社会+イタリア語+国語+英語+生活の話―。
日本では窓枠(まどわく)などのイメージも強い語「サッシ」と、
イタリアにあるらしい世界遺産(せかいいさん)、
「マテーラの洞窟住居(どうくつじゅうきょ)/Sassi di Matera(サッシ・ディ・マテーラ)」の話を。
前置き。
ふと「サッシ」という語が気になったので調べていると、
見つけた「マテーラの洞窟住居」という物が面白かったので、その話を。
※
まず「サッシ/さっし」というと、日本では色々な物を指す語ですね。
例えば、窓枠(まどわく)等を指す「サッシ(sash)/サッシュ」がありますし、
本・書物を指す「冊子(さっし)」もあったりします。
あるいは何かを感じ取る意味の「察し(さっし)」という語もありますね。
で、いずれの「サッシ」にせよ、日常で割と使う・聞く語なので、
そこまで「すごいもの」という感じはないかもですが。
しかし場所によって「サッシ」は、すごいものになったりもしているようです。
というのも、「マテーラの洞窟住居/Sassi di Matera(サッシ・ディ・マテーラ)」という世界遺産(せかいいさん)があるからですね。
Wikipediaによれば、「マテーラの洞窟住居(どうくつじゅうきょ)」はイタリアの世界遺産らしいですね。
(Wikipediaのイタリア語版ではページ名が「Sassi di Matera(サッシ・ディ・マテーラ)」でした)
これはイタリアの「マテーラ(Matera)」という町にあるもので、
谷(たに)に洞窟(どうくつ)を掘(ほ)って住み始めたのが始まりのようですね。
ちなみにWikipediaによれば、「サッシ(石・岩を意味するサッソの複数形)」(上で言う「sassi」)は、マテーラにおいて洞窟住居を意味するらしいです。
当ブログでも以前「石(いし)」を表す外国語を調べた時に、
イタリア語の「sasso(サッソ)」という語を載せていたので、なるほどという感じですね。
なのでイタリア、特にマテーラにおいては
「『サッシ(sassi)』といえば『世界遺産(の「Sassi di Matera」)』!」という感じかもですが。
…でもこれを日本で聞くと、「窓サッシってそんなにすごい文化だったの…?」的な気分になりそうですね。
※
まあ単に、同じ響きの語でも国によって意味が違う、という話なのですが。
でもやはり、ちょっと面白いと「印象が強くなる」というか、
記憶(きおく)に残りやすいところもある気がします。
例えば今回、Wikipediaで「マテーラの世界遺産」のページで、
「渓谷にはこのサッシが何層にも重なって存在している」とか、
「このサッシがいつ頃から作られたかは不明」といった説明を見ると、
つい他のサッシ(主に窓のサッシ)を想像してしまって、面白い物がありました。
(※もちろんバカにする意味ではありません)
なので学校の勉強などで、
「この言葉を覚えなきゃいけないけど、興味(きょうみ)が湧(わ)かないな…」という時は。
「これも『サッシ』みたいに、どこかで『世界遺産』になっているかも…?」
なんてとりあえず調べ始めてみるのも、良いかもですね。
まあそんな感じで~。