情報+ラテン語+英語+数学の話ー。
「何もしてないのに、カーソルが勝手に走り出して…!」という話ではありません。
パソコンの画面上などで動く「カーソル(cursor)」と、
その語源らしい「走るもの」や「走者(そうしゃ)」などの意味の話です。
前置き。
まず「カーソル(cursor)」というと、パソコン上の表示(ひょうじ)の1つという印象ですね。
文字(もじ)を入力できる・またはクリックできる位置を教えてくれる感じです。
多くは矢印(やじるし)の形をしていて、画面(がめん)の上を動かすことができたりします。
この「カーソル」という語は聞き慣れていることもあり、
筆者もあまり深く考えてはきませんでしたが。
調べてみると、「走る」という言葉に関係しているようです。
というのも「カーソル」は、国語辞典によれば「走るもの」という意味で、
Wikipediaによれば、語源はラテン語で「走者(そうしゃ)」もしくは「競争者(きょうそうしゃ)」を意味する「cursor」だそうです。
(英和辞典にも「cursor」として載っていたので、普段直接聞いている「カーソル」は英語由来の「cursor」かと思われます)
確かにカーソルが画面上を「素早く動く」様子は、
「走っている」ように見える気もしますね。
語源的にも「『カーソル』は画面を『走るもの(cursor)』!」と言えるかもです。
…しょっちゅう動かしていると、疲れそうですが。
※
こう書くと「カーソルが『走る』のは当たり前だね」という気もしますが、
でもよく考えるとカーソルは止まってたり、
走るというより「歩く」ようにゆっくり動かすときもあるので、
「止まってても歩いてても『走るもの(cursor)』!」と考えると、ちょっと矛盾っぽくて面白いですね。
クイズとかのネタになりそうです。
まあ、スマホなどでは「タップ」…直接画面に触れることが多いので、
そもそもカーソルを目にしない、という方も今は多そうですが。
次にパソコン上で「カーソル」が素早く動くのを見たら、
「お、流石『走るもの(cursor)』だな~」なんて思ってみても、面白いかも?
まあそんな感じで~。
追記
ところで、パソコンの物とは別の「カーソル」というものがあるようで。
計算用具の「計算尺(けいさんじゃく)」の部品の1つが、「カーソル」という名前みたいです。
動かせる部品のようなので、こちらも「走る」(尺の上を素早く動く)という意味合いからかもですね(※あくまで仮説)。
この「計算尺」はパソコンの誕生前からあったようです。
なので、パソコン以前から「計算尺」のカーソルに親しんできた方達にとっては、
「カーソルと言えば計算尺!」という感じかもしれませんね。
◆用語集
・カーソル【パソコンなど】: