のっぽさんの勉強メモ

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10/5 国+英他:「ダンチ」、「ダントツ」、「レベチ」? ~「優れていて比較(ひかく)にならない」を表す語のクイズ~

 国語+英語+生活+こころの話―。


 ある人が優れていて、他と比較(ひかく)*1にならないことを表す語、
 ①「ダンチ」②「ダントツ」③「レベチ」などについての、クイズを。



※クイズ感を出すため、わざと全てカタカナ表記にしています。
 あと上記の言葉が使われていた時代は、それぞれ微妙に違ったりするようです。


 前置き。

 まず①「ダンチ」とは、
 何かの能力などが優れていて、他と比較(ひかく)にならないことですね。
 「圧倒的(あっとうてき)」と言い換えられるかも知れません。


 で、筆者は似たような言葉で、
 ②「ダントツ」③「レベチ」などを思い浮かべたのですが。


 …さて、突然ですがここでクイズです。


 ①「ダンチ」、②「ダントツ」、「レベチ」、
 意味はそれなりに似ているのですが、
 その中でも特に1つだけ、使われている言葉がかなり違う物があります。


 それは何でしょう?よければ考えてみてください。







 …といってもまあ、見た目からして結構違うのですが、
 とりあえず順々に解説させて頂くと。





 まず①「ダンチ」は、国語辞典によれば「段ち(だんち)」であり、
 「段違い(だんちがい)」の略らしいです。
 この「段違い(だんちがい)」は、能力が優れていて比較にならないことや、
 あるいは単純に「二つの物の高さが違うこと」を表すようですね。
 「能力の段・ステージが違って比較にならないぜ!」といいう感じがします。


 続いて、②「ダントツ」ですが、
 これは国語辞典によれば「だんトツ」「断トツ」と書き、
 「断然(だんぜん)トップ(top)」の略らしいです。
 「断然(だんぜん)」は「桁外れ(けたはずれ)」的な意味であり、
 英語の「top(トップ)」*2は一位(いちい)や首位(しゅい)などを表すので、
 つまり、「断然トップ」=「圧倒的な一位(いちい)」=「他(二位以下)と比較にならない!」みたいな感じですね。


 最後に、③「レベチ」ですが、
 これは割と近年の言葉で、「レベル*3が違う」ことを表す語ですね。
 近年の言葉なので、他と違うようにも思えるのですが、
 しかし実は、英和辞典によれば「level(レベル)」には「段位」という意味があり、
 また和英辞典によれば、(技量の)「段が違う」ことを英語で「stand on different levels(スタンド・オン・ディファレント・レベルズ)」ともいうようです。
 そのため意外にも、意味も語の作りも①「ダンチ」とかなり似ている印象です。


 なので①「ダンチ(段違い)」や③「レベチ」が、
 あくまで、ある物が他と「能力の段(レベル)が違う」ことを表すのに対し。
 ②「ダントツ」だけ、「断然トップ(一位)!」と主張していることになります。
 (結果的に大体同じ意味ではあるのですが) 


 そのため、今回の「使われている言葉がかなり違う物は?」というクイズには、
 一つだけ他と意味合いが違う②「ダントツ」が答えになる…と言うわけですね。
 (※あくまで筆者の想定では、ですが)


 ちなみに③「レベチ(レベルが違う)」も「レベル(level)」という英語を使ってはいるのですが。
 実は「ダントツ(断然トップ)」も「トップ(top)」と英語を使っているので、
 それだけでは他と違うことにはならない、と言うのもポイントだったりします。


 ところで私事になりますが、
 筆者は「『ダンチ(段ち)』と『ダントツ(断然トップ)』」は同じような物…と思っていました。
 ので同じ「ダン」でも「段」と「断」で違うのが、ちょっと驚きでしたね。
 …というか理解がざっくりし過ぎてましたね。反省です。


 あと近年聞いた語である「レベチ」が、
 調べてみると意外と「ダンチ」と似ていたのも面白かったです。
 時代は違っても、「これ他よりすごいよ!比較にならないよ!」ということを、
 今も昔も言いたいのかもしれません。


 さて、今回のように、
 「優れていて比較にならない」人・物がいる(ある)時に、
 あなたはどんな言葉で、それを表すでしょうか?


 今使っているかどうかは気にせず、考えるだけでも楽しそうですし。
 また、気が向いたら思い浮かんだ言葉を調べてみると、
 今回の「ダンチ」などに繋がったりして、面白いかもですね。



 まあそんな感じで~。






追記
 ちなみに手元の国語辞典では、
 「ダンチ」こと「段ち(だんち)」の説明に、「現在の『だんトツ』にあたる」と書かれていました。
 つまり「段ち(ダンチ)」≓「だんトツ」であり、
 また本文で書いたように「段ち(ダンチ)」と「レベチ」が意外と似ているように思えたので、クイズを思いついた…という流れですね。
 でもここを書いていなかったので、「何故いきなりこの3つを並べた…?」と疑問に思った方もおられるかもです。すみません。

 ところで、筆者は上記「現在のだんトツ」という部分を読んでいて、
 「今、そんなにだんトツって(「現在」と言えるほど新しい感じで)使うかな…?」と思いましたが、
 まあ筆者の手元の国語辞典が古い、ということはありそうですね。ご容赦頂ければと思います。

 ところで、今の「レベチ」もしばらく残ったら、
 未来の国語辞典で「古語『レベチ』は現在の『○○』に当たる」なんて書かれるかもですね。
 そう考えると、ちょっと面白い気もします。



◆用語集
・段ち(だんち)/ダンチ:
 関連用語:「階級(かいきゅう)」*4、「ランク(rank)」*5、「ランキング(ranking)」、「格差(かくさ)」*6、「奇想天外(きそうてんがい)」*7
 逆っぽい語:「common(コモン)/ありふれた」*8
 関連記事:『比較に関する英語セブン』*9


・断トツ(だんトツ)/ダントツ:


・レベチ:



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*1:「比較(ひかく)」や「比較級(ひかくきゅう)」、「最上級(さいじょうきゅう)」については 12/1 英語:英語の「比較級(ひかくきゅう)」・「最上級(さいじょうきゅう)」って便利だね、という話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:英語の「top(トップ)」については 12/21 英語:「頂点(ちょうてん)」についての話 ~図形の頂点、世界の頂点~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「level(レベル)」については 12/1 数学:「文章題(ぶんしょうだい)」は難しい - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「階級(かいきゅう)」については 1/25 ゲーム+国他:「お金持ちの人」は「貧しい人」ですか? ~トランプの『大富豪(だいふごう)』と『大貧民(だいひんみん)』の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「ランク(rank)」や「ランキング(ranking)」については 5/31 英+音+ゲーム:音楽ゲーム『バンドリ!』に関わりそうな英語7つ+α!(※非公式) ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:「格差(かくさ)」については 8/1 歴史+ゲーム:自分から一族を作っていくゲーム!? ~ゲーム「ファミリー・ヒストリー」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:「奇想天外(きそうてんがい)」については 7/26 国+理:その「植物(しょくぶつ)」は「奇想天外(きそうてんがい)」ですか? ~植物の「ウェルウィッチア/キソウテンガイ(奇想天外)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:「ありふれた」などの意味がある英語「common(コモン)」については 4/20 社+英他:「ありふれている」からこそ「良い」物? ~「common(コモン)/ありふれた」と「常識(じょうしき)/common sense」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:記事『比較に関する英語セブン』については 9/13 英+国:「比較(ひかく)」(大⇔小、重⇔軽とか)に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。