体育+社会+英語の話ー。
矛盾(むじゅん)っぽいタイトルでお送りしておりますが。
ボクシング*1の試合(しあい)などを行う四角い「リング(ring)」と、
その由来とされる「ring(リング)/輪(わ)、円(えん)」の話です。
前置き。
今日は「東京2020オリンピック」の閉会式…、
ということで、スポーツについて調べていますと。
ふと「ボクシング」の「リング」が気になったので、調べてみました。
※
まずボクシング等の「リング(ring)」は、試合(しあい)を行う場所ですね。
動ける範囲(はんい)が決まっていて、選手はその中で戦う感じです。
スポーツや競技によってその形は違いますが、
ボクシングのリングは四角形で、周りにロープが張ってある感じですね。
で、ふと思ったのですが、
英語の「ring(リング)」は「輪(わ)」や「円(えん)」など、「丸い」物を指す言葉でもあります。
なのにボクシングの「リング」は丸くなく、「四角」ですね。
その理由が気になって、調べてみました。
Wikipediaの「ボクシング」のページによれば、ボクシングの源流は古代ギリシャで、
その後の古代ローマでは、①床に書かれた「円」で戦うこともあったようです。
またWikipediaの「リング(格闘技)」のページでは、②観客が選手を「輪」になって観戦していた、という話もあるのだとか。
これらの説が、現在の「リング(ring)」の由来とされているようですね。
ここから何故・いつ四角い「リング」になったのかは気になりますが…、
…今回の調査では不明でした。すみません。要追加調査ですね。
(四角い方がロープは張りやすそう、ということはあるかもですが)
でもWikipediaによれば、1743年の「近代ボクシング」のルールブックではまだリングは円形であったとか、
1912年のイギリスでは円形のリングが使われていたとか、
アメリカでは1944年に円形リングが登場したとの記述もありました。
(※Wikipediaの「ボクシング」と「リング(格闘技)」のページ参照)
なので(古代も含む)ボクシングの歴史では、「丸いリング」の時期は長く、
逆に「四角いリング」は新しい物なのかもしれませんね。
上記をまとめると、
「(ボクシングの)『リング(ring)』は(今は)『四角』で(昔は)『丸(ring)』!」と言えるかもです。
ちょっと矛盾っぽくて面白い感じがしますね。
※
さて、今回は何となく調べてみましたが、
筆者は今まで「リング」の意味を気にしてきませんでしたね…。反省です。
英語の「ring」は「輪」などを表すと知っておきながら、
ボクシングの四角い「リング」はすっかりスルーしておりました。
まあ由来は知らなくてもスポーツは楽しめるかと思いますが、
知るとちょっと楽しかったり、勉強になったりするかもです。
なので例えばあなたが、誰か小さな子に、
「『リング』って『四角い』のに、なんで『ring』なの?」みたいに聞かれたら。
「そ、そう決まってるからだよ…」と流してもいいかもですが、
「そういえば何でだろうね?」なんて、考えてみてもいいかもですね。
それをきっかけに知識の「輪(ring)」も、「自分の戦える場所(リング)」も広がるかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・リング【ボクシング】:
関連用語:「接近戦(せっきんせん)」*2、「マス」*3
*1:「ボクシング」については 5/22 体育:「拳(こぶし)」と「箱(はこ)」の関係!? ~ボクシングの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「接近戦(せっきんせん)」については 9/15 英+国:「近接未来(きんせつみらい)」の調べメモ ~あと「近接戦闘(きんせつせんとう)」とかの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:四角かったり丸かったりもする「マス」については 6/14 ゲーム+国:「マス」は「四角(しかく)」で「丸い」ですか? ~「マス」と「升目(ますめ)」と「升(ます)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。