社会+英語+国語+こころの話ー。
またややこしいタイトルでお送りしておりますが。
「有利(ゆうり)」等のイメージもある語、「メリット(merit)」と、
その他の意味、「長所(ちょうしょ)」などについての話を。
前置き。
まず「メリット」は、「良いこと」や「利益(りえき)」的な印象の語ですね。
例えば「勉強のメリット」とか「メリットがある/ない」みたいに言う感じです。
これらの内容は日本語で言い換えられるかもですが、
そのまま「メリット」というカタカナ語が使われていることも多いですね。
で、そんな「メリット」は過去にも調べたのですが。
「ちょっと意味を忘れているな…」と思い、また調べてみると。
少し思っていたのと違う説明も見つかりました。
というのも、英和辞典で「merit(メリット)」を調べると、
まず「長所(ちょうしょ)」とか「美点(びてん)」という言葉が見つかりまして。
で、さらにそこの解説に、「日本での『メリット』は『advantage(アドバンテージ)』に近い」ということが書いてありました。
ちなみに「advantage(アドバンテージ)」には「有利(ゆうり)」とか「有利な点」、「優越(ゆうえつ)」という意味があるようです。
(「優越(ゆうえつ)」とは、何かに対して優(すぐ)れていることですね)
…前調べた時は、ここら辺を読み飛ばしてましたね。反省。
では「長所」と「有利な点」って違うの?という気分になりますが、
確かに少し違う所はあるかもしれません。
例えばAさんが「仕事が速い」ことは、Aさんの「長所」と言えそうですが、
周りの人がもっと仕事が速かったら、「有利な点」とは言えなさそうですね。
そう考えると「長所(merit)」と「有利な点(advantage、merit)」は違う訳で。
「『メリット(長所)』と『メリット(有利な点)』は違う!」と言えるかもです。
…なかなかややこしいですが。
※
さて、このようなことを書くと、
「長所があっても、周りに勝てるとは限らないのか…」と思われるかもですが。
逆に「自分の長所が活きる所で動く」という手もあります。
例えば「仕事が日本トップクラスで速い人」も、
「仕事が世界クラスで速い人たち」の会社では、あまり目立たないかもしれません。
でもその人が他の会社に移ってみれば、役に立ったりできそうですね。
その意味で「『有利な点(merit)』と『長所(merit)』は違う」と言えるかもです。
ある場所で目立たなくても、その人の長所自体が消える訳ではないですし。
なので、周りに対して勝てている点、「有利な点(merit)」が感じられず、
「自分には『長所(merit)』自体がないのか…」と落ち込みがちな方は。
ちょっと関わる場所や、関わり方を変えてみるのもいいかもですね。
もし自分を必要としてくれている場所・ものと出会えたら、
誰かに「あなたとの出会いは、我々の大きな『利益(merit)』だ!」…なんて言ってもらえるかも?
まあそんな感じで~。