国語+生活(家庭科)の話―。
すごい矛盾(むじゅん)っぽいタイトルですが。
火や人気などの「勢い(いきおい)」が弱まること、①「下火(したび)」と、
料理関係で「下から当てる火」を表す、「下火(したび)」の話を。
前置き。
昨日「上手(じょうず)」等について書いた流れで、
「上(うえ)」や「下(した)」について調べていたら。
「下火(したび)」という語が面白かったので、その話を。
※
まず①「下火(したび)」という語の意味の一つは、
火(ひ)の勢いが弱(よわ)まることですね。
またはそのイメージからか、人気(にんき)などが弱まる…みたいな意味もあります。
(例:「アイドル○○さんの人気は、下火になってきた」など)
で、「下火」の語は、
日常では主に上記の、「人気」について聞くことが多いかと思いますが。
しかし調べてみると、また違う場所でも使われたりするようです。
というのも国語辞典によれば、
「下火」には②「(料理で)下からあてる火」という意味もあるらしいからですね。
「下の火」→「下火」…文字通りでなるほど、という感じです。
…ですが、これらのことを調べている時に筆者は、
「大体、料理で使う火は『下』からあてる(当てる)のでは…?」なんて思いまして。
もちろん「ガスバーナー」や、また違った調理設備などを使えば、
「上(うえ)」や「横(よこ)」から火を当てることができるかもですが。
(例えば、最後に上からあぶるお寿司「炙り(あぶり)サーモン」とか、上のカラメルを焦がすスイーツ「クレームブリュレ」、横からお肉を熱する「ケバブ」のように)
でも、現代ではコンロ、あるいは炭火、焚き火(たきび)にしろ、
「下」に火があって、鍋などの器具や、食材(しょくざい)が「上」…という感じが多い気がします。
(火を使わない「IH(アイエイチ)/電磁誘導加熱」でも、下に熱い部分がある構造ですし)
そう考えると、料理関係では「下に火があるのが人気」と言えそうなので、
ある意味「『(②料理の)下火』(の人気)は『①下火』じゃない(弱まってない)!」と言えるかもですね。
※
まあ上でも書いたように、
日常で「下火」というと、「人気」や「火の勢い」の話で、
料理系の「下火」であることは少なそうですが。
でも、もしあなたがキッチン…台所(だいどころ)に行くことがあり、
コンロなどの、「下から火の出る/熱する」設備を見たら。
「これがいわゆる(料理の)『下火』かな…?」
なんて思ってみても、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ところで、今回「下火」を調べたきっかけは、
実は「上火(うわび)」という言葉を知ったからだったりします。
国語辞典によれば「上火(うわび)」とは、「(料理で)上から当てる火(火力)」らしいです。
ですがそれを読んで筆者は、
「『上から火を当てる』って何…?昔から炙りサーモンとかあったの…?」と思い、
色々調べたら、(料理の)「下火」も知った(そして面白かったので先にテーマにした)という感じですね。