理科の話ー。
「スペクトルという単語を調べてみたらスペクター(幽霊)*1との関係を見つけたよ」的な話。
領域としては「光」*2の話です。
まずは前置き。
「スペクトル」は理科の教科書では「光」の部分で出てきますね。
なんか「プリズム」という水晶(すいしょう)*3っぽいものに光を当てると、七色になっている様子が載っていますが。
過去記事で書いた気もしますが、なぜ七色になるのかの話を。
太陽の光は白く見えますが、色んな色の光が含まれています。
なのでそれらが何かでばらけると、「七色」や「虹色」になると。
これが空に出たものがいわゆる「虹(にじ)」*4となるわけですね。
空気中の水分で乱反射することで、光がある程度ばらけ、色別になったわけです。
で、上記の「プリズム」はそれを人工的に起こしてくれるものだと。
で、Wikipediaによれば「スペクトル」とは「成分を分解したもの」らしく、別に光に限った用語ではないようです。
教科書に載っているような「スペクトル」は「分光スペクトル」というようですね。
そんな「スペクトル」ですが英語では「spectrum(スペクトラム)」といいます。
これを英和辞書で見ていたら、近くに
「specter(スペクター)/幽霊」という単語があり。
さらに近くの「spectral(スペクトラル)」という単語が
「①お化けのような、②スペクトルの」という意味を持っているのを見つけました。
これは「スペクトル」と「スペクター」に何か関係があるのかと思い調べてみると、
Wikipediaによればラテン語の「spectrum(スペクトルム)/像、見えるもの」(元の動詞はspecere)という単語があり、
「スペクトル」も「スペクター」もこの単語を語源としている、ということでいた。
RPG*5とかのゲームだと単純に幽霊は「闇」みたいな感じで、「光」と対立するっぽくもありますが。
確かに「ぼんやりした姿」という意味は、「光」(光は乱反射でいろんな像や幻、幻像を生む)にも「幽霊」にも共通していそうですね。
そもそも光がなきゃ物が見えませんしね。
(あと光による錯覚などが「幽霊」の正体であるという説もありますし)
以前「聖霊」ということで聖なるものと「霊」の意外な関係について書きましたが、
「幽霊」と「光」も、「スペクトル」ごしに実は関係しているところがある……という話でした。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに英和辞典では近くに「spectacle(スペクタクル)/見世物、ショー」や「specimen(スぺシメン)/見本、標本」、「spectator(スペクテイター)/目撃者」という単語もありました。
くわしくは調べていませんが、これらも上の「見る」というラテン語とかに関係していそうです。
関連付けて覚えるのもいいかもしれません。
◆用語集
・スペクトル:
関連用語:「グラデーション」*6、「原色(げんしょく)」*7、「幻日(げんじつ)」*8、「幻月(げんげつ)」、「幻(まぼろし)」
関連記事:『色を表す外国語セブン』*9、
*1:「幽霊(ゆうれい)」や「聖霊(せいれい)」については 5/25 英+歴:「聖霊(せいれい)」と死者、鬼と人 ~色んなゴースト~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「光(ひかり)」については 12/26 英語:ベタなものを逆に利用する! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「水晶(すいしょう)」については 2/7 理科:氷晶石(ひょうしょうせき)/「氷」は「氷」でも、「とけない氷」はなーんだ? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「虹(にじ)」については 9/14 英+理:虹(にじ)/虹と弓、光と雨 ~虹はどうして七色なのか~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「RPG」については 3/14 こころの話:人生(じんせい)/君と道を行くRPG - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「グラデーション」については 8/16 数学:1~10の数を、絵を描いてとらえてみる! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「原色(げんしょく)」については 2/16 理+美:重なると白、重なると黒!? ~原色(げんしょく)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:雲の中の氷晶に光が屈折して起こる現象「幻日(げんじつ)」や「幻月(げんげつ)」、また「幻(まぼろし)」については 11/26 理+国他:「幻(まぼろし)」の「太陽(たいよう)」って何ですか? ~「幻日(げんじつ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:記事『色を表す外国語セブン』については 12/9 美+諸外他:「色(いろ)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。