社会+英語の話ー。
ダジャレ分が強いですが、意外と大事な内容だったりもします。
「始める」などの意味を持つ英語「start(スタート)」と、
それに似た響きの「START(スタート)」こと、
「戦略兵器削減条約(せんりゃくへいきさくげんじょうやく)」の話を。
前置き。
昨日は「セレクト(select)」について書いたということで。
今日はゲームのコントローラーで「セレクトボタン」の隣にあったりする、
「スタートボタン」…ではなく、「スタート」という語の話を。
※
まず「スタート(start)」とは、「始める」等の意味の英語ですね。
日本でも「よーい、スタート!」というかけ声はよく使われますし、
とても馴染んでいる感がある言葉ですが。
そんな「スタート」の響きで、また少し違う言葉もあります。
それが「戦略兵器削減条約(せんりゃくへいきさくげんじょうやく)」…、
英語では「Strategic Arms Reduction Treaty(ストラテジック・ア-ムズ・リダクション・トリーティ)」、
略して、「START(スタート)」と呼ばれる物ですね。
Wikipediaによれば、この「START」は「核兵器(かくへいき)の軍縮条約(ぐんしゅくじょうやく)」ということらしいですね(※以下では略して「核軍縮条約」と表記します)。
アメリカ合衆国とソビエト連邦…今ではロシア連邦との間で結ばれているようです。
ざっくり言うと「お互い、核兵器をちょっと減らそうぜ」ってことですね。
まあ管理コストも凄そうですし、多すぎると危険そうですし。
「START」は世界史の教科書にも載っていることが多いので、見てみるのも良いかもです。
ちなみにこの関係の「核軍縮条約」は一つではなく、
今まで「第一次戦略兵器削減条約(START I)」(1991年)、
「第二次戦略兵器削減条約(START II)」(1993年)、
そして名前の違う「モスクワ条約」(2002年)を挟んで、
「新戦略兵器削減条約(新START)」(2011年)というものがあったようですね。
これを「何度も条約が発効…スタートしている」と捉えると、
何度も「『スタート(START/核軍縮条約)』が『スタート』している!」と言えるかもですね。
※
ちなみに最後の「新START」、実は今年2021年の2月までが期限だったようです。
なのでWikipediaによれば、2021年1月26日に、
アメリカのバイデン大統領とロシアのプーチン大統領が電話会談して、
「新START」を2026年2月までの「5年間」延長することで大筋合意した…、ということみたいですね。
条約の延長、ある意味では「再スタート」した感じです。
まあ上では「STARTがスタート」なんでジョークを書いてますが、
「START」(核軍縮条約)がなければ緊張が増して、核戦争が起こるかも…と考えると、
むしろ「STARTがスタート」できなかった場合が、すごくヤバそうですね。
核兵器はいっぱいあるので、人類どころか地球が滅びそうです。
長い間大戦争が起こらないと、昔の約束は忘れがちかもですが。
それでも「『START』は『スタート(発効)』してますか?」というのは、
時々確認した方がいい、大事な問いなのかもしれません。
まあそんな感じで~。