のっぽさんの勉強メモ

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5/18 国語:「味方(みかた)」に「味(あじ)」はありますか? ~「味方」と「御方(みかた)」の話~

 国語の話ー。
 別に「俺の味方は、味(あじ*1のある奴らばかりだぜ!」といった話ではありません。


 自分を助けてくれる存在の「味方(みかた)」や、
 その元々の書き方らしき「御方(みかた)」についての話です。



 前置き。
 筆者はちょっとRPG系のゲームの本を読んでいたのですが、
 そこで「味方(みかた)」という用語を見まして。
 ふと「そういえば『味方』の『味』って何だろう…?」と思ったので調べてみました。


 まず「味方(みかた)」というと、自分を助けてくれる人のことですね。
 争う相手である、「敵(てき)」の反対語(はんたいご)みたいな感じです。


 一方で「味(あじ)」というと、食べ物などから受ける感じ、風味(ふうみ)などを表す言葉ですね。
 上記の言葉とはまた違ったジャンルの言葉です。


 ではなぜ、この「味」という漢字(かんじ)が「味方」に使われているのか?
 味方って別に食べ物とは関係ない気がするし…と調べてみると。


 手元の国語辞典によれば、
 「味方」は古くは「御方(みかた)」と書かれていたようです。
 「御(み)」、または「御(お)」というと丁寧語(ていねいご)だったりするので、
 自分を助けてくれる…自分の「方(ほう)」に属してくれるありがたい人を、「御方」と呼ぶのも納得ですね。 


 ちなみに、他にも「身方(みかた)」という書き方もあるようなのですが、
 この「身方」も、今の「味方」も借字(しゃくじ)*2…つまり耳で聞いて当てた字であり、本来の字とは違う、ということのようですね。
 道理で「味方」の「味」の意味がよく分からないわけです。
 別に「味(あじ)」という意味ではなかった、というわけですね。


 このように「元々の字から変化した」というケースは、漢字には結構多いですね。
 中には歴史(れきし)の中でかなり変わってしまったものもあるので、
 今使われている字を見ても、「正直よく分からん」って言葉もあったりします。


 なので国語とか歴史とかで
 「色んな言葉が分からない!」とか
 「なんでこの字を使うんだろう…?」と疑問に思った方は、
 一度辞書などで調べてみるのもいいかもしれません。
 上記の「味方」の「味」のように、そのままの意味でない可能性もありますしね。


 調べ作業はなかなか面倒くさいですが、
 やってみると深い知識がついたり、ちょっと楽しかったりすることもあります。


 それこそ、あなたの「味方(みかた)」になってくれるような、ありがたい存在…
 …まだ見ぬ「御方(みかた)」の言葉も、どこかにあるかも?


 ゲームっぽく、ちょっと探しに行ってみるのもいいかもしれませんね。
 



 まあそんな感じで~。




 関連用語:「趣味(しゅみ)」*3




追記
 ちなみに「みかたがはら」という地名もあります。
 まあ漢字だと「三方原(みかたがはら)」や「三方ヶ原(みかたがはら)」と書くので、上記とは関係ないんですが。
 日本史では戦国時代の、「三方ヶ原の戦い(みかたがはらのたたかい)」で有名な所ですね。




◆用語集(※人名等敬称略)
・味方(みかた):
 関連用語:「一味(いちみ)」*4【悪い仲間】
 関連記事:『味方を表す外国語セブン』*5


三方ヶ原の戦い(みかたがはらのたたかい):
 すごいざっくり言うと徳川家康武田信玄に負けてトラウマを負ったっぽい。
 が、同時に尊敬の念も持った、という話もWikipediaには載っていた。
 ちなみに美術品の『徳川家康三方ヶ原戦役画像』(とくがわいえやすみかたがはらせんえきがぞう)は、この敗戦を忘れないためにあえて書かせたという説もある。この作品は歴史や美術の教科書・資料集に載っていたりもするので、見たことがある方もおられるかもしれない。


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