理科+英語+生活+社会の話―。
犬*1の一種「ゴールデン・レトリバー(Golden Retriever)」と、
「取り戻す人・物」などの意味を持つ英語「retriever(レトリーバー)」などの話を。
遅くなってしまったので簡単に。
※本記事では、「ゴールデン・レトリバー」や「レトリーバー」など、
ちょっと表記がごっちゃになっていたりもします。すみません。
前置き。
まず「ゴールデン・レトリバー(Golden Retriever)」は犬(いぬ)の一種ですね。
外見は金色(きんいろ)*2・茶色(ちゃいろ)っぽい大型犬(おおがたけん)で、
人懐(ひとなつ)っこい性格をしているようです。
だからか、ペットとしてよく名前を聞く気がしますね。
で、「ゴールデン・レトリバー」の名前は有名なイメージなので、
筆者も、特に名前の意味を気にしてこなかったのですが。
しかし調べてみると、意外とカッコいい意味を持っているようです。
というのも、「回収者(かいしゅうしゃ)」的な意味の語を含んでいるからですね。
まず英和辞典によれば、犬の「レトリーバー(retriever)」は、
「仕留めた獲物(えもの)を探して持ってくるよう訓練(くんれん)された猟犬(りょうけん)の一種」らしいです。
またWikipediaによれば、ゴールデン・レトリバーは「水鳥猟(みずどりりょう)でハンターが撃ち落とした獲物を陸地(りくち)に持ち返る(=retrieve)役割を担う」と書いてあったので、
人間が獲物を回収しづらい、「水中・水上」(水鳥は水辺にいるので)から、「回収」してくる役目をしたようですね。
そして、改めて英語の意味を確認すると、
英和辞典によれば「retriever(レトリーバー、など※)」は「取り戻す人・物」、また上記の犬の「レトリーバー」、
動詞の「retrieve(レトリーブ、など※)」は「取り戻す」、「回収する」などの意味があるようでした。
英語の「-er」は「~するもの」といった意味の接尾辞(せつびじ)なので、
「回収する(retrieve)もの(-er)」→「回収する者(retriever)」→「回収するための猟犬種・レトリーバー(retriever)」って感じかと思われます。
そして「golden(ゴールデン)」は「金色(きんいろ)の」といった意味があるので、
「(毛並みが)金色(golden)のレトリーバー(retriever)」→「ゴールデン・レトリバー(Golden Retriever)」って感じですかね。
なので、ある意味「ゴールデン・レトリバー(Golden Retriever)」については、
「その『犬』は…『金色の(golden)回収者(retriever)』!」と呼べたりするかもですが。
…なんか映画のタイトルとかにありそうですね、『迷探偵ノッポ ~金色の回収者~』とか。
※
まあ、現代で狩りの獲物を「回収する(retrieve)」ことはあまりないでしょうし、
「レトリーバー(retriever)」種の名前の由来は、そんなに気にしなくていいのかもですが。
でも、もし「ゴールデン・レトリバー(Golden Retriever)」が、
投げたボール等を「回収して(retrieve)」いるのを見たら。
「さすが…『金色の回収者(Golden Retriever)』だな…!」
なんて思ってみるのも、ちょっと楽しいかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに長くなるので本文では略しましたが、
「retriever」については「レトリーバー」、「リトリーバー」、「レトリーヴァー」、「リトリーヴァー」
「retrieve」については「レトリーブ」、「リトリーブ」、「レトリーヴ」、「リトリーヴ」などの表記があり得るかと思います。
主に冒頭の「re」と、最後の「ver、ve」の部分をどう発音するかで分かれる感じですかね。
個人的には「v(ブイ)」の発音には「ヴ」を使いたい気もしますが、
でも例えば「レトリーヴァー」をネット検索してもヒットしなかったので、
わかりやすく「レトリーバー」や「レトリバー」などの表記で書かせて頂きました。
◆用語集
・ゴールデン・レトリバー(Golden Retriever)【犬種】:
ちなみにWikipediaによれば誰に対してもフレンドリーなため、番犬(ばんけん)*3には向かないらしい。
関連用語:「ヨークシャー・テリア(Yorkshire Terrier)」*4、「ポインター(pointer)」*5、
【犬】、「セッター(setter)」*6【犬】、「勢子(せこ)」*7、
関連記事:『金を表す外国語セブン』*8
・retriever(レトリーバー、リトリーバー、レトリーヴァー、リトリーヴァー)【英語・名詞】:
・retrieve(レトリーブ、リトリーブ、レトリーヴ、リトリーヴ)【英語・動詞】:
*1:「犬(いぬ)」については 12/29 国+理:「犬(いぬ)」も「侍(さむらい)」になりますか? ~「犬侍(いぬざむらい)」と「文化(ぶんか)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「金色(きんいろ)」や「golden(ゴールデン)」、「金(きん)」については 12/3 世界史:塩とコショウ、保存と時間 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「番犬(ばんけん)」については 4/17 国+英:「番犬(ばんけん)」は「腕時計(うでどけい)」をしてますか? ~「watchdog(ウォッチドッグ)」と「watch(ウォッチ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:毛が美しいことから「動く宝石」とも呼ばれる犬種「ヨークシャー・テリア(Yorkshire Terrier)」については 4/9 理+英:その犬(いぬ)は「動く宝石(ほうせき)」ですか? ~「ヨークシャー・テリア」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:人間の狩りを手伝っていた犬「ポインター(pointer)」については 5/2 情+英他:「犬(いぬ)」は「画面(がめん)」で動きますか? ~「マウスポインタ/ポインター」と犬の「ポインター」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:人間の狩りを手伝っていた犬「セッター(setter)」については 5/3 体+英他:「犬(いぬ)」も「バレー」をやりますか? ~犬の「セッター(setter)」とバレーボールの「セッター」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:狩りの時に動物を追い出したり、追い立てたりする役目の人「勢子(せこ)」については 7/1 生+英他:「帽子(ぼうし)」も「ストーカー」の一種ですか? ~「鹿撃ち帽(しかうちぼう)」と「ディアストーカー(deer stalker)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:記事『金を表す外国語セブン』については 5/7 理+諸外:「金(きん)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。