる印象で、
お風呂に入れて「菖蒲湯(しょうぶゆ)」にする風習があったりします。
Wikipediaによれば形が刀(かたな)に似ているとか、良い匂いがするとかで、
「男子にとって縁起(えんぎ)がいい」、「邪気(じゃき)を払う」とされるようですね。
そんな「ショウブ」は漢字で「菖蒲(しょうぶ)」と書きますが、
同じ「菖蒲」の字で、また別の植物を指したりもするようです。
それが「アヤメ(菖蒲)」ですね。
「アヤメ(菖蒲)」はアヤメ科アヤメ属の多年草ですね。
またWikipediaによればアヤメ科には「ハナショウブ(花菖蒲)」という種があったり、
ショウブの方も昔「アヤメグサ」や「アヤメ」と呼ばれたりしていたようです。
なので、昔は色々一緒にされていたと思われますが…、
しかし上でショウブは「ショウブ科」や「サトイモ科」という話を書いたように、
ショウブと「アヤメ科」のアヤメやハナショウブはまた別の種類みたいですね。
漢字にすると「『菖蒲(しょうぶ)』と『菖蒲(あやめ)』は違う!」という訳ですが。
…ルビや「ふりがな」がないと、ややこしいですねこれ。
※
ところで「ショウブ」を和英辞典で調べてみると、
英訳の1つに「sweet flag(スイート・フラッグ)」というものがありました。
「flag(フラッグ)/旗(はた)」の名の理由は不明ですが、
「sweet(スイート)」は「良い匂い」という意味があるので、そこからの名づけかと思われます。
なので今日、どこかで「ショウブ(sweet flag)」を「良い匂い」と感じた方は。
「流石、名前に『sweet(良い匂い)』とついているだけあるね!」
なんて思ってみると、ちょっと楽しいかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集(※人名等、敬称略)
・ショウブ(菖蒲)/しょうぶ【植物】:
・アヤメ(菖蒲)/あやめ【植物】:
関連人名等:「百鬼あやめ」*4、
*1:「こどもの日」については 5/5 国語:俳句(はいく)/こどもの日・ああこどもの日・こどもの日 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「APG体系」については 11/7 数+理他:そういえば「ひし形」って何ですか? ~図形の「ひし形(菱形)」と、植物の「ヒシ(菱)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「端午の節句(たんごのせっく)」については 12/16 音+国:「タンゴ」と「端午(たんご)」と「単語(たんご)」の話! ~色んな「たんご」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:ホロライブ所属のバーチャルYoutuber「百鬼あやめ(なきり・あやめ)」さんについては 5/25 英+歴:「聖霊(せいれい)」と死者、鬼と人 ~色んなゴースト~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。