社会+英語+学習+こころの話ー。
道の横に置いてあって、進んだ距離を知ることのできる石、
「マイルストーン」と、勉強などについての話です。
簡単に。
※当ブログではよく扱う、「目標*1の立て方」の話です。
そのため内容が重複しているところもあります
前置き。
当ブログでは一週間前に、「関守石(せきもりいし)」*2という石を紹介しました。
あれは「道を(一時的に)塞ぐ」ことが目的のものでしたが、
石の中には、道の横に置いてあって、移動する時の進み具合を教えてくれるものもあります。
その一つが「マイルストーン(Milestone)」ですね。
この「マイルストーン」というのは、鉄道(てつどう)や道路(どうろ)などの始まりからの距離を「マイル」*3で表したものですね。
(ちなみに「マイル(mile)」とは欧米で使う距離の単位ですね。約1609メートルを表します)
Wikipediaによれば古代ローマ帝国が置いたのが始まりだそうです。
これは今でいう「道路標識(どうろひょうしき)」(例:「東京まであと30km」とか)に似ている感じもしますが、
道路標識が「目的地までの距離」を表すのに対して、マイルストーンは「出発地からの距離」を表すっぽいので、少し違うかもしれません。
さて、そんな「マイルストーン」ですが、道路関係だけでなく、「ビジネス」などでも使う言葉のようです。
目標などがある時に、進み具合を確かめられるものをこう呼んでいるようですね。
長いプロジェクトとかの時に使われるようで。
確かに、長い道のりでも「とりあえずここまでやった」というのが分かれば、またやる気もわいてくるかもしれません。
逆に目安がないと、混乱してしまうこともあるかもしれませんね。
で、この「マイルストーン」の活用については、勉強でも同じようなことができるかもしれません。
例えばいきなり「テストで100点を取ろう!」とするのは難しくても、
20点や40点、60点など、ちょこちょこした目標(マイルストーン)を置いておけば、それらが達成できたときに嬉しいかもしれません。
そして例えば50点くらいでしばらく伸び悩んだ時も、
「自分はまた100点を取れなかった…」と思うより
「自分は、マイルストーンである20点や40点はクリアしている」と思う方が、
やる気も続きやすいかもしれません(加点法と減点法の目安を、どこに置くかみたいな感じです)。
まあどう思うとやりやすいかは、人によるかもしれませんが、
目標まで遠かったり、テストまで時間が空いている時には、気分もダレやすいものです。
そんな時は途中に「マイルストーン」になるようなものがないか、小さな目標を立てられないか…、、
そういうことを意識してみると、ちょっとやりやすいかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「マイルストーン」に似たものに「一里塚(いちりづか)」というものもあります。
これは大きな道路(街道)の側に「1里(約3.927キロメートル)」ごとに作られた「塚(つか)」(盛り土)だったそうです。
追記2
筆者は時々、ゲーム(ソーシャルゲーム)や「TRPG」というゲームについての本を読んだりするのですが、
そこで「プレイヤーに進み具合を示す」または「進んでいるという感じを与える」ことは重要とされていたりします。
何故なら「進んでいない」と思うと、いろいろつまらなくなりやすいからですね。
ゲームの場合はそこでやめてしまえるので、そう思わせない工夫が大事になるわけです。
なのでゲームでは一個一個のクエストが短く終わるようにしたり、こまめに演出やプレゼントがあったりするようですね。
で、これは現実の「勉強」にも当てはまるかもしれません。
例えば別に勉強が好きじゃなくても、なんとなくできるなら「まあ勉強しとくか」みたいになるかもしれませんが、
「自分は進んでない…」とか「やったって無駄だ」と思ったら、たぶん勉強は嫌になりやすい、かと思います。
上記の「ゲームをやめる」行為みたいに、勉強もやめたくなるかもしれません。
当ブログでちっちゃい目標をオススメしたりするのは、それに関係しているところもあります。
例えば、たまに自分でちょっと頑張ってみて、
ちょっとできることも増える、そんなこともあるかもしれません。
でもそんなときでも、周りからただ「もっと頑張れ」とか
「目標には全然点数が足りない」とだけ言われると、イヤになりやすいかと思います。
まるで「自分は全く頑張らなかったのか」とか「無駄だったのか…」みたいな気分になっちゃうかもしれません。
誰に何を言われても、もう出たテスト点は変わらないのですが、
次に向かう気分じゃなくなっちゃったり、色々イヤになっちゃったりするのは、ちょっと哀しいものですね。
そんな時、せめて自分は「今回できたこと」とか「次に目指すちっちゃいゴール」とかを見ておくと、
同じ事でも気分はマシになったり、「これくらいはできそう」って思えるかもしれません。
◆用語集
・マイルストーン:
関連用語:「旗(はた)」*4、「夢(ゆめ)」*5、「駅伝制(えきでんせい)」*6、「関所(せきしょ)」*7、「ベンチマーク」*8、「マーク(mark)」*9、「初心(しょしん)」*10
関連自作ゲーム:『キリノイイ・テスト・クエスト』*11
*1:「目標(もくひょう)」については 2/28 学習:目標(もくひょう)/小・中・大目標! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「関守石(せきもりいし)」や「止め石」については 5/2 社会:その風景、ちょっとお借りします!? ~庭園(ていえん)の「借景(しゃっけい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:距離の単位「マイル(mile)」については9/13 社+英他:「マイル」・「マイラー」・「マイレージ」! ~距離(きょり)の単位と、旅で溜まるポイントの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「旗(はた)」については 8/23 英語:ここでもそこでも「旗(はた)」が立つ!? ~「フラグ」、「スタンダード」、「バナー」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「夢(ゆめ)」については 2/7 こころの話:『夢(ゆめ)』ってなんなのさー - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「駅伝制(えきでんせい)」については 1/3 国+歴:正月関係/「おせち」と「駅伝(えきでん)」についてのメモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「関所(せきしょ)」については 11/14 歴+英:「関所(せきしょ)」は何を「チェック」しますか? ~「barrier(バリア)」と「checkpoint(チェックポイント)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:水準点などの意味もある英語「ベンチマーク(benchmark)」については 1/21 英+国:「ベンチ(bench)」は「議員(ぎいん)」で「裁判官(さいばんかん)」ですか? ~色んな「bench(ベンチ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「マーク(mark)」については 3/2 英+こころ他:「マーク」は「ゴール」で「スタート」ですか? ~「mark(マーク)」の色んな意味の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「初心(しょしん)」については 1/4 国+こころ:迷ったら「初心(うぶ)」に「返(かえ)り」ますか? ~「初心(しょしん)」、「初心(うぶ)」、「初心に返る」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:筆者の自作ゲーム『キリノイイ・テスト・クエスト』については 8/10 学習:テスト/キリノイイ・テスト・クエスト! ~小さいこまめな目標~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。