生活+国語+社会の話ー。
「めでたい時の服」というより、これ自体が「めでたい服」だったりします。
アロハシャツを元にした沖縄県の服、「かりゆしウェア」と、
「めでたい」*1等を意味するらしい沖縄方言、「かりゆし(嘉利吉)」の話です。
(※「かりゆしウェア」については過去記事で少し触れてましたが、
あまり調べてなかったので、今回調べ直してみました)
前置き。
先日ちょっとファッションなどについて調べていたら、
沖縄県の「かりゆしウェア」という服が気になったので、その話を。
※
まず「かりゆしウェア」とは、沖縄県(おきなわけん)などで着る服の一種ですね。
Wikipediaによれば、夏などに着る半袖(はんそで)の開襟(かいきん)シャツで、
ハワイの「アロハシャツ」を元に作られたようです。
(ちなみに「開襟(かいきん)」とは襟(えり)が開いていることですね)
この「かりゆしウェア」の誕生過程ですが、
Wikipediaによれば、1970年に沖縄県観光連盟が「おきなわシャツ」として発売したものが、
後に2000年にデザイン限定を緩和し、「かりゆしウェア」となったようです。
そしてその後「クール・ビズ」が推進されていた時に、色んな人(政府関係者など)が着ていた気がしますね。
で、「かりゆし」と書くと、ひらがなで可愛い感じがしますが、
Wikipediaなどによれば、
「かりゆし(嘉利吉)」とは沖縄の方言で「めでたい」という意味を表すそうです。
「嘉利吉」の字だと画数が多くて、また印象が違いますね。
(ちなみに「めでたい」とは喜ばしいこと、幸せで嬉しいことなどですね)
ちなみに英和辞典によれば、「wear(ウェア)」は「着る」とか「衣服(いふく)」などの意味があるようです。
なので「『かりゆしウェア』は『めでたい(かりゆし)』『服(ウェア)』!」という訳ですね。
「嘉利吉(かりゆし)」の語には「吉」が2つも入ってますし、縁起(えんぎ)がいい感じがします。
※
まあ今は「新型コロナウイルス」の影響があるので、
他県の人が沖縄県に行くのは、残念ながら難しそうですが。
でも幸い、「かりゆしウェア」は通販(つうはん)などでも入手できるようですね。
興味が湧いた方は、調べてみるのもいいかもしれません。
近頃の夏は蒸し暑いですし、
新型コロナウイルスの感染拡大など、暗いニュースが多いですが。
だからこそ夏に対応した「かりゆしウェア(めでたい服)」を着てみて、
ちょっと「めでたい(かりゆし)」気分になってみる、なんてのもいいかも?
(外ではっちゃけて感染しないように注意ですが)
まあそんな感じで~。
◆用語集
・かりゆしウェア:
関連地名:「那覇(なは)」*2【沖縄県】
・かりゆし:
*1:「めでたい」については 2/2 国+社他:「めでたい」ことは「かわいい」ことですか? ~「愛でたい(めでたい)」や「愛でる(めでる)/かわいがる」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:沖縄県の都市「那覇(なは)」については 7/8 国+歴:「那覇市(なはし)」の「覇(は)」は「覇王(はおう)」の「覇」!? ~「那覇」と「なふぁ」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。