社会+数学の話ー。
来年の消費税(しょうひぜい)*110%に絡む「キャッシュレス」での割引を、
数学から確認する話です。
前起き。
来年から消費税が10%に上がる、ということですが、
その中で「キャッシュレス」…つまり現金じゃない払い方をしたら、ちょっとポイントが帰ってくるようにする(「還元(かんげん)」)話が持ち上がっています。
「キャッシュレス」に対応するのは、例えばクレジットカードや電子マネー*2などですね。
ちなみに政府は「キャッシュレス」で払う比率を2025年に40%に高める、という目標を掲げているので、
「キャッシュレス」は推進していきたかったりするようです。
で、今回考えられているのは、「2%や5%分」のポイントが返ってくる、という話のようです。
例えば100円のものを買ったら2円や5円がポイントとして戻ってくる感じですね。
ただ「2%とか5%とか、3種類もあるので混乱するのでは?」ということと、
ポイントや電子マネーに対応していないお店に、お客さんが来なくなる可能性などが心配されてもいます。
例えば古くからやっている地元のお店とかは、現金だけの支払いだったりしますしね。
で、それはひとまずおいといて。
普段からポイントなど対応のお店に通う方は。あまり気にせず「キャッシュレス割引」を受けられるかもしれませんが、
その割引の「タイミング」*3にはちょっと注意しておくとよいかもしれません。
というのも過去記事に書いたように。「値引き」するタイミングによってちょっと値段が変わってくるからです。
この「2%」などが対応しているのが「消費税を足す前の値段」か、それとも「消費税を足した後の値段」かによる、ということですね。
例えば1000円のもの買ったとして、
その「消費税10%を足した後の値段」から「2%」ポイントで戻ってくるなら、
1000+(1000×10%)=1100
1100×2%=22
という訳で「22円」分のポイントが戻ってくるわけですが、
ポイントになるのが「消費税を足す前の値段」の時点の2%だとすると
1000×2%=20円
で、得られるのは「20円」分のポイントということになります。
ちょっと違ってきますね。上の「22円」を先にみてしまうとちょっと損した気分もします。
このような「%」足し引きは税金に関わらず色んな「値引きセール」でもよくあることなので、
事前にちょっと確かめておくと、「計算と違った」とか「話が違う」という気分になりにくいかも?
まあそんな感じで~。
追記
この頃、「PayPay(ペイペイ)」という単語をよく見たりします。
これはスマホによる決済アプリのことであり、ざっくり言うと「電子マネー」に当たるもののようですね。
話題になっていますが、人気すぎてシステム賞が起こったり、メンテナンスが必要になったりする、という事態が起きたりもしているようです。
今後どうなるかは分かりませんが、電子マネー系はトラブルによって「大事な時に使えない」という可能性もなくはないのでご注意を。まあ時間的に余裕を持っておくとよいかもしれません。
追記2
ちなみに本文で書いたのと似たような理由で
①「10%」増税して、「2%」値引きする、②「8%」増税する
というのはまた違ったりします。
「10-2=8なので、どちらも同じでは?」と思うかもしれませんが、実際にはちょっと違いが出てきます。
例えば1000円のものに、二つのやり方を試してみましょう。
①「10%」増税して、「2%」値引きする
1000+(1000×10%)=1000+100=1100
1100ー(1100×2%)=1100-22=1078
②「8%」増税する
1000+(1000×8%)=1000+80=1080
…なので「1078円:と「1080円」という差が出てくるわけですね。
*1:「消費税(しょうひぜい)」については 6/2 数学:能力値アップ/「+10%」「×1.1」とかの話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「電子マネー」については 10/20 社+理他:「電気(でんき)を使うこと」は「良い」?「良くない」? ~電気とコストの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「タイミング」や「値引き」については 6/7 数学:「-10%」・「-10%」は「-20%」じゃない!? ~値引きタイミングの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:駅の電子カード「Suica」については 8/24 英語:「電車(でんしゃ)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。