国語+情報+理科の話ー。
別にキーボードを力*1込めて「ターン!」と押す話ではありません。
コンピューター、スマホ、あとネット関係などで聞く、
「入力(にゅうりょく)/input(インプット)」という言葉についての話です。
前置き。
昨日ブログで「コマンド*2入力」という物について少し書きましたが、
調べたら「入力(にゅうりょく)」について扱っていなかったので、その話を。
※
まずざっくり「入力(にゅうりょく)」、というとコンピュータっぽい感じですね。
英語では「input(インプット)」ともいうので、こちらを知っている方もおられるかもです。
パソコンやスマホで、何かの「情報(じょうほう)」を入れている感じで、
ある意味、鉛筆(えんぴつ)やペンで紙に「書き込む」ことに近い感じもしますね。
しかし、改めて考えてみますと。
何故「入力」には「力(ちから)」という字が入っているのでしょう?
例えばコンピュータを動かす時に情報を入れるなら、「入情」や「入報」、
また「命令」なら「入令」という言葉でいい気もしまして。
それとも、キーボードやタッチパネルを打つときにそんなに「力を入れて」いるのか…?
そんなに力込めてキーボード打ってたっけ…?
などど思ったので調べてみました。
手元の国語辞典をざっくりまとめると、「入力」とは、
①機械(きかい)や装置(そうち)を動かすために、必要な力を原動機(げんどうき)*3から受けること
②コンピューターなどに対して外部から情報を入れること
となっておりました。
なので、上で書いてきた内容は、大体②の方に対応するものでしたね。
①の「原動機(げんどうき)」がちょっと難しいですが、これはエンジンやモーターのことです。
つまり(燃料などから)機械を動かすパワーをくれる装置ですね。
なので①は「エンジンなどの力を、機械に入れて動かす」みたいな感じですね。
こちらはとても「入力」という感じがします。
またWikipediaの「入力」のページによれば、上のような内容に加えて
③電子回路(でんしかいろ)に電気エネルギーを与えること
という内容もありました。
エネルギーも力、と捉えれば、これも「入力」という感じがしますね。エネルギーチャージ!
※
残念ながら、調べた中では「入力」の由来は分かりませんでした。
しかしコンピューターや電子回路の登場は「原動機(エンジン、モーター)」に比べて遅いので、
①の「原動機」に関して、「入力」の言葉が作られた可能性はありそうです。
ただ、何が由来かはさておいても、
普段よく使う「入力」という言葉に、少しずつ違う意味があるのは面白いですね。
今度あなたが、データなどを「入力」する時には、
「私は今、何かを動かすために『力』を『入』れているんだーッ!」と思ってみると、
ちょっとだけ楽しいかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
関連用語:「エネルギー」*4
◆用語集
・入力(にゅうりょく):
関連用語:「データ圧縮」*5、「圧縮(あっしゅく)」
*1:「力(ちから)」については 3/6 理科:「力(ちから)」関係の英語 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「コマンド」については 2/19 英+ゲーム:自分に「コマンド(command)」は出せますか? ~「command」の色んな意味の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「原動機(げんどうき)」や「エンジン」については 5/23 英語:車も「帽子(ぼうし)」をかぶりますか? ~帽子と車の「ボンネット」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「エネルギー」については 6/10 理科:武器(ぶき)と筋肉(きんにく)と位置エネルギー - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「データ圧縮」や「圧縮(あっしゅく)」については 1/23 情+生他:「データ」も「布団(ふとん)」も「圧縮(あっしゅく)」できる! ~色んな「圧縮(あっしゅく)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。