のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

3/17 音+歴:(昔の)イタリアの男性歌手、「カストラート」についての話

音楽+歴史の話ー。

イタリア*1の男性歌手の一種、
カストラート」についての話です。


※以下、ちょっと身体的に痛い話などを含みます。ご注意を。
 具体的には「去勢(きょせい)」の話などが出ます。


前置き。
ある本を読んでいて「カストラート」という単語を見まして。
単語は知っていたのですが良く知らないので、改めて調べてみました。


カストラート(castrato)」とは昔のイタリアの男性歌手の一種なのですが、
単なる役割名ではありません。
幼いころに「去勢(きょせい)」…まあ男性のアレをアレされることで、
男性ホルモンを抑えた歌手になります。


なぜこういうことをするか、というと「声を高いままに」するためですね。
子どもの声は男女ともに高かったりしますが、大人の男性の声は低い傾向にあります。
なので「声変わり」以前に男性ホルモンを抑えることで、高い声が持続するように、ということだったようです。


Wikipediaによれば、
歌う目的で一般化したのは1550年 - 1600年ごろのローマで、
その後ヨーロッパで人気であったとのことです。
カストラート歌手では「ファリネッリ」こと「カルロ・ブロスキ」という人物が有名だったそうです。


で、歴史上最後のカストラート歌手は1922年に死去した「アレッサンドロ・モレスキ」という人物だったそうなのですが、
逆に言えばその人以前まではやってたということですね。


今は人道的な理由により、多分良しとされない「カストラート」ですが、
音楽・娯楽のために、人間は色んな事をやる可能性がある、という一つのエピソードでもあります。


知っておくと、少し勉強になる…かもしれません。
(あんまり一度に痛いことや怖いことを学びすぎると、トラウマになるので注意ですが)



まあそんな感じで~。




追記
 ちなみにWikipediaによれば有名な作曲家の「ベートーヴェン*2も、カストラートになるかもしれなかったそうです。
 なんでもボーイソプラノとして優秀だったので、周囲からカストラートにされることを希望されたのだとか。
 けれど父親がそれに反対し、ベートーヴェンは作曲家への道を歩んだということらしいですね。
 とりあえずベートーヴェンカストラートになっていた場合、あまり作曲はしなかった可能性があるので、
 今ある数々の名曲は、生まれなかったかもしれません。


◆用語集
カストラート
 関連用語:「宦官(かんがん)」*3



ファリネッリ:1705年 - 1782年。
 イタリアのカストラート歌手。
 本名は「カルロ・ブロスキ(Carlo Broschi)」。
 師匠は音楽家「ニコラ・ポルポラ」。
 Wikipediaによれば音域は3オクターブ半あり、その美声に、聞いていた女性はしばしば失神したという。
 1737年にマドリードに招かれ、20年以上「フェリペ5世」に仕えていたとらしい。
 ちなみに映画にもなっている。


・「ニコラ・ポルポラ」:
 ちなみに彼は音楽家ハイドン」の師でもあるようだ。



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