生活+国語+理科の話ー。
スーパーで見る海藻(かいそう)*1の①「メカブ/めかぶ/和布蕪」と、
野菜*2のカブ(蕪)を早取りした②「芽かぶ(めかぶ)」、
そして雌花(めばな)だけつける植物個体③「雌株(めかぶ)」の話を。
前置き。
食材の本を読んでいたら、
「芽かぶ」という物を見つけたので、その辺りの話を。
※
まずスーパーでよく見る①「メカブ/めかぶ/和布蕪」は、海藻の「ワカメ(和布)」の一部ですね。
Wikipediaによれば、ワカメの付着器(ふちゃくき)*3の上にある部分のようです。
メカブは緑色(みどり)で独特の「ぬめり(滑り)」があり、
スーパーでは同じくぬめりがある海藻「もずく」の近くで売られている印象です。
筆者はこの海藻の①「メカブ」を見慣れていましたので、
「『めかぶ』といえば、これ(海藻)!」くらいに思っていたのですが。
…でも調べてみると、そうでもないようです。
というのも、野菜のカブ(蕪)の一種で②「芽かぶ(めかぶ)/芽蕪」という物もあるからですね。
これはネット等によると、小カブ(小さいカブ)を早めに取ったものらしいです。
外見的には、葉は長いけれど実がとても小さいカブ、という感じですね。
またそれに加えて、③「雌株(めかぶ)」という語もあるようです。
これは雌花(めばな)…雌(めす)*4の花しかつけない個体(植物)のことですね。
「雌雄異株(しゆういしゅ)」という、雌・雄がはっきり分かれている種類で起こるようです。
上記①~③はそれぞれ違う物なので、
「『めかぶ(和布蕪)』は『めかぶ(芽かぶ)』や『めかぶ(雌株)』とは違う!」と言えそうですが。
…全部ひらがなだと、かなりややこしいですね。
※
こう書くと、「ひらがなで書かなければいいだけでは?」と思われるかもですが。
しかしネットを見ていると、
海藻の①「メカブ」も「芽かぶ」と表記されることがあるようです。
…漢字を混ぜているのに、カブの②「芽かぶ」と見分けがつかないですね。
まあこれは珍しい例かもですが。
でも誰かに、「明日『めかぶ』持ってきて~」と言われたら、
「…それは、どの『めかぶ』のことかな?」と確認した方がいいかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・メカブ/めかぶ(和布蕪)【海藻】:
・芽かぶ(めかぶ)【野菜】:
・雌株(めかぶ):
「雌雄異株(しゆういしゅ)」の植物において、雌花(めばな)しかつけない個体。「雌の株(かぶ)」。
逆に雄花(おばな)をつける場合は「雄株(おかぶ)」という。
・雄株(おかぶ):
「雌雄異株」の植物において、雄花(おばな)しかつけない個体。
・雌雄異株(しゆういしゅ):
Wikipediaによれば、植物の性による種の分類で、雄の生殖器官と雌の生殖器官を別個体の植物で持っているものを言うらしい。
逆に、同一個体が両方持っている場合は「雌雄同株(しゆうどうしゅ)」。いわゆる「雌雄同体(しゆうどうたい)」となるようだ。
関連用語:「有性生殖(ゆうせいせいしょく)」*5
・雌花(めばな):
・雄花(おばな):
*1:「海藻(かいそう)」や「ワカメ」、「もずく」については 4/15 英語:海の中の布(ぬの)、海の中の天(てん)!? ~海藻(かいそう)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「野菜(やさい)」や「カブ(蕪)」については 6/17 英+理+家:野菜(やさい)に関する英単語 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:ワカメの「付着器(ふちゃくき)」とは、岩にくっつくための部分らしいです。
*4:「雌(めす)」については 12/6 理+国他:「メス(雌)・オス(雄)」は勝負(しょうぶ)で決まりますか? ~「雌雄(しゆう)」と「雌雄を決する」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「有性生殖(ゆうせいせいしょく)」については 4/12 理科:細胞の話メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。