理科+生活+英語+社会の話―。
「AIだけじゃなく、鳥もライバルの時代!」的な話ではありません。
料理(りょうり)などを温める設備(せつび)「かまど(竈)」と、
「かまど」っぽい巣(す)を作るらしい鳥(とり)、
「カマドドリ(竈鳥)/ovenbird(オーブンバード)」の話を。
※ちなみに英語「oven」の発音をネットで聞いたら「アーヴン」っぽかったですが、
わかりやすさを優先して、日本でよく見る「オーブン」表記にしています。
前置き。
まず「かまど(竈)」とは、何かを温(あたた)める、熱(ねっ)するための設備(せつび)ですね。
主に料理(りょうり)の時に使われるもので、
下で火(ひ)を燃やして、上の鍋(なべ)などを温める感じです。
ちなみに「かまど」の素材(そざい)は色々ですが、
下の土台(どだい)部分は、土(つち)や石(いし)のこともあるようですね。
また手元の本『図解 食の歴史』やWikipediaによれば、
「かまど」はかなり古くから作られて、人間(にんげん)や文明の役に立ったようなので、
素材が(土や石などで)手に入りやすい…ということが重要だったかもしれません。
で、上記のように「かまど」は基本「人間(にんげん)」が使う物なので、
「かまどを作る」のも人間だけ…、という感じがしそうですが。
しかし一方で、「かまど」を作ってる…と見られた鳥(とり)もいるようです。
何故なら「カマドドリ(竈鳥)」という鳥がいるからですね。
といっても、本当に「かまど」を作るわけではなく。
Wikipediaによれば「カマドドリ科」*1の鳥の「巣(す)」が、
人間の使う「かまど」に似ている…ということから名付けられたようです。
巣の素材は泥(どろ)らしく、そこも(素材が土などの)「かまど」っぽいですね。
まあ、カマドドリが本当の「かまど」を作るわけではないのですが。
でも昔の誰かが「カマドドリ」の巣を見て、
「『鳥』が『かまど(竈)』(っぽい巣)を作ってる…!?」と驚(おどろ)き、
そこから名付けたのかな…と思うと、面白い気もしますね。
※
ちなみに英和辞典やWikipediaによれば、
「カマドドリ」は英語で「ovenbird(オーブンバード)」等ともいうようです。
そして「oven(オーブン)」には、「かまど」の意味もあったりします。
「かまど(竈)」というと、今の一般家庭にはあまりなさそうですが。
「オーブン(oven)」というと、色んなところで見かけそうですね。
もちろん今は、「かまど(oven)」と「オーブン(oven)」はまた違う物の印象ですが。
でもどこかで「オーブン」を見ることがあれば、
「この『オーブン(かまど)』、まさか『カマドドリ(ovenbird)』が作ったのか…!?」
なんてファンタジーな想像をしてみても、ちょっと楽しいかも?
まあそんな感じで~。
*1:細かくは「カマドドリ亜科」。