国語+社会+生活の話ー。
「実は、月は食材でできていて…」的な話ではありません。
旧暦「九月十三夜」の月*1で、「豆(まめ)」*2や「栗(くり)」*3をお供えしたという、
「豆名月(まめめいげつ)」や「栗名月(くりめいげつ)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
あと今は冬ですが、テーマ的に秋のネタです。季節外れですみません。
前置き。
昨日の記事で「豆(まめ)」を調べていると、
「豆名月(まめめいげつ)」という語を見つけまして。
気になって調べてみました。
※
まず「豆名月(まめめいげつ)」とは、月(つき)の呼び名の一つですね。
旧暦(きゅうれき)…昔の暦で言う「九月十三夜」(旧暦9月13日から14日の夜)の月のことらしいです。
(ただ、今の暦の「9月」とはズレるのでご注意を)
で、この「豆名月」の由来は国語辞典にかいておらず、
一方で国語辞典には「栗名月(くりめいげつ)」ともいう、とあったので、
「『豆(まめ)』が『栗(くり)』…?」などと思い調べを続けると。
Wikipediaによれば 上記「九月十三夜」は
食べ頃の「大豆(枝豆)」や「栗(くり)」などを供(そな)えることから、「豆名月」や「栗名月」というようです。
つまり、供え物によって「豆名月」や「栗名月」などと呼ばれている訳で、
「月」の見え方などに特に関係はなさそうですが。
でも名前からすると、
ちょっと「『月』は『豆(名月)』で『栗(名月)』なの…!?」って気もしますね。
…なかなかお腹が空いてきそうな話ですが。
※
ちなみに、上記の呼び名とはまた別の話ですが、
月には「食べ物(たべもの)」が絡むことが多い気もします。
例えば月の表面(ひょうめん)の模様(もよう)は、
日本では「ウサギ*4が餅(もち)*5をついている」、
海外では「カニ(蟹)*6に見える」風に見える、という話があるようですし。
そう考えると、「月」と「食べ物」はけっこう縁が深いのかも?
今の季節は天気が悪い事が多そうですが、
もし晴れた夜などに「月」が見えたら。
「豆」や「栗」、その他食べ物をイメージしてみても面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみにいわゆる「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」…「八月十五夜」も、
新芋(サトイモ)の水炊きを供えたりすることから、
「芋名月(いもめいげつ)」と呼ばれたりもするようです。
合わせると「『月』は『豆(名月)』で『栗(名月)』で『芋(名月)』!」と言えるかもです。
…なんか秋の食材とか、和風の甘味食材をコンプリートしにかかってる感じもしますね。
◆用語集
・豆名月(まめめいげつ):
関連記事:『豆を表す外国語セブン』*7、『月を表す外国語セブン』*8
・栗名月(くりめいげつ):
・芋名月(いもめいげつ):
*1:「月(つき)」については 2/29 国語?:月(つき)の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「豆(まめ)」については 2/3 国+歴:豆(まめ)は「魔目(まめ)」で「魔滅(まめ)」ですか!? ~「節分(せつぶん)の話」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「栗(くり)」については 11/6 英+国他:「栗(くり)」は英語で「マロン」…じゃない話! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「ウサギ(兎)」については 3/2 社会:ウサギの話(を少し) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「餅(もち)」については 5/30 生+英:「お餅(おもち)」はケーキですか? ――はい、「ちくわ」もケーキです - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「カニ(蟹)」については 6/1 理+英:6月の生まれ星座、「ふたご座」「かに座」の話! ~そして「カニ(蟹)」と「がん(癌)」の名前の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:記事『豆を表す外国語セブン』については 2/3 生+諸外他:「豆(まめ)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:記事『月を表す外国語セブン』については 7/31 理+諸外:「月(つき)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン(月)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。