英語+理科+国語の話ー。
「コンパニオンの人が育てている植物(しょくぶつ)*1」という訳ではありません。
「仲間(なかま)」*2などを指す英語「コンパニオン(companion)」と、
その日本での意味、そして「コンパニオンプランツ」という物についての話です。
前置き。
昨日は「コンパ」*3という物について書きましたが、
似た響きの「コンパニオン」という言葉も気になったので、調べてみました。
※
まず、本来の意味の「companion(コンパニオン)」は、
「仲間(なかま)」や「付き添い(つきそい)」といった意味ですね。
昨日書いた「company」の語源が、「一緒にパン*4を食べる仲間」であった話にも関連していると思われます。
ところが、日本での「コンパニオン」はまたちょっと違う意味のようで。
Wikipediaによれば、「接客役(せっきゃくやく)を務める女性(じょせい)」のことらしいです。
おもに料亭(りょうてい)、ホテル、旅館(りょかん)などに出張(しゅっちょう)して接客を行う、とのことですね。
(※一部には男性のコンパニオンもおられるらしいです)
コンパニオンが呼ばれるのは宴会(えんかい)*5など、お酒*6が入る場なので、
ちょっと大人(おとな)っぽい…アダルトなイメージもありますね。
ドラマとか漫画では、よくおじさんとかに体を触られたり、エロスなことをされそうになっているイメージもあります。
そんな「コンパニオン」ですが、調べてみると面白い言葉もありまして。
それが「コンパニオンプランツ(companion plants)」というものです。
直訳すると「コンパニオンの植物」。なかなか面白い名前ですね。
これはWikipediaによれば、「近くに植えておくと良い影響を与え合う、2種以上の植物や、その組み合わせ」について言うようです。
例えば野菜*7とハーブ*8を組み合わせて植えると、病原虫を追い払ってくれたり、成長を良くしてくれる場合があるのだとか。
日本語だと「共栄作物(きょうえいさくもつ)」などというようです。「仲間」って感じがしますね。
なのでここでの「コンパニオン」は日本的な意味(接客の女性)ではなく、英語本来の「仲間」の方だと思われます。
※
まあ、英語と日本語、そして「コンパニオンプランツ」は別物ではありますが、
お互いの意味をつなげて考えることもできます。
例えば働いている人が、日頃ストレスが溜まっているとしても。
宴会で「コンパニオン」さんにワガママを言いすぎると、あんまり「仲間(companion)」っぽくありませんね。
「仲間」なら、できれば「コンパニオンプランツ」みたいに、「いい影響を及ぼしあう」という関係が望ましいもの。
そういう意味では「コンパニオンプランツ」は、
「仲間(companion)」についても教えてくれる、「植物」なのかもしれません。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「コンパニオン」と名がつくものは、他にも色々あるようです。
例えば「イベントコンパニオン」。
これはWikipediaによれば、イベントや展示会(てんじかい)などで展示品の横に立ったり、展示品の説明をしてくれる「女性」のようです。
(そのため、日本的な「和製英語」のようです)
「モーターショ-」と呼ばれる自動車の展示会では、よくこういう方がおられる印象がありますね。
ちなみに似た単語に「キャンペーンガール」、「イメージガール」などもあります。全部、和製英語のようですが。
またWikipediaによれば、昔のヨーロッパには「レディズコンパニオン(lady's companion)」という仕事が存在したようです。
これは、上流または富裕な女性に雇われ、そのお相手をする生まれ育ちの良い女性のことらしいですね。
また動物・ペットに関して「コンパニオンアニマル(companion animal)」という単語もあるようです。
日本語では「伴侶動物(はんりょどうぶつ)」と訳されるように、飼い主と密接(みっせつ)な関係がある場合に呼ばれるようですね。
またゲーム『グランブルーファンタジー』には「コンパニオン・ウェポン」という用語もあるようです。
これは二刀流(にとうりゅう)のジョブの時に使うもので、メインの武器に対して、もう一方の手で持つ武器を指すようですね。
◆用語集
・companion(コンパニオン):
関連記事:『仲間を表す外国語セブン』*9
・コンパニオン【日本】:
ちなみに関係する仕事に、「芸者(げいしゃ)」、「芸妓(げいぎ)」、「芸妓(げいこ)」、「舞妓(まいこ)」などもある。
関連用語:「お世辞(おせじ)」*10、「リップサービス」、「飲み二ケーション」*11、「ウィンク」*12、「秋波(しゅうは)」、「セクシービーム」、「遊び人(あそびにん)」*13、「隠し芸(かくしげい)」
・芸者(げいしゃ):
ちなみに昔「Geisha(ゲイシャ)」という名前の馬もいたようだ。
関連用語:「踊り」*14
関連ゲーム:『IdentityV 第五人格』*15
・Geisha(ゲイシャ)【馬】:
関連馬名:「ネイティヴダンサー」
・舞妓(まいこ):
・コンパニオンプランツ:
関連用語:「外来種(がいらいしゅ)」*16、「在来種(ざいらいしゅ)」
・イベントコンパニオン:
関連用語:「レースクイーン」*17、「グラビアモデル」*18、「グラビアアイドル」、「グラビア」
・レディズコンパニオン:
関連用語:「レディ(lady)」*19、「ガヴァネス(governess)」*20
・コンパニオンアニマル:
*1:「植物(しょくぶつ)」については 5/15 理+英:食物連鎖(しょくもつれんさ)/植物(しょくぶつ)さんはプロデューサーだった!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「仲間(なかま)」については 7/2 英語:ゾンビ物で出てきそうな英単語! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「コンパ」や「company(カンパニー)」については 2/3 英+国:「会社(かいしゃ)/company」と言えば「コンパ」ですか? ~「コンパ」、「company」、「会社」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:食べ物の「パン」については 5/18 英+社:パンはパンでも「ソルトパン」!? ~パンの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「宴会(えんかい)」や、宴会などで行われたりする芸「隠し芸(かくしげい)」については 12/30 国+英:「隠し芸(かくしげい)」もまた「トリック」ですか? ~「trick(トリック)」と「parlor trick(パーラー・トリック)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「酒(さけ)」については 7/23 歴+国:鬼(おに)は呑みます、蛇(へび)も呑みます ~酒(さけ)と退治と未来の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「野菜(やさい)」については 6/17 英+理+家:野菜(やさい)に関する英単語 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「ハーブ」については 12/6 理科→英語・社会:専門用語を調べてみると(in英語) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:記事『仲間を表す外国語セブン』については 8/28 こころ+諸外:「仲間(なかま)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「お世辞(おせじ)」や「リップサービス」については 8/22 国語:「辞書(じしょ)」の「辞(じ)」って何ですか? ~「辞」と「言葉(ことば)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「飲みニケーション」については 5/7 歴史:こんな飲みニケーションもあるよ! ~ただし酒とは限らない~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:「ウィンク」や「秋波(しゅうは)」、「セクシービーム」については 3/5 英+中他:「ウィンク(wink)」は「秋の波」ですか? ~「ウィンク」、「秋波(チュウボー)」、「秋波(しゅうは)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:「遊び人(あそびにん)」については 3/9 中+国:「遊び人(あそびにん)」は「ホワホワ」ですか? ~「花花公子(ホワホワゴンズ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:「踊り」や、競走馬「ネイティヴダンサー」については 8/25 歴史:ザ・ダンサーズ ~アメノウズメ、出雲阿国(いずものおくに)、そして巫女~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:ゲーム『IdentityV 第五人格』については 1/31 英+ゲーム:ゲーム『IdentityV 第五人格』に関わる英語7つ+α!(※非公式) ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*16:「外来種(がいらいしゅ)」や「在来種(ざいらいしゅ)」については 1/6 理+社他:それは、外から持ち込まれた生物! ~「外来種(がいらいしゅ)」についての話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*17:「レースクイーン」については 10/15 英語:レース場にいる「女王(じょおう)」! ~「レースクイーン」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*18:「グラビアモデル」、「グラビアアイドル」、「グラビア」については 10/23 美+英他:「鳥(とり)」も「グラビアモデル」になりますか? ~「グラビア」と「グラビア印刷」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*19:「レディ(lady)」については 12/3 英語:色んな「レディ」の話 ~貴婦人(きふじん)になる準備はできていて?~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*20:女性家庭教師「ガヴァネス(governess)」については 2/5 歴+英:「ガヴァネス(governess)」は「余った女」…じゃ、ない!? ~女性家庭教師の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。