のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

2/14 国+歴:「ちょこ」は「イノシシ」の「口」ですか!? ~食器・酒器の「猪口(ちょこ)」の話~

 国語+歴史の話ー。

 本日は「バレンタインデー」、ということで世間では「チョコレート」*1の話題が多いですが、
 チョコのネタは過去に扱ったので、食器の「おちょこ」の話を。

 そんな日本の器の「猪口(ちょこ)」の話です。




 俗に「おちょこ」などと言われる器、「猪口(ちょこ)」。
 お蕎麦(そば)*2の漬け汁を入れておいたり、お酒*3とかを飲むときに使ったりします。

 Wikipediaによれば元々「猪口」は「本膳料理(ほんぜんりょうり)」という日本料理の食器だったらしく、
 室町時代から使っていたようなのですが、
 江戸時代*4中頃からだんだんお酒の器として使い出した、ということみたいですね。


 ちなみに「猪口」という言葉の語源ですが、
 Wikipediaによれば、「福建音あるいは朝鮮音で水や酒の器を意味する「鍾甌(チョク/チョング)」に由来する」ということでした。
 なのでこの説によれば中国や朝鮮の方の言葉に由来したもの、という感じですね。


 「猪口(ちょこ)」は漢字としては「猪(いのしし)*5の口」という、ちょっと怖い感じもしますが、
 それに比べ器の見た目は怖いものではありません(それこそ「ちょこん」とした感じです)。
 なのでまず「ちょこ」という音があって、そこに漢字を当てた、という流れかもしれませんね。


 ところでお酒を飲むときに甘いものを一緒に食べる方もいます。
 なので今日はバレンタインデーの「チョコ」レートと一緒に、
 日本酒を「猪口(ちょこ)」で「ちょこっと」頂く…なんて方もおられるかもしれませんね。

 …このダジャレはともかく、猪口の語源を覚えておくと、将来飲み会とかでちょっと面白いかもしれません。



 まあそんな感じで~。




追記
 ちなみに南米のコロンビアには「チョコ県」という県があるようです。

 あと「イグチ」科のキノコは「猪口(いぐち)」と書いたりもするようです。
 「猪口(ちょこ)」と混ざってちょっとややこしいですね。
 「猪口(イグチ)を猪口(ちょこ)に盛る」なんて文を書くと、さらにややこしい感じが。
 また日本の苗字には「猪口(いのぐち)」というものがあるようです。
 「猪口さんが猪口を猪口に盛る」…いや、ややこしいのでこれ以上はやめておきましょう。

 ちょっとずれますが、船の種類に「猪牙舟(ちょきぶね)」というものもあります。
 これは「舳先(へさき)」…つまり船の先っぽの部分が「猪の牙」のようにとがっている船のことですね。
 時代劇や歴史作品などで時々出てきたりします。
 ちなみにさらに関係ないですがイタリアの剣術には「猪の牙」という構えがあるようです。



◆用語集
・猪口(ちょこ):
 料理やお酒に使う器。小さいものが多い。
 Wikipediaによれば「利き酒」に用いられるものを「きき猪口」というらしい。
 「利き酒」(ききざけ)というのはお酒の味をちょっと確かめたり他と比べてみたりするようなことだが、
 バレンタインデーの今日はチョコに対してそれを行う「利きチョコ」なども誰かやっていそうではある。
 ちなみにWikipediaによれば表現の一つ「へなちょこ(埴猪口)」は埴(へな)…つまり「粘土(ねんど)」で作った粗末な猪口という意味らしい。これは明治時代*6狂歌師「野崎左文(のざき・さぶん)」という人物が作った造語が広まったもののようだ。
 あと日本酒を飲むときの容器や道具には他に「徳利(とっくり)」や「瓶子(へいし)」といったものもある。漢字と読みが独特なので、知らないと読めないかもしれない。


