【※この記事はエイプリルフールのジョーク記事です】
こんにちは。2120年4月1日、いかがお過ごしですか?
今日は歴史+ゲームの話ですね。
今回は、かなり古いのですが、100年前…2020年発売のゲーム、
『Tanukis&Light(タヌキス・アンド・ライト)』の紹介をしたいと思います。
☆タイトル:
『Tanukis&Light(タヌキス・アンド・ライト)』
(「タヌキたちと、光」)
★ジャンル:アクションRPG
★プロローグ
――2120年、世界はタヌキに包まれていた。
さかのぼること、2020年4月1日。
エジプトのアレキサンドリア*1にて、日本人の学者が謎の鉱物(こうぶつ)を発見した。
外見は宝石の「アレキサンドライト」に似ており、
中に動物の「タヌキ(狸)」のような模様が見えることから、
学者はこれを「タヌキサンドライト」と名付けた。
タヌキサンドライトは、とてつもないエネルギーを持っていた。
従来の石油や原子力が、問題にならないくらいほどであった。
幸いタヌキサンドライトは次から次へと見つかりだしたので、
当然、人間はそれを利用した。
が、副作用もあった。
1つは、近くの人間の体がどんどんタヌキに近づくということ。
毛が多くなり、フォルムが丸くなってくる。
2つは、言葉の中に「たぬ」が混じりだすことである。
「た」や「だ」が、「たぬ」や「だぬ」に代わる。
例えば「単純(たんじゅん)」は「たぬんじゅん」となり、
「肩たたき」は「かたぬたぬたぬき」となる。長い。
だが、それでも人間はタヌキサンドライトの使用をやめなかった。
そして、2100年。
人間がだいぶタヌキに近づいた頃。
――突如として、世界中に、謎のタヌキ集団が出現した。
彼らは「もう人間には地球を任せておけない」と言い、自分たちが地球を支配すると宣言。
人類も抵抗したが、不思議な技を使う彼らには勝てず――
…20年後の2120年、世界はタヌキに支配されていた。
だがわずかながら、タヌキに従わない人間もいた。
これは、残された人間の、タヌキとの戦いの記録である。
★つまり?
プレイヤーは残された人間を率いて、タヌキと戦うことになります。
世界の9割9分はタヌキに支配されていますが、頑張ってください。
戦う理由は様々ですが、「何故世界がこうなってしまったのか?」の追求は、重要な目的です。
★恐るべき「タヌキシステム」
人間はそのままでは、不思議な技を使うタヌキに勝てません。
ですが、「タヌキサンドライト」を利用すれば、自分たちも彼らの技を使うことができます。
人類が使う時には、鍵(かぎ/キー)のように加工されることが多いため、
この装置は「タヌキ―」、
装置を使えるものは「タヌキ―ユーザー」と呼ばれます。
便利な能力ですが、使用しすぎるとタヌキに近づいてしまいます!
ご注意を。
★「クリエイたぬ&デリーたぬ」システム
キャラクターはタヌキの能力を利用して、色んなものを作り出すことができます。
これを「クリエイたぬ」システムと言います。
レベルアップするほど、多くのものを作れるようになるでしょう。
また逆に、何か邪魔な物を「消し去る」(デリート)こともできます。
これを「デリーたぬ」システムと言います。
道が障害物に防がれている時などに便利です。
ですが、どちらも使いすぎるとタヌキに近づくのでご注意を。
★キャラクター紹介(一部)
・タヌナカ(元:田中)
「俺の名字を返せ…!」
タヌキ化現象によって、以前の名字を失ったものの一人。
・ヤマダーヌ(元:山田)
「私の美BODYを返して…!」
タヌキ化現象によって、スリムなボディを失ったと主張する。
食べ過ぎの疑惑もある。
・タヌダヌ(元:多田)
「いったいどうしてこうなったぬ…?いや、こうなった…?」
世界の謎を追うジャーナリスト。
だいぶタヌキ化が進んでおり、ほぼタヌキ。
時々シリアスな雰囲気でキメ顔をするが、可愛い。
★ステージ紹介
・日本「あきたぬけん」(旧:秋田県)
・スペインの「アトランたぬ」(旧:アトランタ)
・エジプトの「タヌキサンドリア」(旧:アレクサンドリア)
※ ※ ※
……と、ゲーム紹介は、まあこんな感じですかね。
何分古いゲームなので、資料が限られています。すみません。
このゲームの難点は色々あるのですが、
何より問題は、「視点(してん)」が偏っているということです。
このゲームは昔から見た「架空の2120年」を描いておりますが。
実際に2120年になった今日では、
「世界がタヌキによって平和になったぬ」ということは周知の事実ですね。
なのにタヌキを悪役のように描いているのは問題です。
それに、「た」や「だ」が「たぬ」になるのはデメリットではなく、むしろ美点。
前半の説明の時は省きましたが、語尾にもどんどん使っていくべき、たぬ。
まあ、どんなものであれ資料たぬ。
愚かな人間の歴史に学ぶことも多く、
だからこうしてアレなゲームも学校の教材として使用しているたぬ。
――では、本日の授業は終わりたぬ。
タヌキの皆さんは、今日も一日元気で過ごしてくれたぬ!
