のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

10/20 体+英:その「スパーリング(sparring)」は「次」につながりますか? ~「spar」と「議論」と「練習」の話~

 体育*1+英語の話ー。


 スポーツ*2の練習などで使う用語「スパーリング(sparring)」と、
 元になった動詞「spar(スパー)」の意味などに関わる話です。



 前置き。
 昨日は「スパークリング」*3という言葉について書きましたが、
 書いている途中で、何度か「ク」が抜けて「スパ―リング」になっていたりしました。
 ので、今日は逆に「スパーリング」の話を。



 「スパーリング(sparring)」というとボクシング*4などで行う練習のことですね。
 Wikipediaによればいわゆる「模擬戦(もぎせん)」の一種らしいです。

 一人でやる練習などとは違い、相手がいるのが特徴です。
 試合などに向けて、本番さながらの形式でやるようですね。


 で、この「sparring(スパーリング)」という単語なのですが、
 元になっている動詞「spar(スパー)」を調べてみると、
 他にも、「悪口(わるぐち)を言い合う」とか、「論戦(ろんせん)する」という意味もあるようです。

 身体を動かすスポーツのイメージが強かっただけに、口を動かす「言葉(ことば)」が絡んでくるのはちょっと意外ですね。
 でもそれこそ「口喧嘩(くちげんか)」という言葉もあるので、そんな感じかもしれません。
 (ちょっと違いますが「詩のボクシング」というものもありますしね)


 ちなみに、辞書には「sparring partner(スパーリング・パートナー)」という単語も載っていました。
 これはスポーツでは、「スパーリング練習の相手になってくれる人」のことですが、
 辞書によれば「(仲の良い)議論仲間(ぎろんなかま)」という意味もあるようです。
 これを見るとまたちょっと「spar」のイメージが変わりますね。


 「悪口を言い合う」というと、ちょっと「仲が悪いのかな?」という感じがしますが、
 激しく意見を交わしても、また次の議論で言葉を交わせる…という「仲間」はいいですね。
 「ディベート」の時などに大切な精神かもしれません。今やってるラグビーで言うと「試合が終わればノーサイド」という感じでしょうか。

 逆に言えば、終わればちゃんと仲良くなる、という姿勢が大事なのかもしれません。
 相手に嫌われてしまえば、「次」の機会がないかもしれませんからね。



 筆者は今まで「スパーリング」と聞くと、「激しい練習」のイメージしかなかったですが。
 激しい模擬戦(sparring)も、激しい議論(sparring)も、「相手」がいてこそできるもの。


 もしある人がどんなに優れていても、その人を嫌がって誰も相手をしてくれなければ、
 その人は「スパーリング」できない、ということになりそうです。
 (スポーツマンガとかでは時々そういう選手がいたりしますね)


 その厳しさや激しさの裏に、相手を大事にする姿勢があるか?
 お互いは、ちゃんと次につながるような状態であるか?


 「スパーリング」という言葉からは、そういうことも学び取れるのかもしれません。



 まあそんな感じで~。



 関連用語:「プロ・テスト」*5、「サンドバッグ」*6



追記
 ちなみに同じスペルで別の「spar」という単語があるのですが、
 そちらは「円材(えんざい)」…船のマストとかを表す意味でした。
 練習の「spar」との関係性は不明です。

 また拍車(はくしゃ)…馬に乗る人(「騎手(きしゅ)」)が足につける道具…も「スパー」と発音したような、という気がしましたが、
 そちらのスペルは「spur(スパー)」*7なので、また別のものでした。



◆用語集
・スパーリング:
 英語のスペルでは「sparring(スパーリング)」。


・spar(スパー):
 似てる用語:「spurt(スパート)」



・模擬戦(もぎせん):
 本当の戦闘ではないけど、そのように真似をした戦い。模擬戦闘(もぎせんとう)。
 英語では「mock battle(モック・バトル)」など。
 SFや科学技術、あるいは魔法が発達したマンガやゲームだと、「戦闘シミュレーター」というものがあったりする。
 ケガをする危険がなく、実戦(じっせん)さながらの戦闘経験を積めるので便利。
 ただそうは言っても実戦でしか学べないこともあるかもしれないので、注意が必要である。
 特にマンガとかだと「大丈夫、シミュレーターでは高得点だったんだ!」というのはフラグになりやすいので注意。
 関連用語:「ミニチュアゲーム」*8


・模擬(もぎ):
 ざっくり言うと何かを真似したもの。
 英語では(「模擬の」という意味で)「imitation(イミテーション)」、「sham(シャム)」、「mock(モック)」*9、「simulated(シミュレーテッド)」など。
 受験の時には「模擬試験(もぎしけん)」という名前を聞くことが多いかもしれない。
 ちなみにファンタジーRPGではでは宝箱に化けた「ミミック」という怪物がいたりする。
 関連用語:「模型(もけい)」*10、「幻日(げんじつ)/mock sun(モック・サン)」*11、「幻月(げんげつ)/mock moon(モック・ムーン)」



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*1:「体育(たいいく)」については 10/5 英+体:「体育(たいいく)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「スポーツ」や「ラグビー」については 3/27 こころの話+体育:不自由(ふじゆう)だからゲームは面白い!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「スパークリング」や「スパークリングワイン」については 10/19 生+英:「スパークリングワイン」は「火花(ひばな)」を発しますか? ~「spark」と「sparkling」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:スポーツの「ボクシング」については 5/22 体育:「拳(こぶし)」と「箱(はこ)」の関係!? ~ボクシングの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「プロ・テスト」については 9/24 国+英:「プロ・テスト」と「プロテスト」の違い!? ~同音異義語(どうおんいぎご)と文脈(ぶんみゃく)、あと問題を解くコツ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:「サンドバッグ」については 7/5 英語:「土嚢(どのう)」 is 「サンドバッグ」!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:「spur(スパー)」や「spurt(スパート)」については 9/6 体+英他:「液体(えきたい)」も「スパート」をかけますか? ~「ラストスパート」と「spurt(スパート)/噴出(ふんしゅつ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:ミニチュアを使ったゲーム「ミニチュアゲーム」については 5/29 英+歴:「豆本(まめほん)」、「ミニチュア」、「ミニアチュール(細密画)」! ~「miniature」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:「mock(モック)」や「模擬試験(もぎしけん)」については 9/29 体+英他:「騎馬戦(きばせん)」と「模擬試験(もぎしけん)」の間? ~英単語「mock(モック)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:「模型(もけい)」については 11/12 美+英他:「模型(もけい)」は「モデル(model)」で「ダミー(dummy)」ですか? ~「model」と「dummy」の違いの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:「幻日(げんじつ)/mock sun(モック・サン)」、「幻月(げんげつ)/mock moon(モック・ムーン)」については 11/26 理+国他:「幻(まぼろし)」の「太陽(たいよう)」って何ですか? ~「幻日(げんじつ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。