本膳料理(ほんぜんりょうり):
 関連用語:「有職料理(ゆうそくりょうり)」*7


・野崎左文(のざき・さぶん):1858 - 1935。
 明治時代の新聞記者・狂歌師。
 上記の「へなちょこ(埴猪口)」という言葉を作ったとされる人物。
 Wikipediaによれば、「仮名垣魯文(かながき・ろぶん)」に弟子入りしたり、「中江兆民(なかえ・ちょうみん)」の主催する新聞社などに一時期勤めていたりしたようだ。


仮名垣魯文(かながき・ろぶん):1829 - 1894。
 江戸末期から明治初頭にかけての戯作者(げさくしゃ)、新聞記者。
 著作の一つに『安愚楽鍋』 (あぐらなべ)があり、これは社会の教科書とかでも出てくる「牛鍋を食べている男」の挿絵でもおなじみ。
 この時の挿絵を書いたのは「河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい)」という人物。
 またこの二人は組んで、『絵新聞日本地』という日本初の漫画雑誌を刊行したりもしたらしい。色々ユニークなエピソードである。
 また魯文は『西洋道中膝栗毛(せいようどうちゅうひざくりげ)』という、十返舎一九の『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』をもじった作品を書いていたりもする。昔からこういうパロディは多くあったようだが、今の「二次創作」などにも通じるものを感じ手面白い。


中江兆民(なかえ・ちょうみん):1847 - 1901。
 江戸~明治の思想家。
 Wikipediaによればフランスの思想家「ジャン・ジャック・ルソー」を日本に紹介し、日本の「自由民権運動(じゆうみんけんうんどう)」の理論的指導者となった人物であるらしい。
 中学の歴史などだと著作の『民約訳解』や、「東洋のルソー」といった呼び名がよく出てきたりする。
 Wikipediaによれば彼は「秋水(しゅうすい)」とも名乗っていたらしいが、これは弟子の「幸徳秋水(こうとく・しゅうすい)」に譲り渡したらしい。


幸徳秋水(こうとくしゅうすい):1871- 1911。
 明治時代の思想家、ジャーナリスト、社会主義者無政府主義者
 「大逆事件(たいぎゃくじけん)」にて処刑された。
 ちなみに監獄に入れられた時に書いた論には、神智学協会の「アニー・ベサント」の影響がみられるという話もある。


・「アニー・ベサント」:
 イギリスの神智学徒、作家など多くの顔を持つ女性。
 Wikipediaによれば、彼女過去記事で書いた「ブラヴァツキー夫人」*8にインタビューし、そのまま「神智学(しんちがく)」を信じるようになったという。
 また、インドにおいて反「ガンディー」派のリーダーとして祭り上げられたりしたらしい。Wikipediaにば彼女とガンディーは仲は良くなかったが、お互い尊敬しあっていた、ということが書かれていた。



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*1:「チョコレート」については 9/10 数学+英語:英語の関係代名詞と数学のかっこ、あとラノベのルビ - のっぽさんの勉強メモを参照。

*2:「蕎麦(そば)」については 6/28 英+国他:切っても切れない、「ニッパー」との縁!? ~「ニッパー」、「nipper」、「diagonals」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「酒(さけ)」については 7/23 歴+国:鬼は呑みます、蛇も呑みます ~酒と退治と未来の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「江戸時代(えどじだい)」については 12/7 英語:「I am」でたらめ翻訳(ほんやく)のお遊び - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「猪(いのしし)」については 1/6 社会:「豚(ぶた)」と「タブー(taboo)」の話! ~あと「猪(イノシシ)」を添えて~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:「明治時代(めいじじだい)」については 6/27 英語:ニュースソースとウスターソース! ~二つのソース~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:有職料理(ゆうそくりょうり)」については 3/5 国+歴:「有識者」≠「有識者」!? ~「有識者(ゆうそくしゃ)」と「有識者(ゆうしきしゃ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:ブラヴァツキー夫人」や「神智学(しんちがく)」、「神智学協会(しんちがくきょうかい)」については 9/10 理+社:この電気は「直流(ちょくりゅう)」?「交流(こうりゅう)」? ~「電流(でんりゅう)」の種類の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。