英語+国語の話ー。
何かを運ぶ道具である「籠(かご)」や、
鳥(とり)を入れておく「鳥籠(とりかご)」といった言葉についての話です。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
昨日は料理に使う「蒸籠(せいろ)」*1について記事を書きましたが。
そこから連想して、今日は、その中に含まれる「籠(かご)」についての話を。
※
まず「籠(かご)」とは、細いパーツを組み合わせた容器(ようき)のことですね。
「容器」と言っても上の方が空いていて、何かを持ち運ぶ用のものが多かったりします。
素材は枝や藁(わら)、竹など、植物のものが多いようですね。
(もちろんそれ以外も色々ありますが)
一方で、「鳥かご」(鳥籠)や「虫かご」(虫籠)も「籠」という字が使われます。
ですがこちらはどちらかというと閉じている部分が多く、中の生物が逃げ出さないようになっています。
また違う形の「籠」ということですね。
ちなみにこの関係は、英語にも表れていたりします。
いわゆる手持ちの「籠(かご)」を表現する英語には「basket(バスケット)」というものがあります。
これは日本のカタカナ語でも聞き慣れた言葉ですね。
対して「鳥かご(鳥籠)」などを表現する英語には「cage(ケージ)」というものであったりします。
この「cage(ケージ)」という言葉は「獣の檻(おり)」や「獄舎(ごくしゃ)」…つまり刑務所(けいむしょ)の檻を意味する言葉でもあるので、バスケットとはまたイメージが違いますね。
※
一言で「籠」と言っても、色々違いがあるようです。
日本語では、バスケット的な「籠」も「鳥かご」も、「籠」でいいかもしれませんが、
海外に行った時は少し注意が必要かもしれません。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「籠」と同じ響きを持つ言葉に「駕籠(かご)」*2というものもあります。
「駕籠(かご)」は、人を乗せる乗り物の一種ですね。
人が座る部分を一本の棒に吊して、前後にいる人が担いで運ぶ感じです。
時代劇などでよく見るかもしれません。
また時代劇でも出てくる言葉に「旅籠(はたご)」というものもあったりします。
◆用語集
・籠(かご):
関連用語:「こぼれる」*3、「籠る(こもる)/籠もる」*4
*1:調理器具の「蒸籠(せいろ)」については 10/29 生+国他:「そば(蕎麦)」の「せいろ」は「蒸籠(せいろ)」ですか? ~「蒸籠」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:乗り物の「駕籠(かご)」については 11/2 国+歴:「乗り物(のりもの)」はすべて人力(じんりき)ですか? ~「乗物(のりもの)」と「駕籠(かご)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:何かの中身が外に出ること「こぼれる」については 1/13 国+ゲーム:「こぼれる」を漢字で書けますか? ~「正解がいっぱいあるクイズ」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「籠る(こもる)/籠もる」については 5/20 国+こころ:この「籠(かご)」に「心(こころ)」は「籠(こ)もって」ますか? ~「籠(かご)」と「籠もる(こもる)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。