では、またぬ~。
【※この記事はエイプリルフールのジョーク記事です】
◆用語集(※ウソがいっぱいです)
・タヌキ:
正確には「TANUKI」であり、「transform animal : new user of knowledge and imagination(変化動物:知識と想像力の新しい使い方をする者)」の略。
知識や想像力、イメージによって、自由自在に物を作り出すことができる。
明らかに物質の法則を無視しているのだが、その理由は以下の「ネタバレ」を参照。イメージが重要な理由もここにある。
・用語変更表
・「たぬたぬかい」(戦い)
・「だぬしょうり」(大勝利)
・「エスカレーたぬ」(エスカレーター)
・「エレベーたぬ」(エレベーター)
・「ダヌヤモンド」(ダイヤモンド)
・ネタバレ:
最終ステージのタヌキサンドリアで「タヌキング」を倒すと、世界の真実が明らかになる。
なんと、今は2120年ではなく、まだ2020年4月1日なのだという。
今までの2020年~2120年の100年歴史は、全てタヌキたちが見せていた「夢」だったのだ。
(イメージだけで物体を作り出せるのもこのため)
タヌキたちは、ずっと人間を見てきた。
だが人間たちが争い、地球を汚すのを見てあきれたタヌキたちは、
世界中に幻術をかけて、人間に夢を見せ続け、世界を平和にすることを考える。
計画は「プロジェクト:エイプリルフール」と名付けられ、
それが行われたのが2020年4月1日であった。
ちなみに幻術がすぐに解かれる可能性もあった。
人間が「タヌキサンドライト」の副作用を避け、賢明にも使うのをやめた場合である。
その場合、タヌキたちは事情を説明し、幻術を解き、地球を任せる予定であった。
…だが、実際には人間たちは進んでタヌキサンドライトを使用。
夢というシミュレーション空間においても、自滅の道を選んだのだ。
あきれたタヌキたちは夢の中の「2100年」時点で見切りをつけ、「支配」という形に乗り出した。
さて、タヌキングに勝ったプレイヤーは選択を迫られる。
このまま夢の中でタヌキに平和に支配されるか、
それとも、夢から覚めて現実の世界に戻るか、である。
あなたの選択は――
★エンディング1:平和になったぬ【夢を見続けることを選択】
争いに疲れたあなた達は、タヌキの夢を受け入れることにした。
こうして世界は、平和になったぬ。
★エンディング2:切り開いたぬ【夢から覚めることを選択】
あなた達は夢から覚めることを選んだ。
幻術による夢の世界は、ほどける時はあっけなく――
――目が覚めると、そこは2020年4月1日であった。
帰ってきてみれば、ある意味で、いつもの日常。
世界をどうすればいいのかわからない。
暗いことや問題は山ほどある気もする。
――でも、信じたい。
自分たちは選んだ。道を「切り開いた」。
切り開いたぬ、と。
さあ行こう。あんまりぼやぼやしていると、またタヌキに笑われてしまう。
例え先は暗くても。
この道の先に、光(light)を求めて。
『Tanukis&Light(タヌキス・アンド・ライト)』 END
*1:「アレクサンドリア」や「アレキサンドライト」については 12/26 歴史:ここもあちらも「アレクサンドリア」!? ~「アレクサンダー大王の町」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。