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理科+国語+英語の話ー。
別にねこじゃらし自体に尻尾がいっぱい生えているわけではありません。
植物*1の「ねこじゃらし(猫じゃらし)」こと「エノコログサ」、
そしてその英名「green foxtail」についての話です。
前置き。
「ねこじゃらし」というと植物の一種ですが、
Wikipediaによればこれの名前は「エノコログサ」といい、「狗尾草」と書くそうです。
つまり「狗/犬(いぬ)*2の尻尾(しっぽ)の草(くさ)*3」ってことですね。
昔は「犬っころ草(いぬっころくさ)」と呼ばれていたようです。
なので「猫」だけでなく「犬」が絡む名前であったわけですが、他にもあったりします。
例えば「ねこじゃらし」を和英辞典で調べてみると
「green bristlegrass(グリーン・ブリストルグラス)」という名前のほかに、
「green foxtail(グリーン・フォックステイル)」というものもありました。
「green(グリーン)」は「緑(みどり)」、「fox(フォックス)」は「狐(きつね)」*4、「tail(テイル)」は「尻尾」なので
「green foxtail」は「緑の狐の尻尾」ということになりますね。
つまり「ねこじゃらし/エノコログサ/green foxtail」は、総合してみると
猫をじゃらすものであり、、犬の尻尾であり、狐の尻尾であったという。
英名も含めれば実に3種類の動物が絡んでいたわけですね。盛りだくさんです。
…適当に略すと「猫で犬で狐」となってなんかごった煮感が強いですが。キマイラっぽいですね
おそらくふわふわした先の部分(「花穂」)に、色んな人がそれぞれのイメージを抱いたのだと思いますが。
さて、「ねこじゃらし」はあなたにはどう見えるでしょうか?
猫・犬・狐の尾、あるいはまた別のものでしょうか。
今度目にすることがあれば、考えてみてもいいかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに今回のテーマにしたきっかけですが。
和英辞典で調べものをしていると「じゃらす」という単語が目に入りまして。
対応する英語は「tease(ティーズ)」となっておりました。
では「tease」の意味は、と思い英和辞書を調べてみると
「いじめる」「からかう」という、意外にちょっと強めのニュアンスの言葉でした。
「これは日本語の「じゃらす」にそのまま当てはまるのかな…『ねこじゃらし』とかはどうなってるんだろう…」、
と考えて「ねこじゃらし」を調べてみた、というのが始まりですね。
◆用語集
・エノコログサ:
関連植物:「ジギタリス/キツネノテブクロ」*5
*1:「植物(しょくぶつ)」については 5/15 理+英:食物連鎖(しょくもつれんさ)/植物(しょくぶつ)さんはプロデューサーだった!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「犬(いぬ)」については 12/29 国+理:「犬(いぬ)」も「侍(さむらい)」になりますか? ~「犬侍(いぬざむらい)」と「文化(ぶんか)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「草(くさ)/grass」については 1/15 国+社他:ネット用語/「草(くさ)」は「草」だけど「草」じゃない!? ~「(笑)」、「w」、「草」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「狐(きつね)」については 1/17 英語:実践/「車(くるま)/car」が「カード/card」に変わる道!? ~ローマ字ちょい足しゲーム実践編~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「キツネノテブクロ」とも呼ばれる植物「ジギタリス」については 11/13 理+ラテ他:「狐(きつね)の手袋(てぶくろ)」は「ロケット」ですか? ~植物の「ジギタリス」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。