生活+フランス語*1+社会の話ー。
フランスの煮込み料理「ラタトゥイユ(ratatouille)」と、
その名前を構成するらしい、「rata(ラタ)/ごった煮」(※スラング)などの話です。
前置き。
今日は30日…30(さ・れい)の日ということで、
フランスの「ケークサレ(cake salé)/塩味ケーキ」のことを調べていたら。
途中で見つけた「ラタトゥイユ」周りが面白かったので、その話を。
※
まず「ラタトゥイユ(ratatouille)」とは、フランス料理の1つですね。
Wikipediaによれば、フランス南部プロヴァンス地方、ニースの郷土料理(きょうどりょうり)で、
「夏野菜(なつやさい)の煮込み」であるらしいです。
トマトを加えるので、赤い外見が印象的ですね。
筆者はカタカナ語をカッコいいと思う癖もあり、
「『ラタトゥイユ』ってなんかオシャレだな~」と思っていたのですが。
でも調べてみると、本場フランスでは、そうでもないかもしれません。
というのも、名前に「ごった煮」という意味が入っているらしいので、
何でもWikipediaによれば、
「ラタトゥイユ(ratatouille)」の語源は、フランス語の「touiller(トゥイエ、トゥイユ?)」(かき混ぜる)と「rata(ラタ、ラータ)」(軍隊スラングでごった煮)らしいです。
(「スラング」とは俗語(ぞくご)や、ちょっと荒っぽい言葉のことですね)
なので上記の意味を合わせると、「ラタトゥイユ」は「かき混ぜたごった煮」ということになりそうですね。
…かなりワイルドな料理に思えてきましたね。
しかもWikipediaによれば、ラタトゥイユは元々、軍隊(ぐんたい)や、刑務所(けいむしょ)で出されていたらしいです。
なので、フランスの方によって「粗末(そまつ)な料理」の代名詞ともされたりするとのこと。
(ネットで「rata」を調べたら、「ごった煮」というより「粗末な食事」などの意味が出てきました)
軽く調べた情報なので、特に(表現が強めな)後半はまた追加調査しなければなりませんが、
「『ラタトゥイユ(ratatouille)』は『ごった煮(rata)』!」と考えるだけでも、またちょっとイメージが違う感じもしますね。
オシャレというより、親近感が湧く感じです。
※
ところで日本の料理にも、名前がちょっとアレなものはあったりします。
例えば正月の「雑煮(ぞうに)」も、よく考えると「雑(ざつ)」の字が入ってますし。
あと「ねこまんま」という、ご飯にお味噌汁や鰹節(かつおぶし)をかける食べ方もあります。
お行儀が悪いとされたりしますが、味はおいしかったりしますね。
なので、筆者が「ラタトゥイユ」の意味・由来を知って驚いたように、
フランスや海外の方が「雑煮」や「ねこまんま」を気に入った後、
その名前の意味を知ったら、少し驚くかもですね。
そう思うと「ラタトゥイユ(ratatouille)」の他にも、色々面白い料理はあるかも?
ちょうど日本は色んな国籍の料理が「混ざってる(touiller)」…、
ある意味「ごった煮(rata)」状態なので、
たまに「雑」にでも調べてみると、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
*1:「フランス語」や「フランス」については 10/22 生活:「青いチョコレート」の話! ~フランスの町「アンジェ」のチョコレート紹介~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。