生活+英語+国語+こころの話―。
「つまらないこと」などの意味を持つ語「瑣事(さじ)/些事」と、
それに対応する英語の一つ「trifle(トライフル)」、
そしてデザートの一種の、「トライフル(trifle)」の話を。
前置き。
まず「瑣事(さじ)/些事」は、ちょっとしたこと、つまらないことを表す語ですね。
例えば「瑣事にこだわる」などという場合、
「(必要も無いのに)小さいことにこだわる」みたいな、ちょっとマイナスな意味もあるイメージです。
(必要がある場合、代わりに「細(こま)やかな気づかい」等と言われる印象です)
で、そもそも「瑣事」とは「つまらないこと」…ありがたくない物なので、
基本的に「無い方が良い」とか「嬉しくない」ものと思われそうですが。
でもそんな「瑣事」も英語にすると、
少し「嬉しい」ものに思えたりするかもしれません。
何故なら、「デザート」に関わったりもするからですね。
どういうことかというと。
まず「瑣事(さじ)」を和英辞典で調べてみると
対応する英語の一つに「trifle(トライフル)」というものがあったのですが。
この「trifle(トライフル)」を英和辞典で調べてみると、
「ささいなこと」(「瑣事」的な意味)、「つまらないもの」などの他に、
デザートの一種としての「トライフル」の意味が載っていました。
Wikipediaも調べてみますと、
この「トライフル(trifle)」は、イギリスのデザートで、
カスタードやスポンジケーキ、フルーツなどを器(うつわ)のなかで層状(そうじょう)に重ねたものらしいです。
名前の由来は色々あるらしいのですが、
「残り物またはあり合わせで作ったデザートだから『つまらない物』と言う意味合いがある」…という説もあるようですね。
なので、このスイーツの「トライフル(trifle)」をイメージした後に
「瑣事/つまらないこと(・もの)」の英訳「trifle(トライフル)」を見ると、
「『つまらないこと(瑣事、trifle)』って『デザート(trifle)』なの…!?」なんて思いそうで、面白いですね。
※
まあ、残念ながらつまらないこと…「瑣事」はデザートにならず、
食べて「おいしい」思いはできなさそうですが。
ただ、つまらなく見えることもきっちりこなしておくと、
周りから「あの人、ちゃんとしてるな~」と信頼されて、
どこかで、別の「おいしい」思いはできるかも?
まあそれらは割とジョーク(と願望)も入ってますが。
でももし、あなたが甘いものがお好きなら、
とりあえず「瑣事/つまらないこと(trifle)」の後には「トライフル(trifle)」でも食べて、
自分をほめつつ、「おいしい思い」をしてみるのもいいかもですね。
まあそんな感じで~。