国語+オランダ語+学習の話ー。
もちろんありがたいと思っても思わなくても大丈夫です。
半分の休日を表す「半ドン」と、
その名前の色んな由来についての話です。
前置き。
昨日は「どんたく」について記事を書きましたが、
調べている中で「半ドン」という言葉を見つけたのでその話を。
※
まず「半ドン」というのは、「半分休日(はんぶんきゅうじつ)」みたいな意味の言葉ですね。
だいたい午前(ごぜん)だけ仕事や授業があって、午後(ごご)はお休みって感じです。
今はそんなに聞かない気もしますが、筆者が学生だった昔はわりと聞く言葉でした。
土曜日が「半ドン」であることが多かったですね。
で、そんな半ドンの由来ですが。
昨日は「どんたく(ドンタク)」が「休日」である、という話を書きましたが
この「半分のドンタク(休業)」を略して「半ドン」となった、というのが有名な説のようです。
またWikipediaによれば、1876年(明治9年)に公官庁(こうかんちょう)で土曜*1半休となった時、「半ドン」という言葉が使われるようになったらしいですね。
ところで「半ドン」の由来は他にも説があったりするようです。
Wikipediaや辞典によれば、明治時代~太平洋戦争中に、正午(しょうご)に午砲(ごほう)…正午を知らせる空砲(くうほう)*2を撃つ地域があったようで。
それを半日経った時間(つまり正午)に「ドン」と撃ってたのが「半ドン」の由来、という説もあるようです。
あとは「半分休みの土曜日」が「半土(はんど)」となり、それが「半ドン」になったという説もあったり。
詳細は不明ですが、どれもそれっぽいですね。
※
まあ今は土曜日は休みの学校が多いようなので、
いずれにせよ「半ドン」は古い言葉、と思っていたのですが。
でも新型コロナウイルス*3のせいで休みの学校が多くなり、
結果的に「半ドン」的な時間が増えてしまったのは皮肉なものです。
昔は「半ドンは、半分休みでありがたい」などと思っていましたが、
今は逆に「半ドンでも、学校に行けるだけありがたい」という感じかもしれません。
まあ「学校」と「休み」、好みは人によるでしょうが。
ずっとどちらかだけ、というのもイマイチかもしれません。
コロナに関しては分散登校(ぶんさんとうこう)の話もよく聞きますし、
意外と今後は「半ドン」をうまく使うことが、学校生活等のカギになるかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・半ドン:
ちなみに半ドンの由来が「ドン」という音だった場合、壁をたたく行為(壁殴り)の「壁ドン」*4と少し共通点があると言えなくもない。
ちなみに自動車に乗る時、ドアを閉めたつもりが半分閉まってないことを「半ドア」といったりもする。
関連用語:「空砲(くうほう)」、「号砲(ごうほう)」*5、「大砲(たいほう)」*6、「銃声(じゅうせい)」*7、
*1:「土曜日(どようび)」や、記事『土曜日を表す外国語セブン』については 4/19 生+諸他:「土曜日(どようび)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:弾の出ない、音だけの射撃「空砲(くうほう)」については 6/16 社会:「空港(くうこう)」と「ショットガン」!? ~鳥を追い払うお仕事の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「新型コロナウイルス」については 2/14 生+英他:「病気(びょうき)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「壁ドン」については 4/25 社+国:「壁ドン」、「壁パン」、「マジ卍」! ~いろんな言葉の意味メモ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「号砲(ごうほう)」については 1/12 国+社:「蓋(ふた)」は「切って」使うものですか? ~「火蓋(ひぶた)を切る」と「始まりの合図(あいず)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「大砲(たいほう)」については 10/15 歴史:お城と大砲(たいほう)と五稜郭(ごりょうかく)! ~城の形が変わった訳~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「銃声(じゅうせい)」については 7/7 音+英:「弾丸(だんがん)」と「打楽器(だがっき)」の関係!? ~「percussion(パーカッション)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。